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バレンタインにおねだりしたい、ビターなチョコレート風味の黒ビール

地ビールメーカー・サンクトガーレンから、毎年恒例となっているバレンタインシーズン向けのチョコレート風味ビール(チョコビール)が今年も発売された。チョコレートを使わずにチョコレートの風味を再現したもので、チョコレートはもちろんのこと、さまざまな食材とのマリアージュも堪能できる。チョコレートファンにもビールファンにもオススメのビールだ。

ビールの原料だけでチョコレート風味に

チョコビールを製造しているサンクトガーレンは、神奈川県厚木市にある地ビールメーカー。毎年、バレンタインシーズンに期間限定でチョコビールを販売している。チョコレート風味のビールと聞くと、甘いビールを思い浮かべる人も多いかもしれないが、同社のチョコビールは濃厚でほろ苦い黒ビールで、大人が好むビターチョコの風味が特徴だ。そして、このチョコレートの風味は、チョコレートやカカオを一切使わずに、ビールの原料だけで生み出されている。

鍵となるのが、原料に使われているチョコレートモルト(麦芽)だ。黒ビールには、淡色のビールに使われるきつね色のベースモルトとともに、高温で焙煎したモルトも用いられる。一般的な黒ビールに使われるブラックモルトは約220度で焙煎するのに対し、チョコレートモルトはこげる寸前の約160度で焙煎。ダークな茶色のモルトで、かじるとビターチョコの風味がするという。
チョコビールはこのチョコレートモルトの風味を最大限に引き出して作られており、今年のバレンタイン向けには4種類が発売されている。
そのラインナップを紹介すると、まず代表格的存在と言えるのが、2006年以来、毎年バレンタインシーズンに限定販売され、累計23万本以上を売り上げている「インペリアルチョコレートスタウト」だ。風格ある名を冠したこのビールは、かつてロシアの女帝に献上されたとされる「インペリアルスタウト」のスタイルを踏襲したもの。通常の黒ビールよりも多い原料を使う一方で、1回の仕込みでできる量は通常の半分だけという超濃厚な1本だ。

もともと、この「インペリアルチョコレートスタウト」は、同社の岩本社長が抱いていたアルコール度数が高く年単位で熟成可能なヴィンテージビールを造りたいという夢から生まれたそうで、ワインのように2年間熟成させてから飲むこともできる。

また、同社広報の中川さんによると、フルボディの赤ワインのような飲み応えがあり、赤ワインに合うとされるフード全般と相性が良いそう。チョコレートのなかではビターチョコとの相性がもっと良く、他の食材ではチーズ、バニラアイス、フォアグラ、さらには良質な脂の多い肉と合わせるのもいいそうだ。
「セサミチョコレートスタウト」は、今年限定で発売されている1本。同社のチョコビール史上初めての「和テイスト」で、なんと1本あたり1万粒の黒ごまが使われている。白ごま、金ごまも試した結果、チョコビールとの相性がもっとも良かった黒ごまが選ばれたそうだ。特有の香ばしさを活かすために黒ごまは醸造の直前にすっており、それを3度にわけて投入している。泡が黒ごまのムースのように濃厚なのも特徴で、ゴマや黄粉を使ったチョコやゴマ団子などと相性が良いそうだ。

オレンジやバニラの風味を活かしたチョコビールも

オレンジを用いて風味づけしている「オレンジチョコレートスタウト」は、マーマレードの原料や正月飾りにも用いられる橙を使用したものだ。
橙は神奈川県足柄産のもので、皮ごと細かく刻み、長時間煮込んで風味を凝縮。それをビールのベースとなる麦汁と合わせて発酵させている。完成した味わいはオレンジピールにチョコレートをコーティングしたオランジェを思い起こさせ、マーマレードのようなほろ苦さも楽しめる。一緒に味わうものとしては、オランジェ、鴨のオレンジ煮込みといったオレンジを用いた料理が特に良いそう。
最後の1本は「スイートバニラスタウト バレンタインVer.」。こちらは4種類中唯一通年販売されており、バレンタイン期間は限定ラベルが施されている。濃厚な黒ビールにバニラの甘い香りが漂う1本で、パプアニューギニア産のAグレードのバニラを使用。ほろ苦い他のチョコビールと異なり、甘くまったりとした飲み口が特徴だ。そのため、「バニラスタウト」はビターなものより甘いものとの相性がよく、ミルクチョコ、バニラアイスなどと一緒に飲むと良いそう。スイーツ好きの場合は、この1本をチョイスしたいところだ。
それぞれが魅力的な4種類のチョコビール。チョコレートや好みの食材に合わせてチョコビールの種類を選ぶもよし、まずはチョコビールを選んで食材を合わせるもよし、もちろん、4種類を飲み比べるのもよし。個性的な味わいのビールが、バレンタインシーズンの楽しみを倍増させてくれるに違いない。
Text by Fumio Miyata