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- 【食べて痩せる!】究極のダイエット食材 -

疲労回復やダイエット、強壮効果も期待できる“秋蕎麦”の魅力

10月に収穫される蕎麦の実は「秋蕎麦(新蕎麦)」とも呼ばれる、旬の食べ物。美味しいだけでなく、糖質や脂質の代謝を促し、ダイエット効果も期待できる成分が豊富に含まれているという。オススメの蕎麦メニューや食べ方について管理栄養士の圓尾和紀さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
管理栄養士
圓尾和紀さん

病院勤務を経て、フリーランスの管理栄養士として独立。「日本人の身体に合った食を提案する」をテーマに講演やイベント出演、執筆を行う。テレビや雑誌などメディアでも活動中。近著に『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(ワニブックス)がある。

秋蕎麦はビタミンB群、マグネシウム、ルチンなど栄養の宝庫

外食しがちな40男の“常食”ともいえる蕎麦だが、どんな健康効果があるのか。

圓尾さん「そもそも蕎麦には、糖質や脂質の代謝を促すビタミンB群(B1、B2)に加えて、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。そのため、体内にエネルギーを作り出し、かつダイエット効果も期待できるわけです。また、血糖値の上昇を抑え、余分なコレステロールを排出してくれる食物繊維の量が、うどんの2倍以上とも言われています。さらにルチンというフラボノイド(ポリフェノール)は、血栓ができるのを防いで血液をサラサラにし、動脈硬化や高血圧を予防する働きも期待できるのです。ビタミンの中には、日光や空気に触れることによって、減少してしまうものもあるため、日差しが強い夏に収穫される蕎麦と比べて秋蕎麦(新蕎麦)の方が、ビタミンが豊富に含まれていると考えることもできます。まさに味も栄養価も今が旬ですね」

滋養強壮には“とろろ蕎麦”、ダイエットには“わかめ蕎麦”

旬の秋にこそ食べておきたい秋蕎麦。蕎麦屋に入った際どんなメニューを頼むのが最も健康的なのだろうか。

圓尾さん「おすすめは“とろろ蕎麦”です。とろろには、滋養強壮や疲労回復の効果が期待できるのに加えて、食物酵素を多く含み、食べた物の消化の一部を肩代わりし、胃腸を休める作用もあります。また、ぬめり成分のムチンも胃腸の粘膜を保護する働きがあるため、食べ過ぎや飲み過ぎで調子が優れない時に最適な蕎麦といって良いでしょう」

最近、腹回りが気になる40男にうってつけのダイエット蕎麦もあるという。

圓尾さん「なんといっても、わかめ蕎麦ですね。まず、蕎麦には“不溶性”食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は、繊維質で水に溶けにくい成分です。満腹感を得やすく、食べ過ぎを防いでくれるため、ダイエットに効果的といわれています。一方のわかめは“水溶性”食物繊維が多い食材です。水に溶けやすい水溶性食物繊維も、胃腸をゆっくりと通過するため満腹感が続きやすく、それに加えて糖質の吸収を抑える効果もあるのです」

わさびや大根おろし、ネギなど薬味の相乗効果にも注目したいところ

圓尾さんは、薬味を入れることで、さらに相乗効果も期待できるという。

圓尾さん「わさびに含まれる辛味成分シニグリンには、代謝を高める作用があります。大根おろしには糖質やたんぱく質など栄養素を分解して吸収しやすくする食物酵素、ねぎにはアリシンというビタミンB1の働きを高める成分が入っています。これらの薬味はたっぷり入れるようにしましょう」

最後にアドバイザーからひと言

「蕎麦の栄養が凝縮された“蕎麦湯”も一緒に召し上がってみてください」

Text by Mitsuo Okada(Seidansha)