ウブロ フェラーリ70周年記念モデル画像01(2)
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フェラーリ創業を祝うウブロ――選ばれし者の腕時計

2017年に創業70周年を迎えたフェラーリは、1台ずつ異なる350台の特別仕様車を製作している。その一部は、すでに2016年10月のパリサロンで公開されているが、『カリフォルニア T』『488 GTB』『488 スパイダー』『GTC4ルッソ』『F12ベルリネッタ』という5つのモデルから、それぞれ70台ずつ、独自の仕様にて仕立てられている。そして、この特別仕様車のステアリングを握ることのできる幸運なオーナーの手首には、必ずやこの腕時計が巻かれることだろう。それがフェラーリ創業70周年を祝う、『Hublot(ウブロ)』の特別なアニバーサリーモデルだ。

スーパーカーと同じ手法でデザインされたウブロのフェラーリ70周年記念クロノグラフ

多くの高級車メーカーがそうであるように、フェラーリもまた、高級腕時計ブランドと積極的にコラボレーションしてきたメーカーである。2011年からフェラーリのパートナーとなっているのは、著名人やセレブレティに愛用される「ビックバン」で一躍、人気腕時計ブランドの仲間入りを果たした『ウブロ』だ。

当然、パートナーとなった時点から、ウブロはフェラーリの創業70周年を見据えて記念モデルを着々と準備してきたのだろう。2017年3月24日、スイスで『Techframe Ferrari 70 years Tourbillon Chronograph(テックフレーム フェラーリ 70周年 トゥールビヨン クロノグラフ)』がお披露目された。

この記念モデルは、フェラーリ・デザインセンターによってスポーツカーをデザインするのと同じようにデザインされ、そこにウブロの時計作りの知識を融合させたものだという。

そうした創造的プロセスにより、“エンジン”を中心としてその周囲に“シャシー”をデザインする――つまり腕時計本体をエンジンとしてその周りをレーシングカーのシャシーのごとく格子で囲むという、これまでに見たことのないデザインとなっている。この格子構造は、より小さな重量でより大きな強度を生み出す「ハニカム構造」のひとつといえるだろう。

お値段はフェラーリの新車と同価格? 目にすることも困難なコレクターズアイテム

腕時計好きならご存知のはずだが、モデル名にある「トゥールビヨン」とは、最高級機械式時計の代名詞のひとつで、フランス語で「渦」を意味する。

その機能を簡単にいうと、機械式腕時計の宿命的な弱点である姿勢差による系統的ズレをキャンセルして元に戻し、その精度を維持するというものだ。この記念モデルは、そうしたムーブメントの動きが文字盤、あるいはスケルトンとなっている裏側から、目で見て楽しめるようにもなっている。ちなみに、フェラーリ70周年のマークは、この裏側にホワイトで「70 1947−2017」と入っている。

クロノグラフとしては、文字盤の黒い部分にストップウォッチのカウンターがあり、赤い押しボタンは運転時でも使いやすいように人間工学を考慮したデザインとなっている。4時方向にあるリュウズに使われているのは、フェラーリの象徴である跳ね馬の装飾を施したPVDチタニウムのインサートだ。
カラーは、「キングゴールド」「ピークカーボン」「チタニウム」の3タイプが用意されているが、当然ながら、それぞれ70個の限定モデルとなっている。

価格は発表されていないが、本物のフェラーリの新車が買えるほどの価格であってもおかしくない。コレクターズアイテムになるのは間違いなく、高級腕時計専門店でもまずお目にかかれないだろう。これは、350台の特別仕様車と同様に、選ばれた者しか手にすることのできない腕時計なのである。

Text by Katsutoshi Miyamoto