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- 青山剛コーチに聞く!40代から始めるトライアスロンメソッド -

【トライアスロン】プロが教える、レベルアップの秘訣

魅力的な男は、自分を高めるための努力を常に欠かさない。「トライアスロン」は、そんな男のあくなき向上心を刺激してくれるスポーツだ。やるからには上級者になりたい!と考えるトライアスロン初心者は、どのような練習に心血を注ぐべきなのか? トライアスロンのプロフェッショナル・コーチ青山剛さんに、トライアスロンでレベルアップするために欠かせないことを聞いてみよう。

■今回のアドバイザー
トライアスロン プロフェッショナル・コーチ
青山 剛(あおやま たけし)

トライアスロンのプロ選手から、長年の目標であったコーチへ転身し、オリンピック選手を輩出。現在は競技者だけではなく、子どもから初心者などへのトライアスロン、ランニング、また、他競技、分野へのクロストレーニング指導も行っている。パーソナルコーチングシステム「TeamAOYAMA」をはじめ、全国各地でセミナー、講演、教室を開催中。書籍、DVDのなど著書多数。

ランの経験を積むことがトライアスロン上級者への近道

青山さん「水泳、自転車、ランニングの3種目から成り立つトライアスロン。一見過酷なようですが、1種目を長時間行うスポーツよりも体への負担も少なく、飽きにくい側面もあるのです。アイテムの購入などある程度の資金力も必要になるため、実は40代からチャレンジするのには向いている競技です。私も多くの40代の方を指導してきましたが、経験上『マラソンが速い方は、トライアスロンも速くなる』といえます。

派手な魅力のあるトライアスロンですが、はじめから高級なバイクなどのアイテムを揃えて3種目を満遍なくトレーニングしようとするのは、上達するには遠回り。ランの最低限の走力不足は結果として基礎体力不足となり、トライアスロン愛好者としての伸びしろも頭打ち。結果、上手くなる前に、やめてしまう方も多いです。40代からトライアスロンをとことん楽しみたい!と考える人は、まずはしっかりとランニングから取り組みましょう」

トレーニング時間がとれない人も、スキマ時間を上手に使って

青山さん「とにもかくにもランニングで基礎体力を上げていき、週末など時間がある時にバイクやスイムのトレーニングをするようにしてストレスをなくす…というのが定番の方法ではあります。しかし40代の方の中には、多忙なあまりトレーニングに割く時間が取れないという方もいるかもしれません。

多忙な方は、まずは小まめにストレッチや腹筋などの体幹エクササイズを、オフィスや自宅でのちょっとした『隙間の時間』でコツコツ積み重ねていきましょう。ランニングの時間すら取れないという人は、通勤などでエスカレーター、エレベーターを避けて階段を多用すれば、立派なラントレーニングになります」

潮の流れや風向きを読む戦略的な能力も必要

青山さん「初心者でもトレーニングをきちんと重ねて行けば、速く走る・泳げるようになるのは案外簡単です。しかし、40代の方がトライアスロンのトレーニングを行う上で気を付けないといけないのは、トレーニングの反動。過疲労や怪我のリスクは、若い時に比べて段違いに高くなるということです。従って、日頃のストレッチなどのセルフケアは念入りに行うことが何より大切。自分の体力を過信しすぎず、サプリメントも上手に活用しながら食事の栄養バランスにも気を配りましょう。

また体作りのほか、スイムでは潮の流れ、バイクでは風向き、ランでは気温を大会前に必ずチェックするようにしてください。スイムの潮の流れ次第では、スタート位置をずらすなどの対策を…バイクの風向き次第では、ペース配分の計算を…ランの気温次第では、キャップをかぶったり、水をかぶったりなどの調整をする必要があります。正しい体作りと作戦で、若い人に負けない好成績を残せるようになるはずです」

最後にアドバイザーからひと言

「トライアスロンのトレーニングはいつでもどこでも工夫次第で可能です。まずは『トライアスリート的ライフスタイルの構築』を目指しましょう」

text by Takumi Arisugawa