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放っておくと糖尿病や動脈硬化を招く!? 危険な「歯周病」の予防法

多くの人が予備軍でありながら、自覚症状が出るころには歯を失うほど進行してしまっていることも多い「歯周病」。気付かずに放置していると歯が抜けてしまうだけでなく、糖尿病や心筋梗塞のリスクまで高まってしまうのだとか。そんな「歯周病」の恐ろしさと正しいケアの方法について、若林歯科医院の若林健史院長に伺った。

今回のアドバイザー
若林歯科医院 院長
若林 健史

歯科医師。歯学博士。日本歯周病学会認定の歯周病専門医であり指導医でもある。東京都渋谷区恵比寿南にある若林歯科医院院長・日本歯周病学会理事。日本臨床歯周病学会副理事長。グラクソ・スミスクラインのポリデント、シュミテクト、ポリグリップ、などのTVCMにも歯科医師として出演している。院長を務める若林歯科医院は、歯周病専門医と日本歯周病学会認定歯科衛生士が常時在籍した歯周病治療専門の歯科医院。代官山恵比寿エリアで27年の開院実績を活かして、「人生のクオリティをあげるお手伝いをしたい!」「街の歯医者・歯科」にとどまらず、患者様の人生における良きパートナーとして接していけるよう、おもてなしの心で治療にあたっている。

自覚症状の少ない歯周病。放置すると歯も健康も蝕まれる

若林先生「初期の段階では特に痛みもなく、サイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれるのが歯周病。自覚症状があまり無いことから軽視されがちですが、日本の成人の8割がかかる感染症でもあり、歯を失う原因の1位でもあります。

代表的な症状は、初期では歯肉の赤み・腫れ・出血です。歯を磨いていて血が出る場合は歯周病を疑った方がよいでしょう。歯周病が進むにつれ、口臭・歯肉のかゆみ、唾液がネバつきます。さらに悪化しますと、歯肉が退縮(歯の根もとの方に短くなる)し、ぐらぐらしだして歯が抜ける事もあります。よく加齢とともに歯茎が痩せていく方がいらっしゃると思いますが、それは歯周病のひとつの症状。また、歯周病は、これまでお口の中だけの病気と捉えられていましたが、昨今では糖尿病や動脈硬化など全身に影響を及ぼす病気としても捉えられています」

歯周病を繁殖させる、改めるべき生活習慣は?

若林先生「歯周病を招きがちな生活習慣として、喫煙、疲労やストレスをためやすい、よく噛まずに食べる、間食が多い、などがあげられます。これらの生活習慣が身に付いている人は、口の中の細菌バランスを歯周病が発症しやすい環境にしてしまいがち。歯周病が発症し、歯周病菌の増殖、重症化するケースも珍しくありません」

歯磨きやデンタルクリーニングなどの「予防歯科」が大切

若林先生「感染症である歯周病は、歯周病菌に感染することで発症します。しかし口の中の細菌バランスによっては歯周病が発症しにくいケースもあります。歯周病予防で一番大切なのは、お口の中をきれいに保つ事。毎日の歯磨き・デンタルフロス・歯間ブラシによる清掃・マウスウォッシュの使用、これらを継続する事が重要です。

しかし、歯周病予防を徹底していても、歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)が溜まり、次第に唾液中のカルシウムによって硬くなり歯石になってしまいます。この歯石を取り除くのは、歯磨きだけでは不可能です。歯石の除去は、歯科医院で歯科医師の指示の元、歯科衛生士による清掃(デンタルクリーニング)をする事で除去可能です。

特に歯周病の症状(腫れ、出血、口臭)がない場合でも、定期的なデンタルクリーニングは、予防歯科の観点からもとても有効です。しっかりとした予防歯科をうけることは、歯周病が発症してから治療を行うよりも費用や治療期間は抑えられるという報告もあります」

最後にアドバイザーからひと言

「歯周病の治療は、糖尿病や動脈硬化の予防に有効です。ひいては脳梗塞、心筋梗塞などの予防にもなるため、健康のためにもお口の清潔を心がけましょう」
Text by Takumi Arisugawa