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- 【40代向け】若年性アルツハイマー・認知症 -

アルツハイマー病予防に「積極的な性行為」が有効とされる理由は??

様々な面で健康効果が高いと言われているセックス。最近の研究では積極的な性行為がアルツハイマー病予防にも効果があることが判明しているという。そこで性行為によるアルツハイマー病の予防効果について、医療ジャーナリストの森田豊氏に聞いた。

■今回のアドバイザー
医師・医療ジャーナリスト
森田豊さん

ハーバード大学専任講師、埼玉県立がんセンター医長を歴任。現在は医療ジャーナリスト・現役医師として、さまざまな病気や、医療に関する問題についてTVや雑誌などで解説を行っている。 オフィシャルホームページ(http://morita.pro/)にて、情報も発信中。

さまざまな研究結果により実証済み!? アルツハイマー病予防と性行為の関係は?

にわかに信じがたいアルツハイマー病予防と性行為の関係。しかし森田さんによれば、アルツハイマー病の予防に性行為が効果的ということは、さまざまな研究で実証済みだという。

森田豊さん「たとえば、米プリンストン大学が行ったラットの実験においては、『2週間にわたり毎日セックスするグループ』、『回数を2週間に1度に制限したグループ』の2つに分けて比較したところ、毎日セックスしたラットのほうが脳の神経回路の成長が高く、さらにストレスホルモンも改善されるという結果が出ました。

また、性の健康を専門に研究しているイギリスのゴーシュ教授は、性行為によって脳への血流が増えること、さらにオーガズムを得ている最中は多くの酸素と栄養が脳に送られ神経細胞が活発化するため、積極的に性行為をしている高齢者はアルツハイマー病になりにくいという研究結果を発表しています。

もちろん脳の老化は若いころから始まっていますから、高齢者だけでなく40代男性にも予防効果に期待できるでしょう」

ポイントは「デュアルタスク」。パートナーと共に楽しむことで予防効果もUP

性行為がアルツハイマー病の予防に効果的とされる研究結果が多いとのことだが、さらに効果を高める性行為のやり方はあるのだろうか?

森田豊さん「アルツハイマー病の予防には、2人組でジョギングしながらしりとりをする、散歩しながら目の前の看板を英語に翻訳するなど、体を動かす有酸素運動と脳を使う知的作業を同時に行うデュアルタスク(二つのことを同時に行うこと)が有効です。

性行為の場合は、前戯に時間をかける、常に新しい体位を追及する、サプライズ的なプレイを用意するなど、想像力を働かせて女性を喜ばせることを意識するとともに、汗をかくような有酸素運動をすることが、デュアルタスクになり、より高い予防効果が期待できることでしょう。

また、避妊具を付けていても、パートナーの体内へ射精したという満足感が脳の神経細胞を活発化させるため、しっかり射精することも予防効果を高めるためには重要です」

性行為の頻度も体力やライフスタイルのバランスを考えて無理のない範囲で

とはいえ、アルツハイマー病予防のために性行為をする場合の注意点もある。

森田豊さん「パートナーとセックスレスの男性は注意が必要です。性行為がアルツハイマー病の予防効果が高いからといって、義務的に行うのは効果も薄いですし、精神的なストレスにもなりますので、あまりオススメできません。

また、アルツハイマー病の予防という点からは、週に2~3回、可能であれば毎日するぐらいでもいいかもしれませんが、やはり無理をするのは逆効果。個人の体力やライフスタイルとのバランスを考えて楽しめる範囲で行うようにしてください。

人間にとって性的欲求は生涯にわたるエネルギー源であり、心身ともに若くあろうとする動機。いつまでも性欲を持ち続けること自体がアルツハイマー病の予防に繋がるはずですよ」

最後にアドバイザーからひと言

「実際の性行為と比べると効果は薄いですが、マスターベーションでもある程度の予防効果が期待できます」

Text by Katsuya Hokonoki(Seidansha)