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- スーパーカーブランド【マセラティ】 -

マセラティ音を奏でる『レヴァンテ』のディーゼル車

マセラティが伝統的に“風”にまつわる車名を用いることは有名だ。マセラティ初のSUVである『レヴァンテ』の意味は、「瞬時にして強風に変化することのある、地中海の暖かな風」。優雅さを湛えたエクステリアと、アクセルを一度踏み込めば高い動力性能を発揮するパワートレインは、まさに車名の由来そのものだ。日本へのデリバリーは2016年10月から始まり、マセラティの日本市場における販売を大きく牽引する役割を担った一台である。その戦略を加速させるべく、今回、新たにディーゼルモデルが追加された。

フェラーリF1エンジンの元デザイナーが手がけた『レヴァンテ ディーゼル』の心臓部

マセラティのディーゼルモデルに先鞭をつけたのは、2016年3月から日本でデリバリーされている『ギブリ ディーゼル』だ。ディーゼルの概念を超えるパワフルな排気音と圧倒的なスポーツ性能、そして、ディーゼルエンジンならではの環境性能を実現する類まれなるモデルとして高く評価されている。そして、『レヴァンテ ディーゼル』は、さらにマセラティのディーゼルを進化させた。

注目の心臓部は、マセラティとイタリアのエンジン製造会社、VM モトーリが共同開発した新型の3L V6 ディーゼルエンジン。フェラーリのF1エンジンのデザイナーを務めたパワートレーンディレクターが監督し、専用に開発された最先端のパワートレインだ。
最高出力は275ps/4000rpmとクラス最高の値を誇りながら、CO2排出量は189g/kmとガソリンエンジンモデルから約25%削減し、燃料消費量は13.9km/Lを達成した。ちなみに、ターボを搭載することで、低回転域から高い出力と大きなトルクを発生。2000-2600rpmの回転域で最大トルク600Nmを発生し、0-100 km/hを6.9秒で加速。最高速度は230km/hと、SUVモデルとは思えない運動性能を発揮する。

組み合わされるトランスミッションは8速AT。ガソリンモデルと同じならば、ZF製で、エンジンに併せて駆動力の配分、道路状況の両方を認識し、ギアチェンジモードを最適化する自動適応ソフトウェアによってサポートされている。

足回りでは、最先端の「アクティブ・エア・サスペンション」を採用。ダイナミック制御によって車高の切り替えが可能で、設定されている5つの車高から、過酷なオフロード走行用の高い車高から高速道路走行用の低い車高まで、走行中の道路や地形に最適な高さを選択できる。

ディーゼルでも損なわれないマセラティサウンド、希少な高級SUVディーゼルモデル

マセラティといえば、ヴァイオリンの名器として知られる「ストラディヴァリウス」との共通点も話題となった、いわゆる「マセラティサウンド」が有名だ。ディーゼルには独特のエンジン音があるが、マセラティを愛するファンならば、この音色が健在かどうかは気になるところだろう。結論からいえば、ディーゼルでも「マセラティサウンド」は十分に堪能できる。

まず、独特のディーゼルエンジン音は、最先端の燃料噴射装置の採用とエキゾーストマニホールド(エンジンの気筒に接続され、排出される排気ガスをまとめてマフラーに送る集合管)の防音効果を高めた結果、ディーゼル特有の音を大幅に低減した。

加えて、マフラーの脇に取り付けられた2つのサウンドアクチュエーターが特徴的なエキゾーストノートを強調し、ドライビングスタイルに応じてその音を変化させる。より官能的な音を愉しみたいなら、スポーツボタンのスイッチを入れれば、さらにスポーティでアグレッシブな音色が響き渡り、「レヴァンテ ディーゼル」のたくましさを際立たせてくれる。

下のリンクにある『レヴァンテ ディーゼル』のオフィシャル動画を見れば、ディーゼルモデルでも「マセラティサウンド」が損なわれていないことがよくわかるはずだ。

エクステリアとインテリアはガソリンモデルを踏襲しており、クーペのラインを生かした流麗なスタイリングは健在だ。室内は最高級素材で彩られ、全長5m、ホイールベース3mの車格が生み出すクラス最高レベルの広いスペースもそのままである。ちなみに、『レヴァンテ ディーゼル』は右ハンドルの設定となるので、日本での利便性は高まりそうだ(写真は欧州仕様のガソリンモデル)。
『ギブリ ディーゼル』で培ったディーゼルの概念を超えた排気音とスポーツ性能は、『レヴァンテ ディーゼル』にもしっかりと受け継がれている。価格は、車両本体価格976万9090円(税込み)と、ガソリンモデルよりも約100万円安い。簡単に手を出せる価格とは言えないが、高級SUVのディーゼルモデルはまだ多くない。興味があれば、検討の価値がある一台だ。

Text by Tsukasa Sasabayashi