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- スーパーカーブランド【ランボルギーニ】 -

優勝は日本人のミウラ──古き良きランボルギーニたち

ヨーロッパではヴィンテージカーのコンクール・デレガンスが盛んだが、自動車メーカー単独のイベントはめずらしい部類に入るだろう。2017年9月中旬にスイス最大規模を誇るヌーシャテル湖の湖畔にある町で開催された「ランボルギーニ&デザイン」は、その名称でわかるように、ランボルギーニによる初のコンクール・デレガンスだ。そして、世界中から集った50台の貴重なクラシックランボルギーニのなかから「ベスト・オブ・ショー」に選ばれたのは、なんと日本人コレクターが所有する『ミウラSV』だった。

ミウラ、カウンタック…スイスの湖畔に集結した50台のクラシックランボルギーニ

9月にスイスで開催された「ランボルギーニ&デザイン」は、ランボルギーニにとって初めてとなるコンクール・デレガンス(Concours D'Élégance)だ。

1920年代にヨーロッパの上流階級で大流行したコンクール・デレガンスは、本来、ビスポーク(注文製作)モデルの華麗さや美しさを競うものだった。現代ではヴィンテージカーのコンディションや時代考証の確かさを競うイベントとなり、ヨーロッパやアメリカで大規模なコンクールが盛んに行われている。

会場となったヌーシャテルは、10世紀末に建てられた古城の下にある美しい町で、近代建築の三大巨匠のひとりに数えられるル・コルビュジエ(シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ)の生まれ故郷でもある。「ランボルギーニ&デザイン」は、そのル・コルビュジエに捧げられたイベントだという。

そして、この美しい町に世界中から集結したのが、『ミウラ』『カウンタック』『エスパーダ』『LM002』、さらに『マルツァル』といった50台もの古き良きランボルギーニたちである。

「ベスト・オブ・ショー」に輝いたのは日本人コレクターが所有する『ミウラSV』

イベントは、まず初日に50台のクラシックランボルギーニでル・コルビュジエの初期の住宅作品を巡るツアーをノン・コンペティション形式で開催。これだけの数の古き良きランボルギーニがパレードする光景は滅多に見られるものではない。
翌日のコンクールでは、国際的な鑑定家やデザインのスペシャリストを審査員として招き、11カテゴリーでその時代をもっとも表しているランボルギーニを審議。この11クラスの勝者のなかから「ベスト・オブ・ショー」に選ばれたのが、日本人コレクターが所有するシリアルナンバー「#4838」、ヴェルデ・セーナペ(verde senape)と呼ばれるカラーの1971年の『ミウラSV』だ。
コンクールを運営したのは、2015年春に設立されたランボルギーニのヘリテージ部門「ポロストリコ」である。近年、ヨーロッパのプレミアムブランドはヘリテージ部門に力を注いでいるが、とりわけランボルギーニは熱心なことで有名だ。

自社の歴史を作った古き良きモデルを現代に受け継ぐことは、そのブランドの価値をより高めることにつながる。「ランボルギーニ&デザイン」の成功によって、今後は自動車メーカー単独のコンクール・デレガンスが増えていくかもしれない。

Text by Kenzo Maya

Photo by (C)Automobili Lamborghini S.p.A.