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【男の隠れ家】郷土料理と旨い地酒で一献いかが?鹿児島県の郷土料理を訪ねる旅

日本全国、津々浦々。お国自慢の旨い料理はたくさんある。男の隠れ家がお勧めする、東京で気軽に食べられる郷土料理の店を厳選してご紹介しよう。

直線距離にして964km。東京から遠く離れた鹿児島県は、数々の偉人を生み出した歴史ある地だ。そして、そこには美味しい食材と酒がある。そんな郷土の味を求めて旅に出た。

南国特有ののんびりとした景色の中、美味しい郷土飯を求めて食べ歩く。鹿児島の銘酒を片手に舌鼓を打つ一泊二日の旅

鹿児島の郷土色を求めて
一泊二日の旅に出る

燦々とまばゆい光が照らす南国の海。夏もそろそろ終わろうかという季節に鹿児島県へと向かった。今回の旅の目的は〝郷土の食に出会うこと〟。鹿児島といえば「さつま地鶏」や「カツオ」、「桜島大根」に「サツマイモ」と、海に山に大地に豊富な食材があふれている。

早朝便の飛行機を降り立ち、まず最初に向かったのは鹿児島の市街地と桜島を見渡すことができる城山公園。昼食まで時間があるので、県内屈指の桜島を望む景観を楽しむ。この城山公園から桜島を眺めるには、実は午後がお勧めだという。午前中は太陽の光が逆光になり、島影がシルエットのように見えてしまうのだ。とはいえ、青い空と海の間に浮かぶ桜島は格別の美しさである。かつての偉人たちもこの景色を眺めたのだろう。その桜島へ渡るため鹿児島港へと向かう。鹿児島県は離島が多く海上交通が発展した。陸路で桜島へ渡ることも可能だが、市内からだと桜島フェリーの方が圧倒的に速く手軽である。365日24時間運航する県民の足は、片道170円で対岸へと渡ることができるのだ。錦江湾の潮風を体いっぱいに感じながら桜島に上陸する。もちろん郷土の味、桜島フェリー名物の「やぶ金うどん」を食すことも忘れずに。
①桜島フェリー名物のやぶ金のうどん。②船は約15分間隔で出港。すれ違うことも。③やぶ金の暖簾が食欲をそそる。④桜島の改札口で料金を支払う。⑤豊かな海で獲れるキビナゴ。
⑥枕崎で食すカツオの頭。⑦桜島フェリーは住民と観光客で賑わう。⑧鹿児島市内は路面電車が行き交う。⑨さつま地鶏の皮酢。⑩市電も住民の足として活躍。
⑪⑫桜島の道の駅では岩石の花器が売られている。⑬⑭鹿児島市内を一望する城山公園。

大衆の中に光る
こだわりの郷土の味

竹よし本店 [鹿児島市]

昭和48年(1973)に先代が照国町で創業し、現在は二代目の竹 光隆さんが切り盛りしている。創業当時は鹿児島としては珍しいカレーやハンバーグを提供する洋食店だった。平成元年に先代が病に伏したのをきっかけに母も調理ができる和食を提供するようになった。竹さんは京都で料理屋を営む叔父の下で和食の料理修業した後、店を継いだ。まさしく「おふくろの味」といえる家庭的な料理をリーズナブルに楽しめる庶民の味方として、昼に夜にと賑わいが絶えない店である。
①カツオのハラスを塩漬けにし干して焼いた珍味。②ぷりぷりとした食感が病み付きになる地鶏の刺身。③豚のアバラ肉を焼いて煮込む郷土料理。一般的に食される「おふくろの味」だ。
竹さんお勧めの地酒は芋焼酎の黒伊佐錦と三岳。甘くて濃い味付けの鹿児島料理と相性が良く、いつの間にかグイグイ飲めてしまうから不思議。
桜島の道の駅で買い物を楽しんだ後は、再度フェリーにて市内へ戻る。旅の目的、郷土の味を食すため様々な商店が並ぶアーケード街、通称〝天文館〟に店を構える「竹よし本店」を目指す。「薩摩鶏の刺身」や「とんこつ」など郷土食をはじめ、バラエティ豊かなメニューを目的に地元の人々も足繁く通う地元の名店だ。店に入り、早速、鹿児島らしい郷土料理を注文する。

鹿児島の郷土食の特徴として、その味付けを差し置いて語ることはできない。店主の竹 光隆さん曰く「鹿児島の料理は味噌や醤油からして甘みが強いのです。よそでは食べられない味のインパクトがありますよ」。確かに濃くて甘辛い味付けは、東京者の舌に新鮮な驚きを与える。家庭料理の定番「とんこつ」を口に含めば、黒砂糖と麦味噌の甘みが際立った。お勧めの芋焼酎「黒伊佐錦」との相性も抜群である。

ほろ酔い気分で次に向かったのは、おでんを中心に刺身や焼き鳥が味わえる庶民の酒場「分家 無邪気」。鹿児島のおでんは味噌仕立てが主流だという。創業から62年間、毎日継ぎ足してきたおでん出汁は白味噌仕立てで甘みが強い。ダイコンなどの定番のタネはもちろん、ほろほろと口の中で溶ける牛タンなど品数も豊富である。ホッとひと息つける家庭的な雰囲気の中、芋焼酎を片手に鹿児島の夜は更けていったのである。
たけよしほんてん

鹿児島県鹿児島市東千石町11-7
吉俣ビル1F
☎099-224-4460 営業時間/ランチ11:30〜14:00(13:50LO)、ディナー17:30〜24:30(24:00LO) 定休日/月曜 アクセス/市電「天文館通電停」より徒歩5分

こんなお土産買いました

①桜島鶏 柚子こしょう(896円)身に弾力があって旨味が濃い桜島鶏を炭火焼きにした商品。柚子こしょうの香りに焼酎が進む。/②桜島 小みかんジュース(330円)世界一小さな「桜島小みかん」を搾った100%果汁のストレートジュース。甘みが格別だ。/③桜島大根切り干し(350円)桜島大根の乾燥切り干し。甘みが強く大根特有の香りが少ないので煮物で美味しく味わえる。/④黒豚みそ(594円)鹿児島特産・霧島の黒豚と九州産の田舎味噌が合体した逸品。黒豚の肉も多くご飯のお供。/⑤桜島大根みそ漬(900円)世界最大の大根といわれる桜島大根。甘みの強い大根を味噌漬けにした郷土の名産品。/⑥本場のぼんたん漬 舟切(650円)鹿児島県産の文旦を水飴に漬けて砂糖をまぶしたドライフルーツ。南国を感じられる甘味。