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- オトナだからこそ味わいたい!極上の逸品 -

頭から尻尾まで美味い究極の海老フライ──渋谷「海老フライ専門店 海老昌」

ユニークな海老フライ専門店としてオープン以来盛況が続く『海老昌』。シェフはフレンチ出身の小杉昌功氏。その名前も冠に入れたのは「一切妥協しない、一番美味しい海老フライを提供したい」というシェフの想いからという。誰もが唸る、この看板メニューは、海老フライマニアでなくとも、一度は食したい極上の一皿だ。

ごまかしのない職人の仕事を眺めながら出来上がりを待つ

店主でありシェフの小杉昌功さんは、両親がフレンチレストランを営んでおり、幼い頃から常においしい料理がそばにあった。中でも大好きだったのが店のシェフが作ってくれた大きな海老フライ。「こんなにおいしいのだから、たくさんの人に食べて欲しい」と開業したのが、『海老フライ専門店 海老昌』だ。

渋谷・道玄坂の隠れ家的な場所にありながら、今では毎晩予約で満席状態が続くほどの人気ぶり。エレベータで地下1階に降りると、店内は黒を基調にしたシックな雰囲気で席はカウンターのみ。清潔で広めのオープンキッチンを囲むように9席ほど並ぶ。厨房がすべて見られるのは、ごまかしのない仕事をしている証拠。調理の工程が見られ、そのライブ感もご馳走のひとつとなる。

お目当ては「限定特選海老」。この日は1食のみの希少な海老も。

通常メニューの「大昌」(¥2400)もあるが、お客さんのお目当てはその日だけの限定特選海老。身の質や大きさ、仕入れ値によってランクが分かれている。身の食感、香り、味ともにバランスの良い大昌の「塙」(¥2900)は3匹も乗った迫力の一皿。ほかにも「琥珀」(¥2550)、さらに上選に、400匹中1匹という確率の希少な「京」(¥2900)、目方、身質、香りとも秀逸な最上級品の「香」(¥3300)、「渚」(¥3800)、1匹150グラム以上もある圧巻の「重明」(¥4500)と続く。

海老はインドネシア産のブラックタイガーやオストラリア産のオーストタイガーなどの天然ものだ。海老専門問屋から仕入れ、小杉さんの目利きでその日一番いいものを選んでいるという。夕刻入荷したばかりのものや、1食のみ、3食のみの提供といった希少な海老も並ぶ。

濃厚な味噌に、上質の身、カリカリの尻尾。海老を丸ごと楽しむ。

海老を選んだら、キリッと冷えた最初の一杯をオーダー。ドリンクメニューには、ビール(¥750)や山崎ハイボール(¥850)、キレが良くほんのり甘いシュナン・ブランの白ワイン(¥700)のほか、店主オススメのアルコールも用意されている。

すべてのメニューにスープとライスがついており、最初に運ばれてくる「甘海老の軽いスープ」は最高の前菜となる。香りは濃密なのに後味はさっぱり。これがメインディッシュへの期待感をより膨らませる。
香ばしい香りが漂い始めると、いよいよ真打の登場だ。まず、皿からはみ出すほどの大きなサイズが2匹も並ぶ姿に驚きの声が漏れる。からっと揚がった衣に、しっとりプリプリの身をまずはシンプルに塩でいただこう。頭にはトロッとした味噌が詰まっていて、その濃厚な味噌をたっぷり身につけて頬張ると、なんとも幸せな味わいが口いっぱいに広がる。「油の状態と温度管理にこだわり、揚げるときにはひとつひとつを面倒見ながら、身と頭の火の通し加減を調整しています。このバランスが大事なんです」と小杉さん。
「これを食べてほしくて海老フライをあげている」というほどの特製タルタルソースは、柔らかな酸味が特徴。国産レモンの搾りたての果汁を使い、ほんのり甘さのある爽やかな味に仕上げている。これが香ばしい海老の風味をより引き立たせる。美味しい料理はライスが食べたくなる。米は届く寸前に精米したばかりのコシヒカリを使用し、気温と湿度によって水の配合を調整、特殊な釜で炊き上げているのだとか。究極のエビとライスとタルタルソースが口の中で三位一体となり、思わず「うまい!」と呟いてしまう。

海老フライマニアはもちろんのこと、記念日やデートにも利用するお客さんが多いという海老昌。特別な日の特別な一皿は、きっと思い出に残る味になるはずだ。

Text by Hiromi Onda(Listen)