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- 恋に効く心理学テクニック -

【心理学】非婚化の原因は恋愛至上主義にあり!?

国勢調査によると、男性の未婚率は25~29歳で7割、30~34歳で5割弱に上る。1980年にはそれぞれ55.2%と21.5%であったことを考えると、よくいわれる若者の「晩婚化」「非婚化」は現実なのだと思い知らされる。

“相手を愛していないと結婚できない”は世界的には少数派?

だが、その原因はというと諸説あって、よくわからないのが実情だ。「男性の性欲が薄まって草食化したから」だとか「経済的に貧しくて結婚したくてもできないから」などともいわれているが、それらとは異なる興味深い説もある。

恋愛観が欧米化して恋だの愛だのを重視しすぎるようになったから、未婚率が上がったというのだ。

愛がなければ結婚できない。程度の差はあれ、この意見に賛同する人は多いだろう。今の日本ではメジャーな価値観だ。しかし、古くから「お見合い」というしきたりによって結婚相手が決められていたことからもわかるように、この価値観はそれほど古いものではない。それに、世界的に見てメジャーなわけでもないらしい。

アメリカのカリフォルニア大の心理学者が11カ国の大学生を対象に行った意識調査がある。この調査では、経済力やルックス、性格などの条件が理想的であれば、“相手を愛していなくても結婚できるか”が問われた。その結果、欧米諸国と日本で「結婚できる」と答えたのはたった数パーセント。一方、インドやパキスタンなどのアジア諸国では、過半数を越える人が「結婚できる」と答えたのだ。

日本と同じく、“相手を愛していないと結婚できない国”である欧米諸国でも、非婚化は進んでいる。そもそもヨーロッパではキリスト教の影響もあり、離婚に対する嫌悪感が根強い。逆にいえば、結婚のハードルが高いのだ。

その代わり、ヨーロッパでは“事実婚”が増加している。スウェーデンやデンマーク、フランスでは、事実婚や婚外子に対する法的保護が結婚と同等に手厚いため、婚外子の割合が40%を越えるという。

もし恋愛重視の風潮が日本の非婚化を進めているとすれば、事実婚に対する保護を手厚くすることが少子化を防ぐための近道なのかもしれない。

Text by Unyo Mura