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第4回 | ハジコレ はじめてコレクション

ロードバイクの日頃のメンテナンスのしかた

ロードバイクはただ乗り回せばいいというものではない。ロードバイクの快適な走りを維持し、長持ちさせるためには、日頃のメンテナンスが絶対に必要。励行したいメンテナンスを紹介しよう。

メンテナンスの基本は3つ

ロードバイクのメンテナンスを嫌がってはいけない。“面倒くさい”と感じるかもしれないが、一度やってみれば、それほど難しいことではない。メンテナンスで日頃からロードバイクに触っていると、次第に愛着が湧いてくる。愛着を抱くようになったら、ますますメンテナンスに力が入ろうというもの。

メンテナンスの基本は次の3つ。

拭く
油を差す
空気を入れる

メンテナンスをするときは「スタンド」が欲しい

メンテナンスの基本を説明する前に、メンテナンスをするときにぜひ用意してもらいたいものがある。それは「スタンド」だ。ロードバイクは走りに特化した作りになっているので、基本的に普通の自転車に付いているようなキックスタンドはない。そのためにロードバイクを駐車するときは、壁や柱などに立てかけるおくしかない。しかし、そのような状態ではメンテナンスがしにくい。そこで、メンテナンス用としてのスタンドの購入をオススメしたい。

スタンドにはフレームやホイールなど、ロードバイクのパーツの一部を乗せたり、はめ込んだりするものや、引っかけるタイプがある。ロードバイクを固定して動かないようにすることでメンテナンスがしやすくなる。また自宅での保管も便利になる。価格も安価で、だいたい数千円程度で入手できる。

「拭く」ことで車体の汚れやホコリを取り除く

ロードバイクのメンテナンスの基本は、まず「拭く」こと。ロードバイクを走らせたら、その直後に毎回車体を雑巾やボロ切れで拭いてあげよう。カラ拭きするだけでもいい。特に走行時に雨に打たれたときは、必ず水分を拭きとってあげること。

フレーム全体の汚れやホコリを拭き取ったら、ホイールもしっかりと拭く。特にタイヤの汚れを放置したままにするとタイヤのゴムの劣化が早まる。スポークやリムの汚れも一緒に拭いてあげる。荒れた路面を走ったあとなどは、ホイール付近のフレームやタイヤに汚れが付着していることが多いので、ウエットティッシュか水で濡らして堅く絞った雑巾で拭き取るようにする。できたらホイールを外してボルトや各部品など、隅々まで掃除するといい。拭くだけで落ちない汚れは歯ブラシや綿棒を使うと効果的だ。

フレームに付着したチェーンから出た油分の汚れを落とすには、フレーム洗浄液を使うといい。さらにその後にワックスを塗ってあげると、艶も出て汚れにくくなる。フレーム洗浄液やワックスはロードバイク専門店で売られている。油分の汚れがなくても、月に一度はこのフレーム洗浄液でフレーム全体を清掃してあげるとさらに清潔さが保たれるだろう。ただし、フレーム洗浄液ではチェーンの洗浄はできないので注意したい。

「拭く」ことで車体の安全も確保できる

「拭く」ことの最大のメリットは、ロードバイクの劣化を防ぐこと。走行中の汗がボルトに付着してサビの原因となることもあり、目立った汚れでなくてもこまめに掃除をすることでロードバイクを長持ちさせることにつながる。さらに、ロードバイクを隅々まで拭きながら、各パーツを確認できるというメリットも。たとえばフレームにヒビが入っていないか、タイヤのゴムが割れていないか・・・など、小さな異常があれば大事故のもとになるので、早めに発見できる。

また、各パーツのボルトやネジのゆるみがないかも確認できる。ボルトやネジは走行中にゆるむこともあるので、拭きながら確認し、ゆるみがあったときは締め直す。特にホイールにゆるみがあると走行中に外れてしまうようなことにもなるので十分に注意すること。

ホースでの洗浄は故障の原因になることも

ちなみに、ホースなどを使って直接水をふりかけて洗浄する行為はNG。プロのレースなどでは高圧洗浄機でロードバイクを洗うことがあるが、それは専門的知識を持ったプロフェッショナルだからできること。ロードバイクの場合は、フレーム内部に水が入ったりするとサビや故障の原因になりかねないので、初心者はやめた方が無難。

チェーンに「油を差す」ことでギア変速もスムーズに

「拭く」の次は、チェーンに「油を差す」ことがメンテナンスの基本となる。

ロードバイクは普通の自転車と同じようにペダルを回した力がチェーンを通して後輪に伝わって前に進むようになっている。そのチェーンと後輪部分の接触点を円滑にし、なおかつギア変速がスムーズに行えるようにするために油が使われ、その油は走るたびに消耗していく。また、油にはサビ止めの効果があるので、油が消耗するとサビがつきやすくなってしまう。注油は、1~2回/月のペースでおこないたい。

「油を差す」前にチェーンの汚れのクリーンアップを忘れずに!

「油を差す」ためには、まずチェーンの汚れを取らなくてはいけない。汚れがチェーンにたまったままではギアなどが削れやすくなって、チェーンやギアの寿命を早めるばかりか、汚れたチェーンの上に新しい油を差しても効果が薄くなる。チェーンの汚れを落として古い油を取り除くには、チェーン洗浄専用のパーツクリーナーを使う。パーツクリーナーは主にスプレー式になっており、チェーン全体に吹きかけ、汚れと古い油を布で拭き取っていく。

その他にもチェーンを洗浄器具にはめ込んで洗浄する洗浄機タイプもあるが、初心者はスプレー式の方が使いやすい。スプレー式のクリーナーはロードバイク専門店だけでなくホームセンターでも売られている。

チェーンには専用オイルを

汚れと古い油を拭き取ったらチェーンに新しい油を差していく。そのときチェーン油は必ずチェーン専用の油を使うこと。チェーン油にはドライタイプとウエットタイプがあり、晴天のときしか乗らないのならドライタイプ、雨に降られる可能性があるならウエットタイプを使用する。

チェーン油には液体式とスプレー式があり、スプレー式は時間が短縮できるが、まわりに飛び散るので、液体式の方が経済的だ。

チェーンの1コマ1コマに油を差していく

油を差すときは、スプレー式の油ならチェーンに向かって吹きかけるが、液体式の場合はチェーンの1コマ1コマに少しずつ差していく。油の量が多いとチェーンに汚れが付きやすくなるので注意すること。すべてのコマに注油したら、30秒間くらいゆっくりペダルを回してチェーンを動かし、さらに1段ずつシフトをチェンジさせて、ギア全体に油をなじませる。このとき、チェーンの動きがスムーズでなかったり、ギアから変な音がしたりした場合は油が足りない証拠なので、もう一度油をチェーンに吹きかけるか1コマ1コマに垂らしていく。

チェーンに油をなじませたら30分間くらいはそのままにしておき、最後にチェーンの表面に付いた余分な油をしっかりと拭き取る。余分な油をそのままにしておくとホコリが付着したり、ホイールに散ったりしてブレーキの故障となることもある。

ちなみに注油後にはじめてロードバイクに乗ると、遠心力によって油がチェーン表面に出てくるので、最終的な仕上げとして、その油をもう一度拭き取ってあげることを忘れないようにしよう。

ロードバイクのタイヤは空気が抜けやすい

「拭く」「油を差す」の次のメンテナンスの基本はタイヤに「空気を入れる」こと。

ロードバイクのタイヤは普通の自転車と違い、定期的に空気を入れる必要がある。というのもロードバイクのタイヤの空気圧は高めに設定されており、パンクでなくても分子レベルでタイヤのチューブから空気が抜けていくから。ロードバイクを走らせれば走らせるほど空気は抜けていくと思って間違いない。ロードバイクのタイヤは3日ぐらいで5割以上も空気が抜けるといわれているほどだ。そのために頻繁に空気を入れる必要がある。

ロードバイクを走らせるときは、必ずタイヤの空気を確認すること。

空気入れは空気圧が測定できるものを選ぶ

タイヤに空気を入れるときは、空気圧がひとつの目安となる。ロードバイクのタイヤには、タイヤごとに適正な空気圧が設定されており、タイヤの側面に表示されているので、その適性空気圧の範囲内に収まるように空気を入れていく。そのためにも「空気入れ」は空気圧を計測できるタイプのものを購入すること。携帯式の空気入れもあるが、それはあくまで走行中のアクシデントに備えるもので、メンテナンス向きではない。空気圧が計測できる空気入れは2000円程度から買える。

ロードバイクは消耗品

「拭く」「油を差す」「空気を入れる」という3つのメンテナンスの基本をおさえておけば、快適な走りを維持し、故障を防ぐことができる。とはいえ、ロードバイクは機械でもあるので、劣化はどうしても防ぎようがない。タイヤやブレーキ、ワイヤー、チェーンなどは走れば走るほど劣化し、消耗していく。もちろん、メンテナンスをしっかりしていれば、劣化をある程度まで抑えることができるが、それでも限界があることを忘れてはいけない。一般的にこれらのパーツは1年ぐらいで交換した方がいいといわれているほどで、安全な走りを維持するためにもパーツの交換を躊躇しないこと。

また、パンクなども含め、メンテナンス中に車体に異常を発見したり、走行中に不具合が発生したりしたときは、自分で直そうとしないですぐにロードバイクを購入したお店で調べてもらい、パーツを交換するなり、修理してもらうこと。ロードバイクの故障は大事故にもつながるので、安全を第一に考えるべきだ。

ロードバイクはメンテナンスを含めて楽しむもの

メンテナンスをしている人としていない人とでは、驚くぐらいにロードバイクの持ちが違う。チェーンの油にしても、ドロドロに黒く汚れたまま走行するのは、見た目にも恥ずかしい。

ロードバイクはメンテナンスを含めて楽しむものだと思えば、いっそうメンテナンスに力が入る。それに日頃のメンテナンスは10分もあればできる。けっして難しく考えないで、コマメにメンテナンスをしてあげよう。それがひいては自身の安全にもつながり、走りの快感を手にすることにもつながるのだ。

執筆者:ルートロック

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