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- スーパーカーブランド【BMW】 -

M5のオーナーたちへ──BMW M色のカーボン製自転車

2017年10月下旬から日本でも受注が開始されたBMWの新型『M5』。それと時を同じくして、この超高性能スポーツセダンの兄弟モデルにあたる自転車が登場した。『M Bike Limited Carbon Edition』は、BMW Mモデルの専用色「マリーナ・ベイ・ブルー」で塗装され、独特な形状のアルミフレームに最高品質のカーボンパーツを多用したプレミアムバイクだ。そのパフォーマンスの高さは容易に想像できるに違いない。同色の『M5』オーナーなら見逃せない一台である。

BMWの高性能サルーン『M5』から生まれた“自転車乗り”も満足のプレミアムバイク

自動車メーカーのブランド名とイメージを与えられた自転車はよくあるが、メーカー自身が設計・製造に関係している自転車は数えるほどしか存在しない。

たとえば、メルセデス・ベンツは子ども向けからスポーツタイプまで幅広いラインナップを揃え、プジョーは本格的ロードレーサーを製造して「ツール・ド・フランス」で通算10回も優勝した過去を持つ。しかし、これはレアケースといっていい。

一方、BMWでは電動アシスト自転車を販売しているが、“自転車乗り”としては、電動アシスト車を自転車として受け入れることに抵抗があるのも事実。また、実際に使うことを考えても、従来の自転車のほうが物理的な軽さとデザインにおいてスマートだ。

そうした理由から開発されたかどうかは定かではないが、この『M Bike Limited Carbon Edition(M バイク リミテッド カーボンエディション)』には、『M5』のオーナーならずとも、BMWファンや自転車好きの心を擽る仕掛けがいくつも見られる。

カラーはMモデル専用、1920〜30年代のBMWモーターサイクルを思わせるフレーム

カラーはBMW Mモデルの専用色である「マリーナ・ベイ・ブルー」。一見すると単なるメタリックブルーと思うかもしれないが、通常のメタリック塗装よりも落ち着いた雰囲気が出るように調合されている特別色だ。

塗装というのは極めてデリケートで、ある塗装メーカーの技術者によれば「20Lの塗料にわずか1〜2滴の黒を加えるだけで雰囲気がガラリと変わります」という。この「マリーナ・ベイ・ブルー」は、BMW M社が生み出した唯一無二のカラーなのである。

フレームの形状もなんとも魅力的だ。サスペンションがないリジッドフレームはリアフォークがアクスル近くでやや上方にオフセットし、メインパイプがステム近くで太くなりわずかに弧を描く。この形は、まさに1920〜30年代のBMWのモーターサイクルを思わせる。もちろん技術的な要件があって決められた形状に違いなく、そう連想する人は少ないかもしれないが…。

さらに、BMWのシンボルであるプロペラマークがモーターサイクルのタンクにあたる部分に貼られているのも、「狙っているな」と思わせる大きなポイントだ。

BMW『Mバイク』は限定生産500台のみの販売、価格は14万ユーロ(約18万円)

肝心の仕様は、軽量高剛性を重視しているのがよく分かるハイドロフォーミング製法で作られた複雑な断面形状のアルミフレームだ。

一般的に物性(物理的性質)は、面の数が多ければ多いほど剛性が高くなる。そのため、このフレームには、パイプ状のアルミ素材に液体を入れ、圧をかけて成型する独自のハイドロフォーミング製法こそが必要だったのだろう。溶接痕のない完璧なスムージングも注目に値する。

フロントフォーク(Suntour)、シートポスト、コラムスペーサーをカーボンファイバー製にしている点も贅沢だ。加えて、28インチリムに耐パンク性の高いコンチネンタル製「クルーズコンタクト」タイヤ、シマノ製変速ギアの採用は、実用以上の機能性を持たせている。これもBMWらしさを感じさせるところだ。

車体重量15kgはさほど目立った軽さではないかもしれないが、高い剛性フレームと重量マスが集中していることを考えると、その取り回しの良さは体感したいと思わざるを得ない。

ただし、この『Mバイク』は500台の限定生産。おそらく『M5』オーナーに優先的に販売されていると思われる。入手は困難だが、興味のある人はBMW正規ディーラーに問い合わせてみてほしい。価格は1400ユーロ(約18万円)、『M5』の車両価格の約100分の1余りだ。

Text by Koji Okamura

Photo by (C) BMW AG