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第62回 | 恋に効く心理学テクニック

“フェロモンが人間にも存在する”のは、幻想!?

色気むんむんの女性に対して、僕らは時に、「フェロモンがある」と表現することがある。フェロモンとは動物や昆虫が、異性を惹きつけるために分泌するもの。もしかすると、街で見かけるセクシーな女性は、そうした目に見えない何かを発して、男の目を釘付けにしているのかも…?

こうしたフェロモンが男にもあるのなら、そのうちとてつもない“モテ薬”が開発されるかもしれない。でも、これはやっぱり絵空事なのだろうか? 心理学者の内藤誼人先生に聞いてみた。

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

ニオイと恋愛感情の間に相関関係があるのか?

「そういったフェロモンが人間にも存在するのかどうか、大真面目に研究した心理学者が存在します。米サウスアラバマ大学の心理学者ジョシュア・フォスター氏は、21人の男性に同じTシャツを2日間ずっと着させて、体臭を定着させました。そのうえで、44人の女性被験者を用意し、それぞれの男性の顔写真とTシャツを配布し、ルックスとニオイについての好感度と、恋愛感情を抱くかどうかを聞いたのです」

厳密にいえば“フェロモン=体臭”ではないけれど、このTシャツには男性の分泌物が染み込んでいるわけだ。もしもニオイと恋愛感情の間に相関関係があるとすれば、フェロモンが影響している可能性があるといえる。

「しかしこの実験の結果、“Tシャツのニオイが好き”は恋愛感情としての“好き”には直結しませんでした。その男性に対して恋愛感情を抱いた女性は皆、Tシャツではなく顔写真から得た魅力を理由に挙げたそうなのです。フォスター氏はこれを受け、“フェロモンが人間にも存在するというのは、幻想にすぎない”と結論づけています」

やはり、フェロモンの効果で女性を惹きつけようというのは、むしが良すぎかも。あるかどうかもわからないフェロモンに頼るより、頑張って男を磨くことに専念した方がよさそうだ。

ext by Satoru Tomokiyo

取材協力
内藤誼人

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