アナログレコード
- 車でスマホで家で「音楽」にこだわるための逸品 -

メイド・イン Japanのアナログレコード

2008年4月19日、サンフランシスコの1軒のレコード店で開催されたイベント「Record Store Day」。
「レコード店を訪れて音楽に触れてほしい」というシンガーのクリス・ブラウンの呼びかけに、多くのミュージシャンや関係者が賛同。現在は、日本も含む各国にイベントが広まっている。
このイベントにあわせて制作された記念盤アナログレコードが人気を呼んだ。
そんなことも影響してか、レコード生産枚数がこのところ大幅に上昇している。

東洋化成のレコード製造工場 アジアで唯一、レコード製造を行う東洋化成の工場 http://www.toyokasei.co.jp/ 東洋化成のレコード製造工場 ミクロン単位を見極める職人の目が上質なサウンドを生み出す 国内の大手レコード会社やインディー・レーベルのレコード生産を一手に引き受け、個人の発注にも対応する東洋化成。 レコードの復興を担うのではなく、あくまでもレコードで新たな文化を切り開くことを目指す。 同社レコード課の萩原直輝さんは、次のように語る。 萩原さん「CDやMP3などと異なり、レコードはターンテーブルの上で針とレコードの接触から音楽が流れます。その接触が重要で、より物質的で楽器に近いものだということができます。そして、針やアームなどのパーツを選んでカスタマイズすることもできるので、音楽にあった楽しみ方ができます」 アナログレコードはジャケットデザインも魅力 ジャケットのデザインもレコードの魅力のひとつ デジタルで「音」のみをデータ化するCDなどとは異なり、レコードでは「音」とその周辺の空気も録音する。 また、楽器の音域にもレコードのほうが広く対応する。 そうしたことから、ジャズやクラシックが音質的にレコードと相性がいいのだが、実際には、アニメソングやアイドルのポップスから演歌まで、あらゆるジャンルの発注がある。 アナログレコード販売の「HMV record shop渋谷」 宇田川町に昨夏オープンしたHMV record shop 渋谷 http://recordshop.hmv.co.jp/ 萩原さん「昔ながらのメイド・イン Japanのクオリティに弊社は自信を持っています。まず、レコードの中心に的確に穴を開ける技術と、ルビーの針で音を溝に刻むカッティング技術。レコードは接触によって音を流す媒体ですから、高品質で耐久性のある製品を手がけるには高度な技術が必要です。そして、材料の塩化ビニルを国内の会社から購入しており、その配合も独自のものです。弊社ではレーベルからジャケットまでも一貫して生産していますが、世界でこのような会社は稀です」 音楽を手に入れ、モノとして所有ができる。 レコードの大きな醍醐味はそこにある。 高い音質を備えた盤面製造のみでなく、パッケージされた状態までの一貫したメイド・イン Japanの技術が、レコード生産の現場を支えているのだ。

Text by Ryohei Nakajima