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- ダイエットを成功させるなら、コレを知っておこう! -

代謝、免疫力アップに役立つ!? “若返りホルモン”「DHEA」とは?

年齢を重ね代謝や筋力が落ちると、どうしても太りやすくなるもの。そこで注目したいのが“若返りホルモン”とも呼ばれる「DHEA」だ。分泌を促すことで、太りにくい体を目指すことができるという。医師の上符正志さんに詳しく聞いた。

■今回のアドバイザー
銀座上符メディカルクリニック院長
上符正志さん

産業医科大学医学部卒業後、横浜市民病院外科、北里大学医学部救命救急センター、益子病院内科などで勤務。米国ニューヨークのザ・ザレーノ・センターで行われている最先端アンチエイジング医療を学び、日本に導入。米国抗加齢医学会専門医、日本抗加齢医学会専門医。

代謝、免疫力アップに役立つ「DHEA」。加齢やストレスで分泌が減ってしまうおそれが

“若返りホルモン”と呼ばれる「DHEA」。いったい、どんな働きをするものなのだろう?

上符さん「DHEAとは副腎から分泌されるステロイドホルモンの一種。50種類以上のホルモンの素になるため、『ホルモンの母』とも呼ばれます。免疫力を高めたり、代謝を上げるといった働きがあり、健康や若さの維持に最も必要なホルモンのひとつと考えられています。

DHEAでもっとも注意したいのが、加齢や過大なストレスなどによって分泌が低下してしまうことでしょう。ストレスを受けると、それに対抗するためにコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、DHEAがコルチゾールを適正なレベルに抑える働きをするのですが、強いストレスを受けると、コルチゾールが増えDHEAを消費してしまいます。それが続くと、副腎が疲労し、ホルモンの分泌がうまくできなくなりDHEAも低下してしまいます。

DHEAが低下すると筋肉量や免疫力も落ちてしまうため、余計に日常的に運動、食事、睡眠に気をつけて、分泌を促すようにしなければ、太りやすい体になってしまうといえます」

適度な筋トレとGI値の低い食事が重要! 「DHEA」の分泌を促す方法とは?

そこで上符さんに、若返りホルモン「DHEA」の分泌を促すトレーニングと日頃の食事方法を教えてもらった。

上符さん「まずトレーニングによってDHEAの分泌を促すには、筋肉に負荷をかけて修復させることが重要です。できるだけ大きな筋肉を刺激する方法が効果的なので、シットアップ(腹筋)やプッシュアップ(腕立て伏せ)、スクワットがおすすめです。

ちなみに激しすぎる運動は、副腎の疲労につながるので、逆効果です。運動をした後に、筋肉に心地よい張りを感じる程度の強度や回数に抑えましょう。

日頃の食生活については、血糖値が急に上昇すると副腎が疲れてしまい、DHEAの分泌の妨げになるので、血糖値の急上昇を抑える食事をする必要があります。目安としてGI値という食品の血糖値の上昇レベルを計った指標があるので、それを参考にしてもいいでしょう。たとえば白米をGI値の低い玄米に変えたり、他の食品のGI値を下げる効果のある豆腐を合わせて食べたりなど、工夫してみてください」

運動や食事のほか、良質な睡眠にも気を使いたいところ

適切な運動、食事以外にも質のいい睡眠も、若返りホルモン「DHEA」の分泌に重要な要素だという。

上符さん「良質な睡眠もDHEAの分泌を増やすには必須の生活習慣といえます。睡眠不足でも副腎が疲れて、本来の機能を果たすことができなくなるからです。

ただし、ただ長い時間寝るだけでは効果的とはいえません。短くても質の良い睡眠をとることが重要です。睡眠の質をよくするには、自分に合った生活リズムで日々を過ごすことや、最適な睡眠時間を見つけること、寝る直前にパソコンやスマートフォンを使用しないなど、あらゆる対策をして、睡眠効果を高めましょう」

最後にアドバイザーからひと言

「DHEAの分泌を促し、太りにくく元気なカラダをつくるには、ストレスと上手に付き合い副腎を過度に疲れさせないことが大切です!」

Text by Akihiro Fukuda(Seidansha)