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- 大人のための最新自動車事情 -

モテ色を探る──女子ウケがいい車のボディカラー

愛車を購入するときに、車種、グレードに続いて悩ましいのが「ボディカラー」だ。車種ごとに設定されたイメージカラーややロッソコルサ(フェラーリレッド)のようなブランドを象徴する色を選ぶ人もいれば、自ら好きなカラーやラッキーカラーで決める人もいるかもしれない。では、女性にモテるボディカラーはあるのか? “モテ”という視点からクルマのボディカラーを考えてみた。

彼や夫に「乗ってほしいクルマの色」のアンケート調査では「黒」がダントツの人気

クルマにまつわる口コミサイト「クルビア」が、2015年7月に女性2003人を対象に「彼・夫に<乗ってほしいクルマの色>」に関する調査を行なったところ、興味深いことがわかった(「クルビア」はエイチームライフスタイルが展開。今回の調査は同社が運営する女性向け体調管理・悩み相談アプリ「ラルーン」と共同で行ったもの)。

結果は、「黒」が58.3%の圧倒的支持を集めて1位に輝き、2位は「白」で18.5%。黒と白だけで全体の76.8%を占めるのだ。じつはこれ、日本市場での車の売れ筋カラーとほぼ同じ。昔から、悪目立ちせず、通勤や家族の送り迎え、冠婚葬祭の集まりなど、オールマイティに使えることから人気が高い色だ。当然、これらのボディカラーはリセールバリューも高額。面白味はないが、女性たちが将来的に財布を同じにするかもしれない彼氏やすでに同じにしている夫に、黒や白のボディカラーの車を望むのは合点がいく。

では、彼女や妻が気に入るボディカラーではなく、まだつき合っていない女性にモテるという視点で考えると、どうなるだろうか。

まず見ておきたいのが、同調査の「彼・夫に<乗ってほしくない色>」だ。気になる結果は、ダントツのワーストが「ピンク」。なんと、53.6%で半数を超える数字だった。少し前、トヨタ『クラウン』にピンク色の特別仕様車「G“ReBORN PINK”」「アスリートG i-Four“ReBORN PINK”」が設定されたことがあったが、女子ウケという点では、もしかするとあまりいい色ではなかったかもしれない。

ちなみに、2位以下は「シルバー」11.5%、「黄色」9.4%、「赤」5.6%、「オレンジ」4.5%。ただし、シルバーや赤は<乗ってほしい色>にもランクインしているので、必ずしも女性ウケが悪いというわけではない。<乗ってほしい色><乗ってほしくない色>の結果ではモテる色まではわからないが、女子ウケの悪い色が、ピンク、黄色、オレンジだということは見えてきた。これらに当てはまるのは原色系と暖色系。この系統のボディカラーは選ばないほうが賢明だろう。

ブランドごとの「イメージカラー」を選べば女性に嫌悪感を与えない可能性が高くなる

肝心のモテるボディカラーはどうだろうか。<乗ってほしい色>で黒が多くの女性から支持を集めた理由は、悪目立ちしなかったり、オールマイティに使えたりするためで、これはモテとは少し違う気がする。

そこで注目したいのが、<乗ってほしい色>の4位にランクインした「その他」(7.2%)の意見。その多くが「似合っていればいい」というもので、これは強引に解釈すれば、その男性や車の雰囲気とボディカラーが合っていれば何色でも良いということだ。

そういった意味では、車種ごと、またはメーカーごとのイメージカラーは参考になるかもしれない。イメージカラーとは、メーカーがその車を売り出すときにCMなどで使用するボディカラーのこと。また、車種だけでなく、コーポレートカラーのようにメーカーを想起させる色がある場合もめずらしくない。たとえば、有名なところでは「フェラーリの赤」や「BMWの濃紺」、国産メーカーなら「スバルの青」「マツダの赤」がそれにあたる。余談だが、マツダの赤は「ソウルレッドプレミアムメタリック」と呼ばれ、マツダが親会社のプロ野球チーム、広島東洋カープのヘルメットにも同じカラーリングが使用されている。

つまり、マツダ『ロードスター』に乗るなら、赤を選んでおけば車の雰囲気に合致し、女性に嫌悪感を与えない可能性が高く、BMWの場合は濃紺を選べば外さないというわけだ。

カラートレンド予測や色彩心理学を踏まえると、2017年にモテるボディカラーは「白」

別視点でも見てみよう。女性は男性よりも流行に敏感とされる。そう仮定すれば、ボディカラーのトレンドも“モテ”を考えるうえでひとつの目安となるはずだ。ドイツに本社を置く化学会社「BASF(ビーエーエスエフ)」が発表した自動車の「2017—2018年、カラートレンド」予測では、アジア太平洋地域のトレンドを「品質感の高いパールホワイトと解放的なアジアのエネルギッシュな創造性を表す強い色調」としている。

このうち「解放的なアジアのエネルギッシュな創造性」は、経済成長率が高い新興国を指している可能性が高く、日本には合致しない。そもそも、原色が好まれない日本では強い色調はモテにつながらない。ということは、注目すべきはもうひとつのトレンド、「品質の高いパールホワイト」=白色だ。
そもそも、白=好印象というのは、色彩心理学的にも裏付けがある。一般的に色彩心理学では、赤は活動的で情熱的、青は若々しさや清潔感、スポーティーさ、黄色はカジュアルや軽快さをイメージする色とされている。そして、白が与える心理効果といわれるのが、純粋さや無垢さ、誠実さ。これらを参考にしつつ、アンケート調査やカラートレンド予測を踏まえて考えると、ややこじつけになるが、モテるボディカラーは「白」が有力といえそうだ。

ボディカラーはクルマの印象を大きく左右する。もし購入時に色で悩むことがあったら、女子ウケがいいという視点でボディカラーを選んで見るのも面白いかもしれない。

Text by Tsukasa Sasabayashi