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- 魅惑のボディで注目のスーパーモデル -

カーリー・クロス――芸者姿を非難された美女モデル

スーパーモデルのカーリー・クロスが先日、ある災難に見舞われたことはまだ記憶に新しい。米ファッション誌『VOGUE(ヴォーグ)』3月号に芸者のようなスタイリングで登場したことが批判を招き、謝罪に追い込まれたのである。じつは、アメリカのファッション業界やハリウッドでは、白人モデルや女優がアジア人を演じた際に批判を浴びるということがよくある。そして、カーリー自身にも、速やかに謝罪しなければならない理由があったという。

「ホワイトウォッシング」の典型例として批判の矢面に立たされたカーリー・クロス

アメリカの人気モデルが「芸者ファッション」で撮影を行い、各方面から大きな批判を浴びる…。そう聞くと、世界中でよくある炎上騒動のひとつのように感じるかもしれない。しかし、その背景を追うと、意外と複雑なのである。

騒動の発端は、2017年2月に発売された米ファッション誌『ヴォーグ』3月号に掲載された6ページの写真特集だ。「神隠し」と題されたそのグラビアは、スーパーモデルのカーリー・クロスが芸者のようなファッションを身に纏い、力士の隣や日本酒の樽の前でポーズをとった写真が並べられたもの。そして、このグラビアが発表された直後からSNSなどを通じて「日本文化をバカにしている」との批判が殺到したため、カーリーはツイッターでこう謝罪したのだ。

「文化的に敏感ではない撮影に参加したことをお詫びします。私の目標は女性を勇気づけてインスパイアしていくことです。今後参加する撮影やプロジェクトでは、その目的を見失わないようにすることを約束します」

『ヴォーグ』3月号は「ダイバーシティ(多様性)」特集を組んでおり、このグラビアはその一環として企画されたものだった。しかし、多様性といいながら、この特集に登場したモデルの多くは白人女性で、そのためアメリカのエンターテインメント業界で近年問題になることが多い「ホワイトウォッシング(白人化)」の典型的な事例として、カーリーがやり玉に挙げられたのである。

雑誌の企画内容に従っただけのモデルにそこまで責任を追及する必要はないようにも思えるが、じつはカーリー自身にも速やかに謝罪を行わなければならない別の理由があったという。
(C)INF/amanaimages

カーリーのヴィクシーエンジェル降板の理由は、恋人ジョシュア・クシュナーの存在!?

カーリー・クロスは1992年、米イリノイ州シカゴ生まれ。3歳のころからクラシックバレエをはじめ、10歳で名門バレエ学校に入学するが、身長制限によってその夢をあきらめることになる。彼女は、バレリーナとしては背が高くなりすぎてしまったのである。

その後、13歳のときにスカウトされ、モデルとしての活動を開始。15歳でマネジメント会社と契約を結び、2007年に『ヴォーグ』の姉妹誌『ティーン ヴォーグ』に登場し、同じ年にはカルヴァン・クラインのショーでランウェイデビューを飾った。

ノーブルな美貌と185センチの長身、そしてスラリと伸びた美脚は大きな注目を集め、2008年には雑誌『ピープル』のベストモデルに選ばれる。さらに、トップブランドのモデルに次々と抜擢され、2011年にはヴィクトリアズ・シークレットのショーに出演。2013年にはヴィクシーモデルのトップの称号である「エンジェル」にも選出された。

ところが、モデルデビューから瞬く間に頂点に上り詰め、次世代スーパーモデルの筆頭と称されたカーリーだったが、わずか2年の活動期間でエンジェルを卒業してしまうのである。
(C)ZUMA Press/amanaimages
この突然の降板劇に、ファッション業界では様々な噂が流れたが、理由のひとつはカーリーがヴィクシーのショーでネイティブアメリカン風のヘッドドレスを着用したことで批判を浴び、謝罪に追い込まれた炎上事件にあるといわれている。彼女は、今回の「ゲイシャ騒動」と同様の苦い経験を過去に引き起こしていたのだ。

そして、最大の理由とされているのがカーリーの恋人の存在だ。カーリーは2012年ごろから実業家のジョシュア・クシュナーと交際。このジョシュアの実兄であるジャレッド・クシュナーは、トランプ米大統領の娘、イヴァンカ・トランプの夫であり、クシュナー家は敬虔なユダヤ教徒として知られている。ランジェリー姿でランウェイを歩くヴィクシーエンジェルの仕事がクシュナー家から敬遠されたのではないか、と推測されたのである。

カーリーは現在、モデルとして最前線で活躍するだけではなく、ニューヨーク大学の学生として勉学にも励んでいる。こうした状況を見ると、彼女がトラブルに対して速やかな謝罪したこともうなずける。身長185センチのスタイルに加え、その意識の高さもトップクラスのカーリー・クロスは、セレブレティとしてのポジションもさらに高い位置へと向かっているのだ。

Text by Kiyoshiro Somari

Photo by (C)Capital Pictures/amanaimages(main)