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- 夏の男のボディメイク特集 -

肌や髪だけじゃない! 瞳の紫外線ダメージケアの目薬活用法

夏になると気になる紫外線。最近は、肌や髪のケアは欠かさないという男性も多いだろう。しかし、実は、夏の日差しの下でじわじわとダメージを受けているのが、無防備な瞳だという。紫外線ケアに効果的な目薬の選び方や使用法を、眼科医の森岡清史さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
吉祥寺森岡眼科医院 院長
森岡清史さん

医学博士。浜松医科大学医学部を卒業した後、東京大学大学院医学系研究科卒。病院勤務後、吉祥寺に眼科医院を開院。
企業と特殊アイマスクの開発など、近著に『目を温めると身体が自然によみがえる!』(サンクチュアリ出版)。

紫外線が瞳に与えるダメージは、眼疾患の原因にもなる

そもそも紫外線は、瞳にどのような影響を与えるのだろうか。

森岡さん「夏場に長時間、屋外で活動した後、瞳が充血していることはありませんか? それは、紫外線が瞳を傷つけ、炎症を引き起こしている状態です。紫外線は肌や髪だけではなく、無防備な瞳にもダメージを与えているのです。

人体に影響を与える紫外線はUVA(A波)とUVB(B波)の2種類。どちらも瞳の角膜を傷つけてしまい、黒目の部分が炎症を起こす『角膜炎』の原因になります。また、強い紫外線を浴び続けることで、水晶体が白濁する『白内障』、結膜の一部が黒目まで伸びてくる『翼状片』など、視力に影響する眼疾患の原因になることが分かっています。

特に、波長の長いUVAは瞳の奥にある網膜や黄斑部まで達してダメージを与えるので、中高年以降に多く見られる『加齢黄斑変性症』を30〜40代で発症させてしまうことも。UVBのように日焼けをともなわないUVAは、浴びていることを自覚しにくいのですが、瞳には確実にダメージが蓄積されているのです」

角膜の修復や保護に効く! 眼のケアには2つの成分に注目

森岡さんに、眼科医としてオススメできる、紫外線ケア目薬の選び方のポイントを聞いた。

森岡さん「紫外線のケアに効果的な目薬には、2種類あります。ひとつは、ビタミンB2成分の『フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)』を含むもの。ビタミンB2はダメージを受けた角膜を修復、保護に役立つとされています。もうひとつは、『ヒアルロン酸』を含むもの。角膜の保湿効果があるので、ドライアイにも効果的です。市販の目薬を購入する際は、これらの成分が入っているかを確認してみてください。

目薬は、外出前には予防、出先や帰宅後はケアにと、用法容量の範囲内で1日に数回点眼しましょう。上記の成分がそれぞれ入った2種類の目薬を併用するのも効果的です。その場合は、1〜2分の間隔を空けて点眼してください」

紫外線は夏場だけじゃない! 年間を通して対策を

最後に、紫外線について、全般的に気をつけるべきことを聞いた。

森岡さん「UVAのピークは4〜8月ですが、冬場もその半量程度が地上に降り注ぎます。UVAは雲や窓ガラスを通り抜けてしまうので、季節や天候に関わらず、屋内でも対策は必要です。

また、日焼けをともなうUVBの紫外線量は、5〜8月がピーク。この期間は、日焼け止めを塗る以外にも、サングラスやUVカット機能つきのメガネを使用したり、できるだけ日陰を歩いたりするなど、紫外線対策を意識して行ってください」

最後にアドバイザーからひと言

「スマホ、パソコンの普及によって、瞳はダメージを受けやすくなっています。日頃から、瞳ケアを忘れずに!」

Text by Mai Tachikawa(Seidansha)