ルノー-ルーテシア画像01pc
- スーパーカーブランド【ルノー】 -

仏NO.1ベストセラー、ルノー『ルーテシア』が刷新

フランス本国で「2016年にもっとも売れたクルマ」の地位を確実なものとしたルノー『ルーテシア』(本国名『クリオ』)。「一番売れている」とは、生活に根付いているということ。日本でも大型スーパーの駐車場に同サイズの国産コンパクトカーがズラリと並んでいるように、いわば、日々の買い物や送迎で主婦層を支える「足」としての性能が求められた結果なのだ。そこには、大人のクルマ好きがロマンを持ち込む余地はない。しかし、マイナーチェンジを受けた新型ルーテシアは、ひと味違う。実用車としてだけではなく、大人の男が走りを愉しむ趣味のクルマとしても、またセカンドカーとしても、十分以上の魅力を持つ。

フロントマスクの意匠が変更され、ボディカラーに新色が加わった新型ルーテシア

今回のマイナーチェンジでは、従来のグレードである「インテンス」と「ゼン」に加えて、LEDヘッドライトなどが省略されたベーシック仕様の「アクティフ」が受注生産グレードとしてラインナップに加わった。

パワートレインに変更はなく、1.2Lターボエンジンと6速DCT(ルノーではEDCと呼ばれる)の組み合わせはそのまま。最大の変更点は、「顔つき」だ。

まずはヘッドライトにフルLEDを採用し(インテンス/ゼン)、常時点灯するコの字型の「Cシェイプランプ」を新たに装備。そのまま視線を下げると、フロントバンパーも一新されたのが確認できる。新デザインでは、よりワイドなインテーク形状となった。

ボディカラーにも新色が用意された。深みを増した赤系の「ルージュドゥフランスメタリック」、同じく青系の「ブルーアイロンメタリック」など、従来のイメージを一新するラインナップとなっている。さらに、前モデルではボディ同色系の組み合わせだったインテンスの17インチアロイホイールは、スポーティなブラックダイヤモンドカットデザインに改められた(メイン写真と下の写真の一部は本国仕様)。

「乗ってよし」「眺めてよし」「経済性よし」、ルーテシアは大人の男の最良の選択肢

全体的に、インテンスは随所にクロームパーツをあしらって完成度を高め、ゼンはモール部やインテリアカラーをブラックで引き締めている印象だ。そのインテリアでは、新色のボディラインナップに呼応するように、インテンスではダッシュボードとドアトリムで3カラー、シートも2カラーの合計3通り用意され、ボディカラーとの組み合わせでチョイスすることができる。
40〜50代の大人の男性には、Dセグメント、あるいはEセグメントのサルーンやSUVを所有している人が多いかもしれない。そうした男性のなかには、「もっと気軽に乗れる欧州車のコンパクトカーがほしい」「普段あまり乗らないのでダウンサイジングしたいが、安っぽいクルマはちょっと」と、いろいろ迷っている人もいることだろう。

刷新されたルーテシアは、そんな大人の男性たちにとって最良の選択肢となるはずである。

コンパクトカーとしては長い2600mmのホイールベースのおかげで安定感のあるハンドリング、フランス車特有の乗り心地の良さ、タイヤが四隅に踏ん張っているスタイリッシュなルックス。そして、ダウンサイジングターボエンジンながらも滑らかな回転フィールを担保する4気筒を確保しているエンジン…。

さらに、価格もインテンスが229万円、ゼンが217万円、アクティフが199万円と、全体的に前モデルよりも値下げされている(いずれも税込み)。まさに「乗ってよし」「眺めてよし」「経済性よし」。この仕上がりを見る限り、新型ルーテシアもベストセラーカーになるのは確実。自信を持っておすすめしたい1台である。
Text by Taichi Akasaka