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- 大人ライダー向けのバイク -

ベスパ アルコバレーノ──自由を愉しむスクーター

都心部の移動や通勤用のシティコミューターとして重宝されているのはコンパクトカーだけではない。手軽さに関していえば、二輪、とりわけスクーターのほうが上だろう。しかし、欧州のプレミアムブランドのクルマを所有する男性にとっては、「ほしい」と感じさせるスクーターが少ないのも事実。イタリアのオートバイメーカー、ピアッジオの『ベスパ』は、そんな大人の男たちの所有欲を満たす数少ないモデルのひとつだ。なかでも、先日発売された限定モデル『ベスパ Primavera 150 Arcobaleno(アルコバレーノ)』は、街乗りから高速道路を利用した遠出にも使える万能タイプのスクーターである。

ベスパは自由なライフスタイルを象徴するカルチャーであり、所有欲を刺激する逸品

イタリアの国語辞典の「Vespa(ベスパ)」の項には、本来の意味である「スズメバチ」とともに「スクーターの商標名」と記されている。イタリア人が乗り物について語るとき、『ベスパ』とフィアット『500(チンクエチェント)』の2つは欠かすことのできない存在だ。

『ベスパ』の人気はイタリアだけにとどまらない。1953年公開の映画『ローマの休日』では、グレゴリー・ペック扮するアメリカ人記者がオードリー・ヘップバーン演じるアン王女を『ベスパ』の後ろに乗せてローマ市内を走り、一躍世界的な人気モデルとなった。

日本では、1979年から1980年にかけて放送されたドラマ『探偵物語』で松田優作が演じた主人公“工藤ちゃん”の愛車として『ベスパ PX』が登場。劇中では「ポンコツ」と毒づかれて乱暴に扱われながら、工藤ちゃんとともに活躍する白いイタリア製スクーターに多くの若者たちが憧れたものだった。

『ベスパ』は気軽で便利なモビリティという枠に収まる乗り物ではなく、自由なライフスタイルを象徴するひとつのカルチャーであり、大人の所有欲を刺激する逸品でもあるのだ。
今回の『アルコバレーノ』は、その『ベスパ』の歴史上で最も成功したモデルの名を受け継ぐ『Primavera(プリマベーラ)125』をベースにした限定モデル。イタリア語で「虹」を意味する「アルコバレーノ」というネーミングは、『探偵物語』で工藤ちゃんの愛車となった1983年登場の『PXシリーズ』に由来する(メイン写真、上の写真、文末の写真は通常モデル)。

高速道路も走れる排気量、ボディには『アルコバレーノ』専用色のインカントブルー

『アルコバレーノ』に搭載されるのは、快適で余裕のある走りを愉しめるピアッジオの155cc「i-GET」エンジン。優れた静粛性、効率性と低ランニングコストを実現すると同時に、排気量155ccのエンジンは利便性も向上させる。

日本の高速道路は、道路交通法ではなく高速自動車国道法と道路法によって運用されており、125cc以下の自動二輪は通行が禁じられている。その点、155ccの『アルコバレーノ』なら高速道路を走ることができるので、行動範囲が広がるのだ。

フロントブレーキにはABSを標準装備。これは右ブレーキレバーを引いたときにフロントホイールに対して作動し、日常の使用状況に最適なセッティングとなっている。

また、グローブボックスにはUSB充電ポートを備え、シート下コンパートメントには電動シートロック解除機構、LEDポジションライトも装備するなど、優雅なイタリアンデザインと先進テクノロジーを融合されているのも特徴だ。
ご覧のように、ボディカラーは「インカントブルー」と呼ばれる淡いブルーの専用色で、これも専用のブラックシートと組み合わせた。

『ベスパ プリマベーラ150 アルコバレーノ』の価格は48万6000円(税込み)。国産同クラスと比べるとお得とはいえないが、大人の男の所有欲を掻き立てるスクーターは滅多にあるものではない。日本に導入される台数は限定50台のみなので、興味がある人は急いだほうがいいだろう。

Text by Kenzo Maya