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はじめてのロードバイクの選び方

颯爽と街を走り抜けていくロードバイク……自分もあんなふうに走ってみたい!ロードバイクの最大の魅力はスピード感だ。しかし、いざ選ぼうと思うと、その膨大な種類に驚かされることだろう。ロードバイク選びのポイントを紹介しよう。

風と一体になれるのがロードバイク

ロードバイクとは、自転車ロードレースで使用される自転車のこと。世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」でもロードバイクが使用され、日本でも最近、街中をロードバイクで疾走している姿を見かけるようになってきた。

ロードバイクの魅力はなんといってもそのスピード感。時速30キロ以上の速さで駆け抜けることができるだけでなく、その速さを維持したまま長時間、長距離を疾走することができる。まさに風と一体になったかのような気持ちにもなれる。

このスピードを出すために、ロードバイクは普通の自転車と違ってタイヤが細く、車体の重さも軽量に作られている。その上、ハンドルもドロップ形。理由は、ドロップハンドルのカーブしている下側の部分を握ると適度な前傾姿勢となってペダルが踏みやすく、空気抵抗も軽減され、運動効率が良くなるから。また、走行中に疲れたときは、ドロップハンドルの上の部分を握るなどして姿勢を変えることができ、腰や肩、首、腕などの疲労が蓄積されない利点がある。

ロードバイクを選ぶときのポイントは3つ

ロードバイクをいざ買おうとすると、その種類の多さに驚くことだろう。メーカー自体の数も100は超えており、毎年新しいモデルが次々に発表されている。さらに、ロードバイクの本体ともいえるフレームのほか、車輪、ペダル、変速機やギア……といったコンポーネントなどの各パーツをそれぞれ組み合わせることで自分だけのロードバイクを組み上げることも可能なので、初心者はますますどれを選んでいいのか迷ってしまう。

しかし心配はいらない。初心者がロードバイクを選ぶときは、とにかく次の3点を重視すること。

1.用途・目的

2.予算

3.サイズ

乗る用途・目的別でロードバイクの種類が変わる

ロードバイクを選ぶときは、まずロードバイクで何をしたいのか、その「用途・目的」を確認しておく必要がある。それによってロードバイクの種類が違ってくるからだ。ただ漠然とロードバイクに乗ってみたいと思うこともきっかけのひとつとしていいが、それから一歩踏み込んで、自分はロードバイクでいったい何をしたいのかを考えてみよう。

ロードバイクに乗る用途は、たとえば次のことが考えられる。

1. 通勤通学に使用したい

これはだいたい10~20km程度の、比較的短い距離を毎日走りたいという人。そのとき、通勤通学路に段差や坂があるか、また未舗装路があるかなどを考慮にいれ、それぞれに対応した「オールラウンド」や「グラベルロード」と呼ばれる形状のロードバイクを選ぶことになる。

2.長距離を走りたい

これは50~100kmという長い距離をツーリングしたいという人。長距離を走るので、それに対応した「エンデュランスロード」と呼ばれる形状のロードバイクを選ぶことになる。

3.自転車レースに出場したい

自転車レースには長距離を走るロードレースもあれば、短距離のもの、山登りのヒルクライムレースなどさまざまなものがある。はじめから自転車レースを目指したい人は、それに対応したロードレースを選ぶ。例えばタイムを競うレースには「エアロロード」、山登り系のレースには「ヒルクライム」と呼ばれるロードバイクを選ぶことになる。

4.近所に買い物に行くときなどに使用したい

別に否定はしないが、ロードバイクには基本的に泥よけやカゴ、スタンドがないので、近所の買い物に行くときは多少の不便を覚悟しておいた方がいい。

「予算」を最初に決めておくと迷わない

ロードバイクに乗る用途や目的を確認したら、次は、ロードバイクを購入するためにどれぐらいの「予算」を出せるかを確認すること。ロードバイクは最低でも8万円くらいはする。もちろん安いものもあるが、あまり安価なものは敬遠した方がいい。ロードバイクはスピードが出るので、走行中に突然車体が壊れでもしたら大事故につながる。安全性を重視する意味でも、安すぎるものは危険性が高いと思った方がいい。その上で自分が出せる「予算」を確認し、それに見合ったロードバイクを選ぶようにする。ロードバイクは種類が多すぎるので、予算を最初から決めておかないと、いざ購入するときに目移りして絞りきれなくなってしまうので注意するように。

「サイズ」を間違うとケガのもとに

「用途」「予算」が決まったら、それに合わせてロードバイクをある程度絞ることができるだろう。その上で最後に必ず確認してほしいのがロードバイクの「サイズ」。ロードバイクは、乗り手の身長や体つきによってサイズを選べるようになっている。サイズの合っていないものを選んでしまうと、体を痛めたり、疲れやすくなったりする。各メーカーではサイズにあった適性身長を公表しているので、まずは自分の身長にあったサイズを選んでみること。

しかし、これはあくまでも目安。実際にまたがってみないと本当に自分の体にフィットしているのかどうか分からない。同じ身長でも股下や腕の長さは人それぞれ。ロードバイクを選ぶときは、必ずロードバイクに実際にまたがり、サドルの高さやハンドルの位置を確認してほしい。必要ならその場で微調整してもらうこと。ロードバイク専門店の中には、測定マシンで体を計測してくれるところもあり、肩幅や腕の長さなどから適切なハンドル幅やサドルからハンドルまでの距離を割り出してくれる。それだけ自分の体にフィットしたロードバイクを選ぶことが大切ということでもある。

はじめてなら女性向けのロードバイクが安心

最近は、女性向けのロードバイクが多数リリースされている。これまでは、おもに男性向けに作られてきたので、女性のサイズに合うものが少なかったが、小柄な女性にも対応できるタイプが開発されたり、脚力がそれほど強くない女性でも坂道をラクに登ることができるようにギアを軽くするなどの配慮がなされている。初めてロードバイクに乗る女性の場合は、女性向けのロードバイクを選んだ方が安心だ。

初心者は完成車の購入がオススメ

ロードバイクは自分に合ったフレームやハンドル、車輪など、各パーツを選んで購入できる。しかし、初心者の場合は、完成車として組み立てられたものを購入したほうが無難。その方が各パーツを別々に購入するよりも安上がりだし、車体のバランスもしっかりしている。なにより知識と経験がないのに自分にあったパーツなど選びようがない。最初から組み立てられている完成車を乗りこなした後に、自分に合ったパーツを選んでもけっして遅くはない。

ペダルは基本的に別売

完成車を購入するときに気をつけてほしいのは、たとえ完成車であろうと、ペダルは基本的に別売りということ。ペダルには2種類あり、スニーカーでも乗ることができる「フラットペダル」とシューズとペダルを固定できる「ビンティングペダル」がある。初心者の人はフラットペダルを買って、少し乗り慣れてからビンティングペダルに買い替える人が多いようだが、最初から本格的に走ろうと思うならビンティングペダルにするといい。ビンティングペダルは、シューズとペダルが固定されるので、足の力がペダルに伝わりやすく、またペダルを押し出すときだけでなく引っ張るときの力を利用できるので、それだけスピードが出しやすくなり、長時間でも疲れなく漕ぐことが可能になるという利点がある。ただし、ビンティングペダルを使用するときは、それに対応したサイクルシューズが必要になる。

最終的にはカッコ良さで選べ!

「用途・目的」「予算」「サイズ」の3つの基準をクリアしたロードバイクが数台あって、どちらを選べば迷ったときはどうすればいいのか……そのときは、自分でカッコイイと思えるものを選ぼう。ロードバイクを買ったのに長続きしなかったらなんの意味もない。人に自慢できるようなカッコ良いロードバイクなら、乗るのが楽しみになるというもの。フレームの色やデザインにしても、自分が好きなものを選び、こだわりをもって、ロードバイクを楽しみたい。

購入前には必ず試乗すること

ロードバイクを選んだら、購入する前に必ず試乗することも忘れてはいけない。販売店の中には試乗車がない場合もあるが、それでもできるだけ自分が買いたいロードバイクと同じサイズのものにまたがって、実際に乗ってみること。実際に走ってみると乗り心地がわかる。少しでも違和感があるなら、微調整してもらうか、他のサイズに変えてもらう。

実際に購入するつもりがなくても、販売店に行っていろんなロードバイク試乗させてもらってもいい。販売店やメーカーによっては試乗会を開催しているところもあるので、積極的にいろんなロードバイクに乗ってみると、種類によってこんなにも乗り心地が違うのかと驚くだろう。

ロードバイクは専門店で購入を

ロードバイクはできれば専門店で購入したい。

初心者は特にネット通販やオークションで購入するべきではない。いくら価格が安くても知識も経験もない初心者では、写真だけではどれがいいのか悪いのか判断がつかない。その点、専門店ならスタッフになんでも相談ができ、実際にロードバイクを見ることができる。また、専門店ならアフターサービスやメンテナンスもしっかりしているので、購入後に何か不都合があった場合もすぐに相談に乗ってくれる。

逆にいうなら、こちらの質問に快く答えてくれないようなお店は、たとえ専門店でも購入すべきではない。ロードバイクに乗っていると、ブレーキのワイヤーの緩みなど、どうしても微調整が必要になってくる。そのときのためにも何でも気軽に相談できるスタッフがいる専門店で購入した方がいい。

専門店はスポーツサイクル専門店として全国展開しているところもあるが、個人経営のお店でもロードバイクに情熱を傾けているところが多いので、まずは実際にお店を訪ね、店員さんにいろんなことを質問してみること。誠意が感じられ、信頼できると思ったら、はじめて購入したい旨を伝え、こちらの「用途・目的」と「予算」を相談した上で、実際の「サイズ」にあったロードバイクを選ぶようにする。ロードバイクは高い買い物なので、ロードバイクもお店も、慎重に選ぼう。

執筆者:ルートロック