BAG0015928858F_R(2)
- 話題のハリウッド女優をスクープ! -

ガル・ガドット──イスラエルから来たワンダーウーマン

全米で大ヒットを記録し、日本でも2017年8月25日から公開が始まった話題の映画『ワンダーウーマン』。この作品でヒロインの“ワンダーウーマン”を演じているのが、イスラエル出身のガル・ガドットだ。日本ではまだそれほど知名度は高くないが、10代の頃からメディアで「美人すぎるイスラエル軍の女性兵士」として取り上げられ、2015年の「世界で最も美しい顔100人」では第2位にランクインするなど、「超」がつく美貌で世界的に知られるモデル・女優なのだ。その美女が最強女性戦士役を演じたことで、いま世界中の注目を集めている。

ガル・ガドットのスクリーンデビューとなった『ワイルド・スピードMAX』の謎の美女役

2017年のサマームービーで、最大級のヒット作となっている『ワンダーウーマン』。アメコミ原作のスーパーヒロインが活躍するアクション・ファンタジー作品ではあるが、主人公が自らの才能に目覚め、自立していくガールズ・ムービーとしての評価も高く、世界中の女性から大きな支持を集めている。

その最大の要因となったのは、なんといってもワンダーウーマンを演じるガル・ガドットの完璧な美貌、驚異的な身体能力、そして可憐な演技だろう。身長177センチのスタイルから繰り出されるしなやかで力強いアクションの数々には、祖国イスラエルで軍隊に従事していた経験が生かされているという。

ガルは、ユダヤ系の血筋で、1985年にイスラエルで生まれた。「ガル」はヘブライ語で「波」、「ガドット」は「川岸」を意味するそうだ。高校の頃からすでに周囲から頭ひとつ抜け出た高身長で、バスケットボール部で活躍した。

当時から美貌も折り紙つきだった。18歳でミス・イスラエルに選ばれ、エクアドルで開催された世界大会「ミス・ユニバース2004」にも出場を果たしている。しかし、イスラエルでは女性も兵役義務があるため、彼女も入隊。イスラエル国防軍に配属され、戦闘トレーナーの職務に就いていたという。

2年間の兵役後、ガルはモデル活動を開始する。イギリスの男性誌『MAXIM(マクシム)』の撮影に参加し、「イスラエル軍の美人兵士」として話題となったのはこの頃だ。さらに、女優としてのキャリアも模索し始め、2008年に公開された007シリーズ第22作、『007 慰めの報酬』の製作時には、ボンドガールのオーディションに参加したこともあったという。

そして、イスラエルのテレビドラマなどに出演しつつ、2009年公開の人気カーアクションシリーズ第4弾、『ワイルド・スピードMAX』でついにスクリーンデビューを果たす。彼女が抜擢されたのは、主人公ドミニクらと対立する組織の謎の美女「ジゼル」役だった。

その美しすぎる容姿とイスラエル軍仕込みのアクションスキルが注目を集め、その後、ガルが演じるジゼルはシリーズのレギュラーメンバーとなるのである。
(C) Capital Pictures/amanaimages

女優としての成功に加え、母国の大富豪と電撃結婚して経営にも関わるガル・ガドット

『ワイルド・スピード』シリーズに出演するだけでもブレイクが約束されたようなものだが、ガルが手に入れたのは「女優としての成功」だけではなかった。

彼女はこの大作の撮影中、イスラエルの不動産開発業者ヤロン・ヴァルサルノとパーティで知り合って電撃結婚。2011年には長女を出産し、女優としてだけではなく、女性としても大きな変化を果たすこととなる。共同経営者としてイスラエル第二の都市・テルアビブに高級ホテルも所有し、彼女も自らホテルのベッドシーツを交換することもあったという。

そして、そんな幸せの最中にさらなるチャンスが彼女に舞い込む。アメリカの映画サイト「TC Candler」が1990年から毎年発表している「世界で最も美しい顔100人」の2015年版で第2位にランクインされたほどの美貌に加え、飾らぬ人柄でも知られるようになったことにより、“ある作品”のカメラテストのオファーが届いたのである。

その作品の監督はザック・スナイダー、共演するのはベン・アフレック。彼女は作品名も役柄も知らずに参加したが、その日の夜、監督のザックから電話があったという。彼女はそのときのことを、こう振り返っている。

「『イスラエルでも知られているかどうか分からないけど、“ワンダーウーマン”って知っているかい?』って言われたの。5秒ほど意識が飛んだけど、正気に返って『ワンダーウーマン? 聞いたことあるわ』とクールな声で言うのがやっとだった」

ガルは見事に大役を射止め、2016年公開の『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』にワンダーウーマン役で出演。スクリーンに映った時間は少なかったが、メインキャラクターに勝るほどの話題を呼んだ。
(C) Sipa USA/amanaimages

ガル・ガドットは現代人の誰もが憧れる“ワンダーウーマン=驚異的な女性”そのもの

そして、ついに単独主演を果たしたのが、現在大ヒット中の『ワンダーウーマン』だ。彼女は撮影前に、乗馬、剣術、カンフー、キックボクシング、さらにカポエイラ、ブラジリアン柔術…とさまざまなトレーニングをこなし、激しくも華麗なアクションを披露。その純粋ながらも勇敢に成長していくワンダーウーマンを表現した繊細な演技が、世界中から絶賛されている。

さらに、もうひとつ称賛を集めたのが、『ワンダーウーマン』の撮影中にガルが次女を妊娠していたという事実だ。追加撮影時には妊娠5カ月になっていたため、腹部にグリーンスクリーンを巻いて撮影に臨み、そこに後からCG合成を加えてお腹の膨らみをカモフラージュしたのだという。

『ワンダーウーマン』の撮影後、彼女は次女マヤを無事に出産。生まれる直前の次女とまさかの“共演”を果たしたガルは、こんなコメントをしている。

「私がIMDb(注:インターネット・ムービー・データベースの略。映画やテレビ番組、俳優に関するオンライン・データベース)に女優として掲載されるまで何年もかかったのに、マヤは生まれる前から載っちゃうわね」

超がつく美女でありながら、気取らず、仕事もプライベートも一生懸命で、芯の強さも併せ持つ。彼女は、まさに現代人が憧れる女性像そのもの。現実世界でも“驚異的な女性”であるガル・ガドットは、これからもさらに輝きを増していくはずだ。

Text by Kiyoshiro Somari

Photo by (C) Bauer Griffin/amanaimages(main)