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- スーパーカーブランド【ポルシェ】 -

GTSモデルの“素の911”でポルシェ本来の走りを堪能

ポルシェを代表する車であり、スポーツカーの象徴でもある『911』。グレードは『カレラ』『タルガ』『ターボ』に大別され、それぞれに複数のエンジンや駆動方式、ボディタイプが存在する。『カレラ』は、そのなかでもベースモデルに位置づけられ、「素の911」とも称される。『タルガ』は、1966年にデビューしたオープンカーで、「タルガトップ」という言葉を生み出した1台だ。今回、この『カレラ』と『タルガ』に「GTS」モデルが追加され、ラインナップが拡充された。

『カレラ』『タルガ』シリーズ5車種にGTSを追加、最高速はすべて300km/hオーバー

『カレラ』と『タルガ』に追加された『GTS』は5車種。『カレラ』では後輪駆動の『911カレラGTS』と『911カレラGTS カブリオレ』。4輪駆動の『911カレラ4 GTS』と『911カレラ4 GTS カブリオレ』。それと、『タルガ』では4輪駆動の『911タルガ4 GTS』だ。

心臓部は新開発された3.0L 6気筒水平対向エンジン。最高出力は331 kW(450 ps)で現行型『911カレラS』を22kW(30ps)、先代型『GTSモデル』を15kW(20ps)上回る。最大トルクは550Nm/2150〜5000rpm、最高速は、すべてのモデルで300km/hオーバーだ。

もっとも加速性能に優れているのは『911カレラ4 GTS』。駆動力を途切れさせることなく瞬時にシフトチェンジができるPDK(ポルシェ ドッペルクップルング)と標準装備のスポーツクロノパッケージを組み合わせることにより、0-100km/hの加速は3.6秒を実現。ちなみに、もっとも速いのはPDKを搭載した『911カレラGTS』で、310km/hに達する。

足回りには、路面状況やドライビングスタイルに応じて、各ホイールのダンパーの減衰力を無段階に調節するPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメント)を標準装備。センターコンソールのスイッチで、パフォーマンスと快適性を重視した“ノーマル”と固めのセッティングである“スポーツ”を選ぶことができる。

空力性能が向上し、ワイド&ローなデザインとなった『カレラ』『タルガ』GTSモデル

デザインはワイドボディと低い車高が印象的だ。フロントエプロンは、スポーティなキャラクターを強調している。もちろん、スポーティなのは見た目だけではない。低められたフロントスポイラーと高くせり出すリアスポイラーは、『カレラS』よりも車両の浮き上がりを低減し空力性能を高めてスポーツ走行をサポートする。

リアにもこだわりの意匠が見られる。テールライトにはスモーク処理が施され、インテークグリルはシルクグロスブラック仕上げで引き締められている。ブラックのツインテールパイプは標準装備。車体の中央部に配置され、躍動感を演出する。

ほかにも、『911カレラGTS』と『911カレラGTS カブリオレ』では、新しく左右のテールライトを繋ぐブラックのトリムを取り入れた。また、点灯するライトストリップは、『911カレラ4 GTS』と『911カレラ4 GTS カブリオレ』の特長だ。

サイドは、スポーツデザインのドアミラー、シルクグロスブラックに塗装された20インチホイール、そしてドアに貼られたGTSロゴによって、スポーツカーらしい引締まった佇まいとなっている。

ちなみに、『911タルガ GTS』では、タルガバーがGTSとしては初めて黒くペイントされ、『911タルガ』との違いを際立たせている。

『カレラ』『タルガ』シリーズの最高峰グレードの価格は、1750万円から2116万円

インテリアで特筆すべきは、シートだろう。新しいステッチパターンのアルカンターラが採用され、ヘッドレスト部分に「GTS」ロゴが埋め込まれた。四方向に電動調整可能で、横方向のサポートと快適性が向上している。また、インストゥルメントパネルは目の粗い黒の酸化コート処理が施されたアルミパネルでスポーティな印象だ。

『カレラ』『タルガ』シリーズの最高峰グレードとなる『GTS』。消費税込みの希望小売価格は、もっとも安い『ポルシェ 911カレラGTS』でも1750万円。もっとも高価な『ポルシェ 911カレラGTS』と『ポルシェ911 カレラ4 GTS カブリオレ』は2116万円となっている。「素の911」でポルシェ本来の走りを味わいたいという人には、ぜひおすすめしたい1台だ。
Text by Tsukasa Sasabayashi