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ハーレー2018年モデル──CVOは人生最後のバイクだ

ハーレーダビッドソンの2108年全33モデルのなかでも、ハーレー史上最大となる排気量1923ccを誇る「ミルウォーキーエイト117」が搭載され、とりわけプレミアム感が高いのが限定版となる「CVO」ファミリーだ。ラインナップされたのは『CVO STREET GLIDE(ストリートグライド)』『CVO ROAD GLIDE(ロードグライド)』『CVO LIMITED(リミテッド)』の3機種。そのなかから『CVOロードグライド』にフォーカスして紹介しよう。

ハーレーダビッドソンの頂きを担う限定版のワークスカスタム「CVO」ファミリー

「CVO」ファミリーのCVOとは、「Custom Vehicle Operation(カスタム・ヴィークル・オペレーション)」の頭文字をとった略称だ。

よりブラッシュアップさせたスタイリングに、ハーレー純正のカスタムパーツで充実させた装備、さらに「CVO」のみに搭載されるパワーユニット…と、すべてのハーレーのトップに位置付けられるモデル群である。

「CVO」は、ハーレーダビッドソンの技術者が既存のファミリーのなかから「これは…」と思うモデルをピックアップ。そこに意匠を凝らしたカスタムパーツや新技術を惜しみなく投入し、他にないカスタムカラーで仕上げる。つまり、「CVO」とはハーレーによるワークスカスタム、限定生産モデルなのだ。

当然、価格は通常モデルより3割から5割ほど高い設定となっており、ディーラーでもあまり見ることができない。

筆者は2年ほど前、たまに顔を出すディーラーで偶然、2010年式の『CVOストリートグライド』を下取りに出していたライダーを見かけたことがある。新車のストリートグライドの契約に来た別のライダーは、それを見て新車の契約を急遽取りやめ、下取り車の「CVO」をアワアワ言いながら購入したのだ。

ハーレーダビッドソンを知る者にとって、「CVO」はそれほどまでに希少なモデルで、件のライダーは一生に一度の幸運が舞い降りたほどの興奮ぶりだった。

ほかのハーレー乗りが横に並べることを躊躇する『CVOロードグライド』の存在感

『CVOロードグライド』は、ご覧のように“バガーカスタム”が特徴のロードツアラーで、明るいうちのロングツーリングから、暗くなってからの街乗りまでこなせる二面性を持ったスタイルとカラーリングが特徴だ。

そして、ハーレーダビッドソン初となるフロント21インチホイールは、工場にて調整済みで搭載されており、高い走破性を誇る。

注目してほしいのは、メーカーが選択するカラーでは見たことがない独特のカラーリングだ。「ガンシップグレー/ビビッドブラック」と呼ばれるカラーリングは、その名のとおり、US.NAVY(アメリカ海軍)の上級士官が飛びつきそうな色合い。所有しているハーレーを、このカラーリングに変更するライダーも多いに違いない。

また、日本のライダーにとってうれしいスペックは、シート高が680mmと低めの設定なこと。足つきの良さや取り回しのしやすさもさることながら、まだまだ現役でありたい男たちにとって足が長く見えるのも魅力だ。

なによりもの特徴は、ハーレーダビッドソン史上最大となる排気量1923ccのエンジン「ミルウォーキーエイト117」は、最大トルク166Nm / 3500rpmを発揮。ひとたび跨がれば、異次元の領域にあるパワフルな走りを披露することだろう。ちなみに車両重量は401 kg。ライダーにはそれなり以上の体力が必要だ。
『CVOロードグライド』の他車を圧倒するような雰囲気を見たら、高速道路のバイク用パーキングなどでは、ほかのハーレーのライダーが横に並べるのを躊躇するに違いない。これを“人生最後のバイク”に選んだとしても、きっと後悔することはないだろう。価格は445万8000円(カスタムカラー、税込み)。

Text by Katsutoshi Miyamoto