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- スーパーカーブランド【ポルシェ】 -

ポルシェ カイエン──進化したプレミアムSUVの主役

現在のプレミアムSUVの隆盛は、この一台から始まったといってもいい。『ポルシェ カイエン』。2002年にポルシェ初のSUVとしてデビュー。そして、いまだに高級SUVブームを牽引するモデルだ。この成功によって、ポルシェ自体も大きく躍進することになった。その『カイエン』が、先代のデビューから7年の歳月を経て第三世代へと進化した。

新型『カイエン』のエクステリアはキープコンセプト、しかしディテールは進化

第三世代へと進化した『カイエン』。フルモデルチェンジというと、エクステリアの大きな変更を期待するが、そこはポルシェ。DNAを継承し、ポルシェらしいアイコンを活かしたキープコンセプトだ。しかし、細部は確実に進化している。

たとえば、ホイールベースを変更することなくエクステリアを63mm伸ばし、車高を先代モデルから9mm下げることで、エレガントな流線形の印象がより強調されている。

サイズが1インチ大きくなったホイールは力強い印象だ。ホイール径はドライビングダイナミクスを高めるため、後輪が前輪よりも大きくなっている。また、フロントのエアインテークは大型化。これは、パワートレインの向上を意味している。そして、新しい水平のライトエッジは、停車中でもワイドかつスポーティな佇まいを演出している。
コックピットには、パナメーラにも搭載されている「ポルシェ・アドバンストコックピット」を採用。特長は高解像度ディスプレイや容量性コントロールエレメントだ。

また、最新世代の「ポルシェ コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)」の12.3インチフルHDタッチスクリーンも使い勝手の良さを向上させている。

『カイエンS』の最高速度は265km/h、SUVらしくオフロードでの走行性能も向上

パワートレインはモデルによって異なる。ベースグレードの『カイエン』は、3.0L 6気筒ターボエンジンを搭載。最高出力250kW(340ps)、最大トルク450N・mを発生し、最高速度は245km/h、0-100km/hを6.2秒で加速する。

『カイエンS』は、2.9L V6ツインターボエンジンを搭載。最高出力324kW(440ps)、最大トルク550N・mを発生し、0-100km/hの加速は5.2秒、最高速度は265km/hに達する。

『カイエン』は都会的でスマートな印象が強いが、SUVだけにオフロードでの走行性能も高い。「マッド」「グラベル」「サンド」「ロック」の4つのモードを作動すると、各条件に合わせて「ドライブ」「シャシー」「ディファレンシャルロック」の設定が選択される。

フランクフルトモーターショーでフラッグシップモデル『カイエン ターボ』も発表

走行性能では、最新の『911』と『パナメーラ』に搭載されている後輪操舵システム「エレクトリック リア アクスル ステアリング」を採用。コーナーでの俊敏性と高速車線変更時の安定性を改善し、さらに、回転半径を短縮して日常のハンドリングを容易にしてくれる。

高い走行性能はそれを受け止める制動性能があってこそ成立する。『カイエン』はオプションで世界初のブレーキが装備可能だ。「ポルシェ サーフェス コーテッド ブレーキ」は、タングステンカーバイドでコーティングされた鋳鉄製ディスクで、摩擦値を高めて制動性能を高めた。また、磨耗とブレーキダストを低減も両立している。ブレーキキャリパーはホワイトに塗装され、ディスク表面は組み付け後に独特の光沢を帯びる。このクールな外観も魅力だろう。
フランクフルトモーターショーでは、外観も動力性能も一線を画すフラッグシップモデル『カイエン ターボ』も発表された(上の写真)。プレミアムSUVの先駆けでありベンチマークでもある『カイエン』。世界累計販売台数は76万台超だが、今回の進化でポルシェの屋台骨としての立場は揺るぎないものになりそうだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi