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第3回 | ハジコレ はじめてコレクション

ロードバイクの乗り方

ロードバイクは普通の自転車とまったく違う。正しく乗らないと転倒してしまう恐れがある。走り方や止まり方など、ロードバイクならではの乗り方を紹介しよう。

乗り方の基本を学ぶことがもっとも大切

ロードバイクは速さを追求するため、サドルの高さやハンドルの位置など、普通の自転車とはフレームの設計が異なっている。それゆえに普通の自転車と同じ乗り方をしては転倒してケガをしてしまうことも。ペダリングや止まり方など、ロードバイクならではの乗り方をマスターする必要がある。

これを面倒と思ってはいけない。すべてはロードバイクを安全に楽しむためであり、風と一体になる快感を得るために欠かせないことなのだ。まずは乗り方の基本を練習し、身体に覚えさせること。

乗り方の基本は以下の5つ。

「乗り方」
「ペダリング」
「姿勢」
「ブレーキング」
「止まり方」

「乗り方」には順番がある

ロードバイクのサドルの位置は驚くほどに高い。たぶんサドルに跨ったとき、両足のつま先が地面に付くかどうかといった位置に設定にされているはず。普通の自転車に乗るような感覚では危険だ。

ロードバイクの「乗り方」は以下のステップでおこなうこと。

ロードバイクの左側に立つ。
両手でハンドルを握り、両方のブレーキをかける。
ブレーキをかけたまま右足でフレームをまたぎ、両足を地面につける。このときサドルには座らない。
サドルに座らないまま、右ペダルを前に出し、右足をペダルにセットする。
ブレーキを離し、右ペダルに体重を乗せる。
ロードバイクが動きだすので、今度は左足をペダルに乗せる。
サドルに座る。

公道に出る前にビンティングペダルの練習を

ロードバイクに乗ったらペダルを漕いで前進させることになるが、そのとき、もしもペダルが「ビンティングペダル」の場合は、シューズとペダルをカチッと固定させることが必要になる。右ペダルを固定させたら、次は左ペダルという要領だ。

特に初心者は、慣れないとこの動作にまごつくかもしれないが、慣れてしまえば簡単な動作なので、公道に出る前にビンティングの練習をしておこう。その際、ペダルを見ないでもビンティングできるようにする。公道でペダルや足もとを見てしまうと、自動車や歩行者に気づかないで事故になることもあるからだ。

「ペダリング」は引き足を使う

ビンティングペダルの場合は足とペダルがビンティングによって固定されるので、足の位置は自然に決まるが、「フラットペダル」の場合は、普通の自転車と同じペダルなので、ペダルに乗せる足の位置に注意する必要がある。

普通の自転車では足の土踏まずの部分をペダルの中央に乗せるが、ロードバイクはスピードを重視するので、“栂指球”と呼ばれる足の指の付け根のふくらみ部分をペダルの中央に乗せるようにする。これにより、踏み込む足の力をスムーズにペダルに伝えることができるようになる。ビンティングペダルでは、栂指球がペダルの中央にくるようになっている。

ペダルを踏むときは、フラットペダルの場合は、ただ下方向に踏み込むことしかできないが、ビンディングペダルでは足がペダルに固定されているので、踏み込む力と同じように引き上げることもできる。これを「引き足」というが、引き足を使えることで足の筋肉をまんべんなく使うことができ、筋肉への疲労を分散させることができて、長時間走っても疲れないようになる。

「姿勢」は3点に体重が分散されるように

ロードバイクの特徴でもあるドロップハンドルは、長距離を走るために工夫されたもので、ブレーキやシフトレバーが付いている根元部分の「ブラケット」、ドロップしている下部分の「アンダーバー」、平らな上部分の「フラット」の3箇所を握るようにできている。

ロードバイクを走らせたら、まずはブラケットを握る。これが基本。そうすると自然に体は前傾姿勢になる。このとき、ハンドル、ペダル、サドルの3点に体重が分散させるようにし、上半身や腕に力を入れず、肘を少し曲げてリラックスした状態にする。ハンドルのブラケットを握る手は、とっさのときに備えて人差し指と中指をブレーキにかけておき、親指と薬指で輪を作るようにして握る。

急な上り坂を登るようなときは、ハンドルのフラット部分を握り、上半身を起こすようにするとペダルを踏みやすくなり、呼吸もラクになる。スピードを出すときや強い向かい風の中を進むときには、ハンドルのアンダーバーを握ると極端な前傾姿勢となり、風の抵抗を減らすことができる。

視線はなるべく遠くを見るようにする。ロードバイクはタイヤが細いので道路の凹凸に気を取られやすいが、なるべく先を見るようにすると余分な力も抜け、自動車や歩行者にも注意が向き、より安全だ。

「ブレーキング」は重心を後ろに移動しながらじんわりと

ブレーキはブレーキレバーを握ればいいだけだが、ロードバイクの場合は初心者でもそれなりにスピードが出るばかりでなく前傾姿勢にもなっているので、急ブレーキをかけると転倒してしまうことがある。特に前輪ブレーキをかけ過ぎると前転してしまう危険もあるので注意が必要。

ブレーキをかけるときは、お尻を引いて重心を後ろに移動させながら、徐々にじんわりとブレーキングするようにする。そうすることでロードバイクの前転を防ぐ。また、前輪と後輪のブレーキングも分けて使うようにするといい。基本的に走行スピードを抑えようとするときには後輪ブレーキを使用し、停車するときは前輪ブレーキを使用する。一般的に後輪ブレーキは左レバー、前輪ブレーキは右レバーが対応している。

「止め方」の手順を間違うと落車することも

実は初心者が一番落車するのは、ロードバイクを止めるとき。公道に出る前にしっかりと「止め方」も練習する必要がある。

基本的に「止め方」は「乗り方」の逆をすればいい。次の手順となる。

スピードを減速させる。ブレーキをじんわりとかけていく。ギアを高い方にあげていたら落とす。
上半身を起こす。
ビンティングペダルの場合は、地面に着く方の足(通常は左足)のビンティングを外す。
もう一方の足はビンティングしたまま前に出すようにする。
停車寸前に体重を前にかけ、お尻をサドルから浮かせて前に持っていき、フレームをまたぐようにする。(サドルには座らない。)
止まると同時にビンティングを外した方の足を地面に着く。
ブレーキはかけたまま。
降りるときはビンティングをしたままの足のビンティングを外し、サドルをまたいで降りる。
信号待ちなどで再び発進するときはブレーキをゆるめ、ビンティングをしたままの足に体重を乗せてロードバイクを走らせる。次に地面につけていた足をペダルに乗せ、ビンティングをセットする。この時、ビンティングするときは足もとを見ないで、回りの自動車や歩行者に充分に注意する。

「コーナリング」と「ギアチェンジ」の注意点

乗り方の基本をマスターすれば公道に出ても不安はない。あとは思い切りロードバイクを楽しむだけ。その際、さらに走りを楽しむために、「コーナリング」と「ギアチェンジ」に注意を向けたい。

「コーナリング」で注意するのは、進入スピード。ロードバイクは思った以上に速度が出ているので、初心者の場合は特に、コーナーを曲がるときは十分に減速すること。その際、ペダルは漕がないで、カーブの外側になるペダルを下にして、内側になる方のペダルは上にすると安定する。またハンドルを使って曲がろうとするのではなく、ロードバイクと体をコーナーの内側に傾けるようにするとさらに安定する。

「ギアチェンジ」ついては、ほとんどのロードバイクには左右のブレーキレバーにシフトチェンジレバーが兼用されており、そのシフトチェンジの方法はメーカーによって違うので前もって確認しておこう。一般的にギアは、信号待ちのときやコーナリングのときにはその直前に低くしておくと、走り出すときやコーナーを抜けるときなどに少ない力で加速することができるようになる。ギアチェンジをうまく使えば、急な坂でもラクに登れる。

交通法規を守りヘルメットは必ず着用

実際にロードバイクを公道で走るときは、交通法規を守ることが重要。ロードバイクは基本的に歩道ではなく車道の左側を走るようにし、普通の自転車と同じようにベルやライトを装着しなければならない。またヘルメットの着用義務はないが、事故が起きてからでは遅いので、ヘルメットは必ず着用すること。

自転車専用道路でロードバイクを楽しむ

ロードバイクは一般道でも走ることができるが、日本の場合は道が狭い上に交通量が多く、快適とはいえない環境であることは確か。それでも最近は公園やスポーツ施設などに自転車用のサイクリングコースが付設されるようになってきた。また、全国各地でロードバイクのレースイベントも開催されているので、ロードバイクのショップなどで情報を収集し、参加してみるのもいいだろう。

自転車専用道路は全国各地にあるので、以下にあげておく。参考にしてほしい。

◆北海道

「支笏湖公園自転車道」

◆福島県

「大川喜多方自転車道」

◆山梨県

「山中湖自転車道」

◆茨城県

「筑波自転車道」

◆群馬県

「高崎伊勢崎自転車道」

◆埼玉県

「利根川自転車道」

「荒川自転車道」

「比企自転車道」

「入間川自転車道」

「芝川自転車道」

「江戸川自転車道」

◆東京都

「多摩川サイクリングロード」

「多摩湖自転車道」

◆千葉県

「手賀沼自転車道」

「太平洋岸自転車道」

「印旛沼自転車道」

◆栃木県

「鬼怒川自転車道」

◆神奈川県

「境川自転車道」

◆静岡県

「静岡清水自転車道」

「静岡御前崎自転車道」

「浜松御前崎自転車道」

◆三重県

「磯部大王自転車道」

◆福井県

「ファインロード」

◆奈良県

「奈良自転車道」

◆大阪府

「なにわ自転車道」

「北大阪サイクルライン」

◆岡山県~愛媛

「西瀬戸自動車道(しまなみ海道)」

◆香川県

「香東川自転車道」

「土器川自転車道」

◆愛媛県

「重信川自転車道」

◆大分県

「メイプル耶馬サイクリングロード」

「国東半島サイクリングロード」

執筆者:ルートロック

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