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電動スクーターという愉しみ――BMW C evolution

すでに生産終了しているが、かつてBMWモトラッドのスクーターに屋根付きでシートベルトを着用して乗る『C1』というモデルがあった。結局、「ヘルメット不要」というメーカー側の主張と日本の道交法がぶつかり、日本での正式発表は見送られたが、そのコンセプトが大きな話題となったので覚えている人もいることだろう。これに代表されるように、BMWモトラッドのスクーターに対する考え方はじつにユニークで、時代の先をいく革新的な技術やデザインが注ぎ込まれている。2017年3月下旬に発表された同社初の電動スクーター『C evolution(エヴォリューション)』も、「エヴォリューション(進化)」という名でわかるとおり、これからの電動スクーターのあり方を指し示すモデルとなっている。

BMW『i3』と同じ大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する『Cエヴォリューション』

『Cエヴォリューション』のパワーユニットは、液冷式電気モーター、歯付きベルトおよび遊星ギアを使用したドライブトレインスイングアームによるエレクトリックドライブが最大の特徴だ。

電気自動車『BMW i3』と同じバッテリーモニターエレクトロニクスとリチウムイオンバッテリーモジュールを採用し、ダイキャストアルミニウム製のバッテリーハウジングケースは耐荷重フレームエレメントの役割も果たす。大容量リチウムイオンバッテリー(94Ah)は、惰性走行モードに加え、ブレーキング時のエネルギー回生によって航続距離は最大で160㎞を確保するという。

80%までの充電に要する時間は、EV充電スタンドや普通充電用200Vコンセントにより、3.5時間ほどだ。ただし、日本国内での電圧は100Vのため、これは仕様が変更されることになるかもしれない。

『Cエヴォリューション』の最高速度は129 km/h、低重心により低速のふらつきも解消

このパワーユニットは、0–50 km/hを2.8秒で加速する(メーカー数値)。スペック的には、最大トルク72 Nm/0–4650 rpm、トータル減速比 1:8.28。最高速度は129 km/h(電子制御リミッター)だ。

さらに、これまでのスクーターと比べて重心を低くしたことにより、快適なハンドリング性能を実現したというから、スクーター特有の低速でのふらつきが解消され、カーブのコーナリングも楽しめそうだ。
ちなみに、電動バイクといえば重い車重が宿命だが、『Cエヴォリューション』も空車重量(走行可能状態、燃料満タン時)で275 kgあるという。この車重では、まず押し歩きは不可能。ライダーは、充電切れをしない運転に加え、ヘルメットを脱ぐと同時にプラグを持つようなマメさが必要になるだろう。

価格は148万7500円(税込み)で、2017年5月12日より発売開始される。

Text by Katsutoshi Miyamoto