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- 40男が嗜む逸品 -

クラフトビールの雄「よなよなエール」。発売20年にして初のリニューアル

スーパーやコンビニエンスストアなどでも手軽に購入できるようになった、日本を代表するクラフトビール「よなよなエール」が、レシピをリニューアル、新たな味わいへと変わった。

3年にわたる開発期間を経てレシピを変更

普段何気なく飲んでいる日本の大手メーカーが造っているビール、そのほとんどはチェコ共和国のプルゼニ(ドイツ語表記ではピルゼン)で生まれた製法である「ピルスナー」という下面発酵で造られる種類に属している。ビールは酵母によって発酵し酒になるが、酵母には「下面発酵」するものと「上面発酵」するものがあり、ピルスナーのような下面発酵のビールは発酵が進むと酵母が麦汁の底に沈んでいく性質がある。反対に上面発酵のビールは麦汁の上に酵母が浮き上がってくる。この下面発酵で作られるビールを「ラガー」、上面発酵が「エール」と呼ばれているのだ。

「エール」は主にイギリスで製法が発展したビールで、華やかな香りが特徴だ。淡色でホップの香りが楽しめる「ペール」や、ホップよりも麦芽の香りが強い中濃色の「マイルド」、そのさらに色の濃い「ブラウン」など様々な種類がある。

日本で小さなブリュワリー(ビール醸造所)が誕生するきっかけとなったのは1994年4月、規制緩和のひとつとして酒税法が改正され、ビール製造免許の係る最低製造数量基準が年間2000klから60klに引き下げられたことだ。これによって主流だったラガータイプ以外の様々なクラフトビールが数多く造られるようになった。
その数あるクラフトビールの中で「家庭でも飲める手軽な本格エールビール」というコンセプトのもと、上面発酵で造られるエールビールの雄「よなよなエール」が、1997年の発売から20年を迎えた2017年、3年にわたる開発期間を経てレシピを変更、新たな味わいで生まれ変わった。

これまで以上にフレッシュで、鮮やかな香りと味を楽しめる

「よなよなエール」の特徴ともいえる柑橘類のような爽やかさとスパイスのような芳香――これは「ホップ」の香りだ。ホップとはつる性の多年草で、その「毬花」(未受精の雌穂)を使ってビールに芳香と苦味がつけられるのだが、「よなよなエール」で使われているのはアロマホップの「カスケード」という品種だ。今回のリニューアルではこのカスケードを増量、さらにこれまで使用していたホップの品種を見直して、よりカスケードの特徴を引き立てるようなブレンドが行われているそうだ。
そのおかげでビールが注がれたグラスに鼻を近づけると、これまでよりもホップの香りが立つ。口をつけて喉へと流し込むと、ホップとまろやかなモルト香が相まって鼻腔をいっぱいに満たし、飲んだ後も心地よい余韻がたなびいていく。新しい「よなよなエール」はこれまで以上にフレッシュで、鮮やかな香りと味を楽しむことができる味わいになったのだ。

缶のパッケージデザインも月と麦畑の色を明るく鮮やかにリニューアル、これまで裏面にあった香りを感じるための四カ条も、「よなよなエール」のリニューアルと世界観を知らせるぐるぐるとした文章とイラストに変更されている。
新しい「よなよなエール」は現在、よなよなエール公式ビアバル「YONA YONA BEER WORKS」の全店でサーブされる樽で先行販売中。店頭販売の製品は2017年10月中旬から順次切り替わるそうだ。さらに美味しくなった「よなよなエール」、秋の味覚とともにゆったりと楽しんでもらいたい。

Text by Tamotsu Narita