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- スーパーカーブランド【フォード】 -

新型フォード『マスタング』―正規購入できないアメ車

アメリカのスポーティカーといえば、必ずその名前が挙がるフォード『マスタング』。フォードはすでに日本市場から撤退し、直営ディーラーも閉鎖されてしまったが、いまだに多くの根強いファンを持つ。また、『マスタング』はさまざまな映画で目を見張るカーアクションを披露していることから、アメ車に詳しくない人でも「ああ、あのクルマか」というほどのメジャーなモデルだ。この『マスタング』がマイナーチェンジを受け、外装や装備を刷新。フォードの日本撤退がつくづく残念に感じる1台となっている。

スティーブ・マックイーンがカーチェイスを演じた1968年型の『マスタングGT380』

スクリーンに登場した『マスタング』のうち、日本の若者に大きな影響を与えた映画といえば、サンフランシスコを舞台に1968年に公開された刑事アクション映画『ブリット』がまず挙がるだろう。この作品に、スティーブ・マックイーン演じるサンフランシスコ市警の刑事フランク・ブリットが操るクルマとして登場したのが、1968年型の『マスタングGT380』だ。

見どころのひとつは、敵が乗るダッジ『チャージャー』とのカーチェイス。サンフランシスコの坂の多い急斜面を活かしたカーアクションでは「クルマは飛ぶのか!?」と、驚かされた。それもそのはず、撮影時のスピードは時速170キロに達したというから、命がけのカーアクションだったのである。

最近では、アメリカを中心に大人気のレースゲーム「ニード・フォー・スピード」を映画化した2014年公開の『ニード・フォー・スピード・ライバルズ』にも『マスタング』が登場し、迫力ある走りを見せつけた。ちなみに、“マスタング”とは“野生馬”を意味し、それを象徴する疾走する馬の姿がエンブレムになっている(下の写真は1967年モデル)。
(C)Kay Gaensler
(C) János Tamás

フル液晶デジタルメーターを駆使して“自分仕様”に設定できる新型『マスタング』

2016年1月17日、フォードはデザインを刷新した新型『マスタング』を発表した。フォードのニュースリリースによると、従来モデルとの変更点はおもにエクステリア。エアロダイナミクスを追求し生まれた新型の前後バンパーを採用し、フロントグリルやボンネットベントのデザインも刷新。さらに、新型『マスタング』を代表するボディカラーとして、「オレンジ・フューリー」が加えられた(下の写真)。ホイールのデザインは12種類用意され、自分好みのシルエットが愉しめるようになっている。
パワーユニットは、従来型と変わらず、2.3L直列4気筒ターボと5.0LのV型8気筒の2機種のエンジンを設定。しかし、トランスミッションはいずれも10速ATに変更されたので、これまで以上の俊敏な走りが期待できるだろう。

特筆すべきは、新たに搭載された12インチサイズのフル液晶デジタルメーターにより、「MyMode(マイモード)機能」を取り入れたこと。これは、自分仕様として、サスペンションの強弱やステアリングのクイック加減など、ドライバーの好みの設定をさまざまにカスタマイズできる機能のことだ。

内装はブラックでまとめられ、より高級感とスポーティさが高められている。手を触れるドアハンドルはアルミニウム製で、もちろん、21世紀のクルマに必須となっている歩行者検知機能といった安全運転支援システムにも先進の技術が採用されている。
新型『マスタング』は、北米市場では2017年秋に販売される予定だ。残念ながら、もはや日本では正規ディーラーを通じての購入はできないが、どうしても手に入れたければ本国仕様を並行輸入するという方法もある。『マスタング』ファンの人は、価格やスペックなど、詳しい情報をフォード・モーターの公式サイトでチェックしておくといいだろう。
Text by Katsutoshi Miyamoto