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第22回 | デキる男の必修科目──大人のエクセル一問一答

【エクセル関数】掛け合わせの計算を簡略化する便利関数たち

セルに収められた数値同士の合計や掛け合わせなど、簡単な四則演算を行う場合、関数を使わずに数式だけで計算を済ませている人は意外と多いはず。もちろん、それでも用は足りるのだが、掛け合わせるセルの数が増えた場合や、同様の計算を複数の行で繰り返す場合には、関数を使ったほうが数式を簡略化できるほか、メンテナンスの対応も楽になる。そこで今回は、掛け合わせの計算に便利な関数を2つ紹介しよう。

問題:次の表組の「定価」、「卸率」、「数量」欄に収められた数値を掛け合わせた結果が、「出荷金額」欄に表示されるように、関数を使った数式を作成せよ。

難易度:☆☆★★★
実用度:☆☆☆★★
目標ステップ数:4

解答:

指定した複数の数値、またはセルに収められた複数の数値を掛け合わせた結果(積)を求めるには「PRODUCT(プロダクト)」関数を使う。使い方は、SUM関数と同様でとても簡単。基本的な関数のひとつなので、ぜひ使い方をマスターしておこう。

●STEP1

数式を入力したいセル(ここではE2)を選択し、「数式バー」に「=PRO」と入力。表示される関数の候補から「PRODUCT」をクリック。

●STEP2

掛け合わせの計算を行いたいセルの範囲(ここではB2:D2)をドラッグして選択。最後にEnterキーを押す。

●STEP3

選択したセルに計算結果が表示される。

●STEP4

選択範囲の右下にポインタをあわせダブルクリックすると、オートフィル機能が働き表組の空欄が埋まる。

【今回のまとめ】

今回用いたPRODUCT関数は、「=PRODUCT(数値1,数値2,数値3…)」という基本構文となる。「数値」は、直接数値を指定するほか、セルまたはセル範囲を指定することができる。なお、指定したセルやセル範囲に数値以外の値(空白や文字列)が含まれている場合は計算対象から省かれる。ちなみに、エクセル2007以降なら「数値」の引数は最大255まで指定することができる(エクセル2003/2002では30個まで)。

掛け合わせの計算でPRODUCT関数を使う場合、もっとも便利なのは、今回の問題のように計算対象をセル範囲で指定できることだろう。特に掛け合わせの個数が多い場合は、計算式だけで入力するよりも数式全体をスッキリと見やすくできる。

掛け合わせの計算を行うための関数としてはPRODUCT関数に加えて、セル範囲同士の掛け合わせを行う際に便利な「SUMPRODUCT(サムプロダクト)」関数もあわせておぼえておくと便利だ。「=SUMPRODUCT(範囲1,範囲2,範囲3…)」という基本構文となり、こちらも「範囲」の引数はエクセル2007以降なら最大255まで指定することが可能となっている。

基本的な使い方はPRODUCT関数と同様だが、SUMPRODUCT関数で注意したいのは「範囲」の指定だ。

たとえば今回の問題で、商品の「定価」、「卸率」、「数量」を掛け合わせた結果を合計したい場合、感覚的には次の画像のように掛け合わせたい数値が収められている範囲全体を指定しまうかもしれないが、これでは正しい結果が得られない。

「範囲」には、掛け合わせの要素を指定するのが正解なので、この場合は「定価」、「卸率」、「数量」が収められている列を、それぞれ範囲として指定すれば良いことになる。

また、SUMPRODUCT関数で掛け合わせの範囲を指定する際には、指定した範囲の列または行の数が揃っている必要がある点にも注意が必要。行数、または列数が異なる範囲が指定されている場合はエラーになってしまう。

関数としての便利さでいえば、PRODUCT関数よりSUMPRODUCT関数のほうが、よりメリットが多いはず。使い方をおぼえて、掛け合わせの計算をより効果的に済ませよう。

Text by Toshiro Ishii

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