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- 40男のメモリーズ -

村上隆ら28組のアーティスの作品を一挙展示「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」

日本の現代アートを代表するアーティストたちが制作した「ドラえもん」をモチーフとした作品が一挙に展示される「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている。

「あなたのドラえもんをつくってください」がコンセプト

22世紀の未来からやって来た猫型ロボットを主人公とした藤子・F・不二雄によるマンガ『ドラえもん』(当時は「藤子不二雄」名義)。その後、藤子・F・不二雄が亡くなる1996年まで連載され、何度もアニメや映画となり、それは現在も続いている。連載のスタートから半世紀近く経った今、『ドラえもん』は日本のみならず世界中で愛される作品となっている。

そんなドラえもんをテーマにして「あなたのドラえもんをつくってください」という呼びかけに、会田誠、梅佳代、奈良美智、村上隆、山口晃といった現代アートシーンをリードするアーティストたちが賛同。絵画、写真、彫刻、立体物、映像、インスタレーションなど様々な作品となり、森アーツセンターギャラリーで2018年1月8日まで開催されているのが「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」だ。

想像を遥かに超えるアート作品の数々

2002年に開催された「THE ドラえもん展」から15年、前回出展したアーティストも含め28組30名のアーティストが参加している「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」。

エントランスはドラえもんを思わせる鮮やかなブルーの空間で、そこにタケコプターやタイムマシンなどひみつ道具が天井からディスプレイされている。その先にはアーティストの村上隆による「あんなこといいな、出来たらいいな」が展示されており、その圧倒的なサイズ、カラフルで明るい世界観は、訪れた人を温かく迎え入れてくれる。
村上 隆/あんなこといいな 出来たらいいな(部分) (C)2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd.All Rights Reserved. (C)Fujiko-Pro
漆造形家の渡邊希によるタイムマシンの世界を表現した乾漆「タイムドラベル」や、独特の世界が展開する漫画家・芸術家のしりあがり寿による映像作品「万事解決! 老化防止スプレーの巻」など、自由な発想が楽しめる。
しりあがり寿/万事解決! 劣化防止スプレーの巻 (C)Shiriagari Kotobuki (C)Fujiko-Pro
後半は「映画編」となっており、1980年『ドラえもん のび太の恐竜』から始まった長編作品をモチーフにした作品を展示。超大型のドラえもんが圧倒的な存在感を放つ増田セバスチャン「さいごのウエポン」や、メディアアーティストのクワクボリョウタによる光と影が美しいインスタレーション「LOST #9」など、気鋭のアーティストによる様々な表現や手法で作り上げられたドラえもんの世界を楽しむことができる。
増田 セバスチャン/さいごのウエポン (C)Sebastian Masuda/Lovelies Lab. Studio (C)Fujiko-Pro
さらに展覧会でしか手に入らないオリジナルグッズはなんと300アイテム以上、また会場に隣接するカフェ「THE SUN」では「タケコプター」や「どこでもドア」などドラえもんにまつわる全12種のメニューが楽しめる(期間によって限定メニューが入れ替わり予定)。

誰しも一度くらいは「こんなときにドラえもんがいてくれたら…」と思ったことがある、身近な存在のドラえもん。あなたの想像を遥かに超える“アート”として昇華された作品を、ぜひその目で目撃してもらいたい。作品の素晴らしさに、必ずや目をみはることだろう。

※トップ画像クレジット:村上 隆/あんなこといいな 出来たらいいな
(C)2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd.All Rights Reserved. (C)Fujiko-Pro

Text by Tamotsu Narita