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- 40代のアク抜きダイエットテク -

40男こそ!? ダイエットや仕事の効率が上がる“朝食抜き”方法とは

働き盛りの40代、日中の活動のために「朝食はしっかり」という人は多いだろう。だが、人は空腹になることで健康になりパフォーマンスも上がるという。忙しい40男こそ知っておきたい「朝食抜き」生活について、渡辺医院院長の渡辺完爾さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
渡辺医院院長
渡辺完爾さん

昭和29年 3月23日生、昭和54年独協医科大学医学部卒、医学博士。幼少期より父(渡辺正)の指導により朝食抜きの2食・生菜食・温冷浴など西式健康法を実践。平成9年4月から渡辺医院副院長として、西式健康法を基礎に断食療法・生食療法・運動療法など自然療法にて、各種疾患の治療にあたっている。平成23年より渡辺医院院長。近著に『病気知らずの体になる 「腹七分目」の満腹法』がある。

病気の原因は食べ過ぎにあり! 朝は排泄のための時間にあてるべき

昔から賛否両論ある「朝食抜き」だが、渡辺さんは健康面から推奨している。

渡辺さん「朝食を抜くことをオススメする理由のひとつは、病気を引き起こす最大の原因が食べ過ぎにあるということです。動物(マウス、イヌ)に好きなだけ食べさせた場合と、それより30%食事量を減らした場合を比較した実験でも、食事制限をしたほうが健康で長生きするという結果も出ています。1食抜くことで、摂取するカロリーも減るわけですから1日2食の習慣は、ダイエットの助けにもなるでしょう。

また、小腸の排泄運動は胃が空になったときに行われています。食後胃が空になるのに、数時間かかるため、“食事が1回減ると排泄時間が数時間増える”ことになります。つまり1日2食は便秘の改善にもつながるということ。そして、1日2食のなかでもなぜ『朝食抜き』がいいのかというと、腎臓などの排泄器官が活発になるべき時間帯が“朝”だからです。

たとえば、脳は体が消費するエネルギー全体の20%〜25%を消費し、その過程で有害なたんぱく質や老廃物などのゴミが大量に生じます。脳の導管システムは午前中に最も活発に働いて、このゴミを脳の外に運び出しています。つまり起床時はゴミが体全体から集まっているので、午前中は腎臓系の器官を働かせて、血液中の老廃物・毒素を、尿中に捨てるための時間なのです。

また、食物を消化吸収するにもエネルギーは必要。朝食を摂ると、そのエネルギーを運ぶために血液を胃腸に集めねばならず、腎臓の排泄作用は低下してしまいます。すると、その後の活動で十分なパフォーマンスを発揮しにくくなってしまいます。忙しい人こそ、日中の活動のために朝食を抜いてみてはいかがでしょうか」

朝食抜きを実践する場合、最初は“いつもの半分の量”を意識しよう

健康やダイエットにも良いという「朝食抜き」だが、渡辺さんは段階的な導入を勧めている。水分の補給が重要だともいう。

渡辺さん「20歳以上の健康な成人なら老若男女問わず朝食抜きはオススメです。特に男性は40歳を過ぎると代謝が落ち始めるうえ、若い頃よりもデスクワークが多くなり活動量もそのものも低下する人が増えてきます。昼食もしっかり摂って夜は接待で会食、という生活の人が朝食まで食べてしまうと、明らかに栄養過多になってしまうでしょう。

それでも急に朝食を抜くのは難しい、という人は最初、普段の朝食の量を半分してみてはいかがでしょうか。そこから、慣れるまで徐々に食事量を減らしていくと無理なく続けることができます。そして、朝食を抜いたら水分を取ってください。体の水分を維持するためには、1日2リットルを目標に生水を少しずつ飲むといいでしょう」

朝食抜きだけでなく「1日の食事量そのものを減らす」ことも重要

また、健康的な生活をするためには「朝食抜き」だけでなく、1日の食事量を減らすことも大切とも。

渡辺さん「朝食を抜くと空腹のせいで昼に食べすぎてしまうのではないか? と、心配する人がいますが、空腹を感じるのは、胃が空になるからではなく、血液中の糖が減少するからです。しかし血液中の糖は、貯蔵組織から補われる栄養素によって一定に保たれるようになっていますから、朝食を抜いても、それほど空腹感に襲われることはありません。また、朝食を抜くわけですから、昼食と夕食をいつもの量食べても、1日では腹7分目になります。『今まで3回に分けていた食事量を2回に分ける』のではなく、『1日の総摂取量を減らす』という意識が大切です」

最後にアドバイザーからひとこと

「人間のパフォーマンスは空腹のときに最大限発揮されます。空腹は決して悪いことではありません。“空腹を楽しむ”ぐらいがちょうどよいのです。食事を忘れて遊びに熱中していたあの頃のように」

Text by Mai Matsubara (Seidansha)