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- 恋に効く心理学テクニック -

「吊り橋効果」は本当にあるのか?

意中の彼女とデートの約束を取り付けたなら、次にするべきはデートをいかに盛り上げるか、作戦を立案することだ。1回こっきりのデートで終わってしまっては意味がない。これを機に、少しでも相手との距離を縮めるために、最大限の努力をするべきだろう。そういえば、昔からよく耳にする「吊り橋効果」というのがある。ハラハラドキドキを共有することで、男女はより親密になれるそうなのだが、これって本当だろうか? 心理学者の内藤先生に聞いた。

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

ホラー映画も吊り橋効果が立証済み!?

内藤先生「吊り橋効果は心理学で実証されていますよ。これは何も、相手と一緒に吊り橋を渡ることだけにかぎりません。南フロリダ大学の心理学者ブレッド・コーエン氏が、この効果を確かめるために、シネコンから出てきた70組のカップルを観察調査しているんです。70組のうち半分はドキュメンタリーを上映するホールから出てきたカップルで、もう半分はサスペンスやホラーを観てきたカップル。その結果、後者のグループの方が、仲良くおしゃべりをしたり、腕を組んでイチャイチャしている割合が圧倒的に高かったそうですよ」

内藤先生によれば、人は恐怖を感じた時、本能的に何かにしがみつきたくなるものだという。つまりデートを盛り上げたい時、あるいは“友達以上・恋人未満”の関係にテコ入れしたい時などは、映画を観るならラブストーリーよりもホラーやサスペンスを選ぶのが吉。

内藤先生「ただ、初期の段階のデートで映画を観ることは、私はあまりお勧めしません。自分を一生懸命売り込まなければならない時期に、2時間も会話が途絶えてしまうのは得策ではありませんからね。それならむしろ、数十分待ちの絶叫系アトラクションやお化け屋敷などの方が、待ち時間に会話ができるし、その後に吊り橋効果も得られて一石二鳥なのでは?」

なるほど! これはさっそく実践できそうだ。…けど、自分があまりに怖がりすぎて醜態をさらすはめにならないよう、気を付けないと。

Text by Satoru Tomokiyo