美の邸01_R(2)
- 酒?料理?個室?目的別の接待の切り札店 -

自慢の肉料理と話題のチーズダッカルビ。カジュアル接待に最適な銀座「美の邸」

銀座で接待するなら、やはり高級店でないと…というイメージは、すでに古いのかもしれない。こちら、「美の邸 銀座並木通り店」はJR有楽町駅から徒歩5分、地下鉄銀座駅からは徒歩1分という銀座のど真ん中にありながら、手軽な価格でカジュアルに使える店なのだ。

「こだわらない」のがこだわり。落ち着いた雰囲気の店内で圧倒的な肉料理を堪能

個室のみの店内。そこは銀座らしく落ち着いた雰囲気がある。メニューを見ると、魚介系メニューが少なく、圧倒的に肉料理が多いという特徴を持つ。もっとも、肉料理を売りにした店といえば最近はA5ランク和牛、地鶏、銘柄豚などいずれかひとつに強くこだわった店も多いが、こちらは特にそういうことはない。
「銀座にあっても、当店はあくまで気軽につかっていただける居酒屋でありたいと思っています。同じテーブルを囲んでもそれぞれの方は好む肉は、違うでしょうから食べたい肉を食べていただけるように、牛、豚、鶏どれかに絞ることなく幅広いメニューを用意しています」(同店スーパーバイザー・生魚裕也さん)

まずは、男性ビジネスマンに人気だという「肉ご馳走コース」(全8品+3時間飲み放題付き4980円)を紹介してみよう。1品目のサラダを皮切りに、牛すじとキャベツの鉄板焼き、牛タンつくね串、鶏皮ソテー。そして、鮮魚5種盛り合わせを挟み、メインのハラミグリルステーキ、絶品とろける牛とろフレーク丼、デザートに焼きプリンという流れだ。

居酒屋コース定番の鮮魚盛り合わせが浮いて見えるぐらいに肉料理が並ぶこちらのコース。メインの「ハラミグリルステーキ」は、赤身でありながら柔らかジューシーで「肉感ダメ押し」とばかりの存在感。ピンクソルト、ステーキソース(シャリアピン)、マスタードソースの3種のソースがついておりボリューミーでも食べ飽きないようになっている。

3時間の飲み放題付きで4980円とやたらリーズナブルだが、こちらの店の飲み放題ではボトルワインも注文可能。赤ワインがぐいぐい進んでしまうのは、間違いない。

なお、聞きなれない「牛とろフレーク丼」はご飯の上に牛肉のフレークと、牛脂がまぶされたものであった。各自、醤油をかけて食べるのだが、ご飯の熱で牛脂がバターのように溶けまじり、独特の風味と甘みが広がる。肉並びコースの締めに、こちらも確かな存在感を放っている。

接待使いもさることながら、肉好きの食事会、食欲旺盛な部下、後輩におごる場合といった使い方も良いのではないだろうか。

旨辛? 激辛? 箸が止まらぬ話題のメニュー「チーズタッカルビ」

このお店を語るには、現在一番の人気メニュー「チーズタッカルビ」を外すことはできない。
鶏肉と野菜をコチュジャンベースの甘辛いタレで味付けした韓国料理「タッカルビ」。そこにチーズを加えたこの「チーズタッカルビ」は今、巷でも話題の料理となっている。

そもそもこちらの店では、夏の時期に売れなくなる鍋料理に代わる料理を模索するなか、夏限定のつもりでメニューに取り入れたそう。それが始めてみれば、大人気。結局、季節を通した定番化したという経緯がある。こちらは、女性にも人気だというから女性がメインの接待やデート利用にいいかもしれない。

一人前999円の「チーズタッカルビ」。鍋料理のように卓上コンロにて提供され、タイマーで時間を計りながら自分で調理(といっても、タイミングで混ぜるだけ)するスタイル。

約3分で、まさにるつぼのごとく、真っ赤なタッカルビがぐらぐらと煮え上がる。と、そのあたりで周りをおとなしくかこんでいたチーズも溶けて熱くたぎりだす。その様は、眺めていても飽きない。
とてつもなくいい匂いが立ち上がったこのタイミングで、溶けたチーズを好きなだけ中央のタッカルビのくぼみに落とし、混ぜながら食すのだ。

満足のいくボリュームと新感覚の辛さを通じて得られる座の一体感も魅力?

しかしこのタッカルビがめっぽう辛い。「ピリ辛」なんて表記されているが、激辛を名乗るべきレベルではないだろうか。もちろん、辛いだけでなく旨さも兼ね備えているが、さらにそこに入るチーズが効いている。

タッカルビの辛さを、ラクレットとチェダー、種類の異なる2つのチーズがそれぞれの風味でもってマイルドに包んでくれる。しかし一瞬の後、その“包み”をやぶるように、容赦なく辛さが突き抜けてくる…。

辛い、旨い。汗だくになりながらも箸はとまらず、あっという間に完食。汗まみれ、鼻水ダラダラの顔をさらしかねないので、このメニューは初対面の相手との接待にはちょっときついか。でも、そこまでさらしあった関係に一気に持っていけるというメリットもある。

熱辛いものを食べ終えたあとに、訪れる謎の達成感と一体感。ただ普通に美味しい料理を食べた時にはやってこないあの謎の感覚を、相手とも存分に共有できることは間違いないのがこの料理だ。それが、ビジネスにいかせるか否かははあなた次第。汗まみれの接待、試してみてはいかがだろう?

Text by Masayuki Utsunomiya