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【おとなの週末】これぞ日本の宝 カレーライスの名作

本格とか、インド原理主義とかではなく、日本で歴史を刻んだ〈カレーライス〉は、
もはや私達の国民食であり、かけがえのない宝物。
これぞ名作と言わしめる、そんな至宝のカレーたちを徹底解剖します!

茅場町・新川デリー

名店の味を受け継いだ職人技が冴えるもう一つのデリー
この店の「カシミール」の妙はバランス。上野デリーの激辛に慣れた口にはマイルドに感じるかもしれないが、味のベースを決める玉ネギの炒め具合、スパイスの配合やブイヨンに至るまで、すべてに丹念な仕事が施されている。のれん分けで『デリー』を名乗れるのは全国でも数店舗しかない。なぜなら、卓越した才能の料理人だけに許される特権だから。上野デリーの厨房を22年支えた、店主・浅野さんがまさにそう。その極みの味を愛して止まない人々が、今日もカウンターにやって来る。
カシミールカレー 970円
奥深いスパイス感がクセになる。ハバネロを使ったものなど辛さを増したカシミールもある
【ルウと相性がいい大粒ご飯】
ご飯は粒の大きい国産米を選ぶ。やや固めに炊き上げることで、ルウが染みた時により美味しくなる

【ブイヨンで丁寧に調理したチキン】
具のチキンはダシとなるブイヨンで煮てから、最後にルウと合わせるので柔らかくてジューシー

【サラサラでスパイシーなルウ】
粉末の唐辛子は入れ過ぎるとトロミが出やすいのでオリジナルのレシピより少し減らし、よりサラリとした質感を追及した

●美味しさの秘訣

味に複雑さとコクを出す炒め玉ネギは2種類。カシミール用は4時間かけて炒め、生姜を加えてまた炒める。とろみを出さないために玉ネギの繊維を切るようにスライスするのもポイントだ。コルマ用は切り方や炒める時間も異なる。
コルマカレー 970円
チキンを使ったコルマは実は同店の名物との呼び声高し。甘みとコクのあるルウはカシミールの対極 
ジーラカバーブ 410円
クミンやマスタード風味のチキン

●このお店の予算感

[酒]ビ:520円(中瓶) [その他のメニュー]デリーカレー870円、インドカレー900円、タンドリーチキン・ティッカ410円ほか

●アクセス

東京都中央区新川1-28-35 鳴門ビル1階 ☎03-3297-8922 営:11時~22時 休:日・祝 席:カウンター7席、テーブル12席、計19席/全席禁煙/予約可(ランチ不可)/カード不可/サなし、お通し代なし 交:地下鉄東西線茅場町駅1番出口から徒歩10分 ※メニューはテイクアウト可

中野・café HAITI

青春の味を思い出す帰ってきたカフェハイチ

南の海を思わせる青い皿の上に、こげ茶色のドライカレーがのった丸いライスが無人島のようにぽかりと佇んでいる。このフォトジェニックな光景が「懐かしい」となる人はきっと多い。新宿にあった『カフェハイチ』は1974年創業。名物はハイチ人に教わった家庭料理を元にしたというドライカレー。長く人気を博したが2016年に惜しまれつつも閉店。中野店は同店で長年カレーを作ってきたスタッフが開いた。だからレシピも味もそのまんま。昭和を代表する名作カレーは、今後も安泰だ。

●美味しさの秘訣

みじん切りの炒め玉ネギがたっぷり入るので優しく自然な甘さが出る。じっくりと時間をかけて水分を飛ばした玉ネギは甘みがギュっと凝縮。香味野菜もそれぞれ水分が飛び切るまで火を入れ、最後に合わせている。
ドライカレー 700円
辛さ、野菜の甘み、スパイスの香り。この3つが魔法のように溶け合った独特の味わい
カリビアンソース 700円
トマトベースで酸味のあるシチューのようだが、辛さは鮮烈。ご飯にもよく合う
【福神漬けがアクセント】
優しい味の福神漬けの甘さがカレーやご飯と相性抜群。合いの手に時々カレーに混ぜて食べるとより美味しい

【水を使わないルウ】
水を一切使わず、素材の持つ水分だけで調理する。つまり火加減が難しく時間はかかるが、その分素材の旨みを引き出す

【牛豚の合挽き肉】
キーマカレーに多い鶏肉ではなく、牛豚の合挽きを使用。スパイスに負けないしっかしりした肉の味が出る

●このお店の予算感

[酒]ビ:500円 [その他のメニュー]ペパーポット、ビーフカレー各700円、コーヒー400円

●アクセス

東京都中野区中野3-15-8 マンション増田103 
☎03-6454-1512 営:10時~19時、木~日は22時まで 休:無休 席:テーブル10席/全席喫煙可/予約不可/カード不可/サなし、お通し代なし 交:JRほか中野駅南口から徒歩10分