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アウディQ5──フルモデルチェンジした超人気SUV

『Qシリーズ』は、アウディのプレミアムSUVライナップである。そのなかでも、世界的トップセラーとして最も成功したモデルがミッドサイズの『Q5』だ。全世界での累計販売台数は160万台超。発売から8年経った2016年も、1年間に28万台をデリバリーするなど、その人気は衰えない。そんな高い人気を保ったまま、ついに今回、初のフルモデルチェンジを果たした。

新型アウディ『Q5』のエクステリアはキープコンセプト、しかしボディ内部は一新

『Q5』が日本でデビューしたのは2009年。アウディの特徴であるスポーティでエレガントなデザインと卓越した走行性能、そして先進テクノロジーを融合したSUVは、瞬く間に同セグメントでのベンチマークとなった。もちろん、新型も指針となることは間違いないだろう。

エクステリアデザインはキープコンセプトだが、フェイス周りに変化がみられる。今回は、6角形のフレームを介して左右のヘッドライトと接しているシングルフレームグリルを採用した。

それ以外では、クーペのようなルーフライン、アウディの代名詞である4WDシステム「quattro(クワトロ)」を象徴する広がりのあるホイールアーチ、ボンネットとテールゲートの周囲まで包み込み、ボディパネルのつなぎ目を目立たないようにするラップラウンドデザインなどが特徴だ。

一方、ボディの中身は一新されている。新プラットフォーム「MLB Evo(モジュラーロンギチューディナルマトリックスエボ)」の採用である。これにより、ボディは全長4680×全幅1900×全高1665mm、ホイールベース2825mmへと拡大。従来モデルと比較すると、全幅は同じながら、全長が50mm、ホイールベースが15mm長く、全高が5mm高くなっているのだが、重量は60kg削減することに成功している。

新型『Q5』に搭載された進化版「quattro」システムは状況を先読みする優れもの

室内は従来型よりもあらゆる面で広く感じる。その理由のひとつが、計算されたデザインだろう。水平基調で開放感があり、進歩的かつエレガントな雰囲気が演出されている。

もちろん、実際の数値も向上した。ショルダールームとエルボールームはクラストップの余裕。また、ラゲージ容量も5人乗りで550Lと、従来よりも10L増加し、後席を折りたためば1550Lまで拡大できる。

動力部には2.0TFSIエンジンを採用。最高出力は185kW(252ps)/5000-6000rpm、最大トルクは370Nm/1600-4500rpm。これは、従来型よりも出力とトルクがそれぞれ22ps、20Nmアップしている。

軽量化したボディと7速Sトロニックのギアを合わせることで、運動性能を大幅に高めつつ、燃費はJC08モードで13.9km/Lと、従来型よりも11%改善した。

さらに、お家芸の「quattro」システムも最新形態に進化。4WD走行の必要性が低いときはFF(前輪駆動)で走行し、ステアリング角、前後左右の加速度、エンジントルクなど数多くのセンサーで車体を監視、常に状況を先読み。4WDが必要になると判断したら、必要な状況が訪れる「直前」に切り替えることができる。必要になってから切り替わるのではないところに、アウディの技術力の高さが見てとれるだろう。

最新技術の安全性能でドライバーと歩行者の安全を守る4WDシステム「quattro」

4WDシステム「quattro」は高い動力性能を実現するだけでなく、安全走行へも大きく寄与している。この安全性能の高さも『Q5』の特徴だ。

フロントレーダーとカメラにより、アクセルとブレーキをコントロールして車間を維持する「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」を全車に搭載。2017年12月以降に販売されるモデルには、加減速だけでなく、同一車線内でのステアリング操作まで行う「トラフィックジャムアシスト」も装備される。

同じく標準装備の「アウディプレセンスシティ」は、約10〜85km/hで走行中にカメラで前方のクルマや歩行者をモニタリング。接触の可能性があれば、ドライバーに警告を送り、必要であればブレーキも発動させる。

また、反対車線に向かう形で右折のウインカーを操作すると、「ターンアシスト」がスタンバイ。2〜10km/hの速度になると、対向車を監視し、危険な状況のときにはブレーキをかける。

『Q5』シリーズのトップモデルでスポーツバージョンである『SQ5』も全面刷新

今回は『Q5』に加えて、トップモデルでスポーツバージョンである『SQ5』も併せて発表された(メイン写真と下の写真)。初代は2013年のデビュー。高い運動性能だけでなく、内外装にも特別な意匠を凝らした、すべての面でハイグレードなプレミアムモデルは、『Q5』全体の販売台数の20%以上を占める人気車種であった。

今回のフルモデルチェンジでは『Q5』と同じく、新プラットフォーム「MLBevo」を採用。車両重量は従来型より70kgも軽量化された。

このボディに搭載されるのは、新設計の3.9TFSIエンジンだ。従来の機械式スーパーチャージャーからツインスクロールタイプのターボチャージャーへと変更し、最高出力は260kW(354ps)/5400-6400rpm、最大トルクは500Nm/1370-4500rpmを実現。0〜100km/hを5.4秒で加速する。

その他、エクステリアでは、専用のシングルフレームグリルや20インチ5ツインスポークのアルミホイールなどがスポーティさを強調。インテリアでは、ステアリングホイールやシートに施された対照色の飾りステッチや、カーボン仕上げのデコラティブパネルなどにより、ダイナミックな雰囲気が演出されている。
価格は『Q5』が657万円、『SQ5』は887万円(いずれも税込み)。人気の高いプレミアムミッドサイズSUVカテゴリーは、メルセデス・ベンツ、BMW、レクサスなどもライナップを展開している。そのなかでも、2018年にかけて注目の一台になることは間違いないだろう。

Text by Tsukasa Sasabayashi