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素敵な大人たちへ──黒のアバルト124スパイダー

2016年にこのクルマが発売されたとき、オープンスポーツカー好きは歓喜したに違いない。約40年前にWRC(世界ラリー選手権)で輝かしい戦績を残したラリーカーの名を受け継ぐアバルト『124スパイダー』は、世界でもめずらしくなった2シーターのライトウェイトスポーツという愉しい仕様を持つ。その人馬一体の軽快な走りや、オープンカーならではの爽快感は高い評価を受けている。今回の『124スパイダー ワンイヤーアニバーサリー』は、その名でわかるように、発売1周年を記念した100台限定の特別仕様車だ。思わず惚れ惚れしてしまうような、文句なしのスタイリッシュなモデルである。

マツダ『ロードスター』とは兄弟車ながら、エンジンは別物の『124スパイダー』

『124スパイダー』は、1970年代にアバルトの歴史に名を刻んだラリーカーへのオマージュとして蘇ったピュアスポーツカーだ。

同時に、『124スパイダー』はマツダ『ロードスター』とプラットフォームを共有するユニークな存在でもある。両者にはボディの一部をはじめ、多くの共通部品が使われている。『124スパイダー』と『ロードスター』は兄弟車なのだ。

ただし、スポーツカーとしての性格は別物だ。それを決定づけるのがFCA(フィアット クライスラー オートモビル)製の1.4L マルチエア4気筒ターボエンジンである。最高出力124kW(170ps)/5500rpm、最大トルク250Nm(25.0kgm)/2500rpmを発揮し、0-100km/h加速は6.8秒をマークする。

トランスミッションも専用の6速MTとATが設定され、ターボエンジンならではのパワフルな走りを愉しむことが可能だ。

そして、駆動方式がFR(フロントエンジン・リアドライブ)なので、趣味的なスポーツドライビングの愉しさは随一。それによって、『ロードスター』の兄弟車ではなく、独立したモデルとしてのキャラを立たせている。

『124スパイダー』の個性を際立たせる艶やかなブラックメタリックのボディカラー

特別仕様車『124スパイダー ワンイヤーアニバーサリー』のトピックは、なんといってもボディカラーだ。

このボディカラーは、カタログモデルには設定のない「NERO SAN MARINO 1972 ブラック」と呼ばれるメタリックブラック。もともと大きな2眼のヘッドライトやエアインテーク、4本出しのマフラーなど、スペシャリティさの溢れるスタイリングを持つ『124スパイダー』だが、その個性がさらに底上げされる艶やかなカラーである。

インテリアにはレカロのセミバケットシートを特別装備。レカロ製シートはホールド感と快適性に定評があるが、インテリアもエクステリアの一部となるオープンカーにとって、このシートの存在感はピュアスポーツとしての大きなアピールともなる。

そのほか、通常ではオプション扱いとなるアダプティブ機能付きフルLEDヘッドライト、ナビゲーション用SDカード、CD/DVDプレイヤーにフルセグ地上デジタルTVチューナーも装備。内外装ともに、アニバーサリーモデルにふさわしい特別感のあるモデルに仕上げられている。

『124スパイダー ワンイヤーアニバーサリー』は素敵な大人に乗ってほしいクルマ

「手に負えないスーパーカー」はよくあるが、「手に収まるスポーツカー」というのは、じつはそれほど多くない。

『124スパイダー』は圧倒的な動力性能を持つわけではないが、自分の手足の延長のような手軽さと愉しさがあり、気がついたら長時間ドライブしてしまうようなクルマだ。だからこそ、通常モデルとは違う特別な仕様だと、なおのことうれしい。

『124スパイダー ワンイヤーアニバーサリー』の価格はMT車が426万6000円、AT車が437万4000円(いずれも税込み)。右ハンドル仕様のみで、それぞれ50台の限定販売だ。こんなクルマに乗っている大人は、誰が見ても“素敵”に違いない。

Text by Tetsuya Abe