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- 【40代向け】若年性アルツハイマー・認知症 -

今から注意したい! 若年性アルツハイマーのリスクを高める生活習慣とは?

40代からでも発症するケースが増えているといわれるアルツハイマー型認知症。様々な原因が考えられるが、特に注意したいのが日頃の生活習慣だという。生活習慣とアルツハイマーの関係、そしてアルツハイマーを予防するための生活習慣について、専門家に聞いた。

■今回のアドバイザー
ブレインケアクリニック院長
今野裕之さん

2001年日本大学医学部卒業。2015年順天堂大学院医学研究科卒。慶應義塾大学病院、日本大学医学部附属板橋病院、薫風会山田病院などを経て、2016年ブレインケアクリニック院長に就任。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本抗加齢医学専門医。

脳に蓄積されたアミロイドβが、アルツハイマー発症の原因と考えられている

そもそも若年性アルツハイマーの発症には、どのような原因が考えられるのだろうか。

今野さん「『若年性アルツハイマー』とは、64歳以下で発病したアルツハイマー型認知症のことです。65歳以上で発病するものと同様に、脳にアミロイドβという老廃物が蓄積することが発症原因と考えられています。

また、若年性の場合、遺伝的な要因などによってアミロイドβが蓄積しやすい状態になっている可能性もあります。ただ、原因はそれだけでなく、はっきりとした理由がよくわかっていないというのが本当のところで、生活習慣の乱れなどから起こる複合的な要因が大きいといえるでしょう」

糖質の摂りすぎや有酸素運動不足、睡眠不足が若年性アルツハイマーの発病リスクを高める

発症のメカニズムが、いまだ解明されていないアルツハイマー。とはいえ、生活習慣との関連には注目しておきたいところだという。

今野さん「若年性を含め、アルツハイマーの発症を心配するのであれば、この病気が『第3の糖尿病』とも言われているように、まず糖質の摂りすぎに注意すべきでしょう。ほかにも、トランス脂肪酸や酸化した油の摂りすぎにも要注意。体内を“サビつかせ”、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の原因となります。結果的に脳の老化を早めてしまうので、なるべく避けるべきでしょう。

また、運動、特に有酸素運動を怠ると、脳の血流や神経を新しく作る神経栄養因子が増えないので、アルツハイマーにかかるリスクが高くなると考えられています。

睡眠も重要で、脳にたまったアミロイドβを排泄する働きがあることが最近の研究でわかりました。つまり睡眠時間が短くなれば、その分アミロイドβが脳内に残ってしまうので、アルツハイマーになりやすくなると考えられるのです」

若年性アルツハイマーの予防には、適度な睡眠と運動のほか、発酵食品の摂取などが重要

最後に若年性アルツハイマーを予防するための食事、運動、睡眠方法について聞いた。

今野さん「認知症を防ぐ食事として世界的に有名なのが『地中海食』という食事スタイル。これは、野菜や魚、豆、発酵食品を豊富に摂るといった、欧米の伝統的な食事になります。このような食事に使われる食材を摂取するようにして、さらに糖質を控えれば完璧でしょう。

運動については、週2〜3回、20分以上の有酸素運動が記憶力維持に効果があるといわれています。このくらいの運動であれば、わざわざジムに行かなくても、車を使わず歩けば、普段の生活の中でも達成できるレベルです。

最後の睡眠についてですが、睡眠時間というのは年齢を重ねるごとに減少するものですし、個人差もあります。ただ7時間を目安にきっちり寝ることを心がければ、十分でしょう」

最後にアドバイザーからひと言

「アルツハイマーを発症しても初期段階で適切に対処すれば、記憶力の維持や回復も不可能ではありません。物忘れが気になったら、早めに病院に相談しましょう!」

Text by Akihiro Fukuda(Seidansha)