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- スーパーカーブランド【MINI】 -

サステイナブルなMINI──Cooper SE Crossover ALL4

2040年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する施策が、フランス、イギリスと相次いで発表された。特にディーゼルエンジンは、各社の数値不正が報じられて以来、勢いが落ちてきている。ここに来て存在感を増しているのは、EV(電気自動車)やプラグインハイブリッド車だ──。こういった話題を新聞の経済面で読むと、どこか他人事な気もする。しかし、自分の知る車種からEVやプラグインハイブリッド車がデビューすれば、時代の潮流を感じるかもしれない。そういった意味で、この歴史ある車からプラグインハイブリッドがデビューすると知ったときは、なんとも感慨深かった。その車とはMINI『Cooper SE Crossover ALL4(クーパーSEクロスオーバー オール4)』だ。

MINIブランド初のプラグインハイブリッドカー『クーパーSEクロスオーバー オール4』

1959年にデビューしたMINIは、日本でも熱狂的なファンが多い車だ。2001年にBMWの傘下となってからも、「遊び心溢れるコンパクトカー」の伝統はそのままに、時代に合わせた進化を続けながら、さまざまな魅力的なモデルをリリースしてきた。

そのMINIが、ついに、今の時代に最も求められる進化を遂げた。それが、プラグインハイブリッドカー『クーパーSEクロスオーバー オール4』だ。もちろん、MINIブランドとして初めての試みである。

車名からも分かるとおり、ベース車両は『クーパーSクロスオーバー』の4WD仕様だ。『クーパーS』は、『ONE』や『クーパー』よりも充実したパワートレインを装備した上位車種。しかし、『クーパーSEクロスオーバー オール4』のエンジンは1.5L直列3気筒ツインターボエンジンを採用しており、これは『クーパーSクロスオーバー』の2.0L 4気筒ガソリンエンジンに劣る。その理由は、電気モーターを併用だ。結果として、総合的なパワーは『クーパーS クロスオーバー』を上回っている。

『クーパーSEクロスオーバー オール4』のパワーはMINIの最上位機種に匹敵する

『クーパーSEクロスオーバー オール4』は、最高出力136ps(100kw)、最大トルク220Nmを発揮するエンジンに、最大出力88ps(65kw)、最大トルク165Nmの電気モーターを組み合わせており、総合出力は224ps(165kW)を発揮。これは、『クーパーS クロスオーバー』のさらに上位車種である『John Cooper Works (ジョン・クーパー・ワークス)クロスオーバー』の最高出力231psの匹敵する数字だ。

ハイブリッドの利点はパワーだけではない。ガソリンエンジンで前輪を、電気モーターで後輪を駆動することで、より高い悪路での走破性、高速走行時の安定した動力伝達を実現する。また、アクセルを踏み込んだ瞬間から最大トルクを発生させるモーターの特性を活かした加速性能も秀逸だ。とはいえ、プラグインハイブリッドのMINIに、出力云々にこだわるスポーツ走行は求められていないだろう。

通勤や街乗りならガゾリンいらず、EV時の最高速度は125km/hと高速道路も不安なし

気になるのは、EVとしての性能である。電気モーターを動かすのは、電池容量7.6kWhのリチウム・イオン・バッテリー。200V電源にて空の状態から約3時間での満充電が可能だ。

NEDC(新欧州ドライビングサイクル)測定値で42.4kmまではモーターのみで走行できるので、通勤や買い物といったちょっとした街乗りなら、ガソリンいらず。ちなみに、EV走行時の最高速度は125km/hなので、高速道路の走行でも不安はない。

『クーパーSEクロスオーバー オール4』には、「AUTO eDrive」「MAX eDrive」「Save Battery」の3種類の走行モードが用意された。「AUTO eDrive」はデフォルト設定。速度、加速、バッテリー状態に応じて、電気モーターとガソリンエンジンの最も効率的な組み合わせを決める。「MAX eDrive」は、純粋なEV走行だ。より速く走りたかったり、加速したかったりするときには、アクセルペダルのキックダウンでガソリンエンジンが自動的にオンになる。「Save Battery」は、バッテリーの充電レベルが低い場合に選択。このモードで走行しているときにはガソリンエンジンのみが作動し、エンジンがバッテリーを充電してくれる。

鮮やかなイエローの「S」「E」バッジでPHEVモデルとしてのスペシャル感を主張する

エクステリは、基本的には『クーパーS クロスオーバー』を踏襲しているが、細部においてプラグインハイブリッドの特別さを主張している。たとえば、「S」のバッジにはイエローのカラーを採用し、「スポーティ」なだけでなく、「サステイナブル」あることを示す。また、リアにも鮮やかなイエローの「E」バッジが備えられている。サイドにある充電ポートは、プラグをつなぐと点灯する仕組みだ。

価格は479万円(税込み)から。大きすぎずに街乗りにもピッタリなサイズのMINIだからこそ、40kmまでモーターで走れるプラグインハイブリッドのラインナップは嬉しいところ。普段、遠出をしないという人は、MINIシリーズのなかでも有力な候補になるのではなかろうか。

Text by Tsukasa Sasabayashi