- モテる40代の遊びガネ錬金術 -「火災保険」&「自動車保険」の保険料は削減できるか?
- 【Money】知ってる人だけ得をする!マネーテク -

「火災保険」&「自動車保険」の保険料は削減できるか?

家計のスリム化を目指して、40代になったらぜひ実施したい“保険の仕分け”。最も効果が得られる「生命保険」や「住宅ローン」にはすでに触れたが、一方で「火災保険」や「自動車保険」といった保険料も気になるところ。もしかして、これらの保険にもムダがあるのでは? テレビや雑誌など各メディアで活躍中のファイナンシャルプランナー、菱田雅生さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
 ファイナンシャルプランナー
 菱田雅生さん

早稲田大学法学部卒業後、山一證券入社。山一證券自主廃業後、独立系FPに。以後16年にわたり、相談業務、原稿執筆、セミナー講師などに従事。2008年、ライフプランや資産運用のコンサルティング会社「ライフアセットコンサルティング」設立。著書『ライフプランがあなたの資産を殖やす』『超・資産形成入門』など。

公式サイト:http://www.la-consul.com/

自宅が燃えてしまう…なんてこと、ある?

冬は火災が増えるシーズン。しかし、まさか自宅が燃えてしまうなんてイメージできない人も多いだろう。

菱田さん「滅多にないことかと思いきや、消防庁の調べによれば平成25年の全国の総火災件数は約4万8000件。だいたい10分に1件の割合で火災が発生している計算になります。しかも、実際に火災が起きたら、日本には間違って火を出してしまった人を守るための法律があって、失火者からは補償を受けられないんですよ…」

賃貸マンションなら一般的に、契約の際に不動産会社が指定する火災保険に加入することになるが、マイホームの場合はどのくらいの保険金をかけるのがいいのだろう?

マイホームの火災保険、いくらで契約すべき?

菱田さん「火災保険はムダの削減を考えるより、きっちり払うことを考えましょう。つまり、保険価額(建物の時価)に対して、100%の金額をかけておくことが大切。というのも、火災保険には次のような支払いルールがあるからです」

●実損てん補
保険金額が保険価額(建物の時価)の80%以上ある場合
計算式:損害額=もらえる損害保険金

●比例てん補
保険金額が保険価額(建物の時価)の80%に満たない場合
計算式:損害額×保険金額÷(保険価額×80%)=もらえる損害保険金

マイホームにかける保険は時価がベスト

菱田さん「たとえば、時価2000万円の自宅に1000万円の損害が発生したとしましょう。2000万円をきっちりかけていれば、当然1000万円分の保険金が支払われます(実損てん補)。

一方、ケチって半額となる1000万円分しかかけていなければ、支払われるのは1000万円×1000万円÷(2000万円×80%)=625万円(比例てん補)のみ。残りは自己負担となります。火災保険は、時価できっちり入る前提で、各社の保険料を検討するとよいでしょう」

ちなみに、保険金は時価で支払われるため、同じ家をもう一度建てられるほどの金額はもらえない。その点、「価額協定保険特約」にも加入していれば、全焼した場合も保険金だけで同程度の建物を建てられる。余裕があれば、この特約もぜひチェックしておきたい。

自動車保険もケチるのは厳禁!

菱田さん「ケチっちゃいけないものといえば『自動車保険』もしかり。実に恐ろしい話ですが、『自動車損害賠償責任保険(自賠責)』に入っていれば十分とお考えになる方もいらっしゃるのか、平成24年3月末時点では4台に1台は任意の自動車保険に未加入というデータがあります」

基本的に「自賠責」による保険金は、相手を死亡させた場合は3000万円、後遺症の残る障害を追わせた場合は4000万円がそれぞれ上限となる。しかし、過去の判例では5億円を超える賠償が発生した例もあるため、もしものときの保険としてまったく足りていないのだ。

菱田さん「そういうリスクに備えるためにも、任意の自動車保険は必須です。最低でも、人や物に対しては無制限で加入しておくべきでしょう。

ちなみに、車対車で事故を起こせば、双方が過失の割合に応じた額を負担します。その時に『人身傷害補償』に関する保険や特約に加入していれば、示談交渉を待たずに事故後の入院費用などにおいて一定額の補償が受けられます」

当然、その分の保険料負担は高くなるが、万一の安心を買うものとしては検討してみてもいいかもしれない。

最後にアドバイザーからひと言

「火災保険は時価できっちり加入! 自動車保険は必ず加入し、対人・対物は無制限が鉄則」

Text by Ayaha Yaguchi