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第2回 | 今できる早漏対策。ミドル男も悩んでいる

「衰弱性早漏」とは何か? 筋力の衰えが早漏を発症させる

早漏にはいくつかのタイプがあるが、なかでもミドル男性に多いのが「衰弱性早漏」だ。「最近、若いときに比べて早漏になった」「射精に勢いがない」と感じているなら、もしかすると加齢によって射精がコントロールできなくなっているのかもしれない。とくに精子が漏れるような射精をしている場合は注意が必要だという。ミドル男性がなりやすい衰弱性早漏の原因と対処法を専門医に聞いた。
今回のアドバイザー
細田淳英
ユナイテッドクリニック総院長
帝京大学医学部卒業後、複数の病院勤務を経て、2013年にED(勃起不全)、AGA(男性型脱毛症)の治療を中心に行う男性専門クリニック「池袋ユナイテッドクリニック」を開院。ユナイテッドクリニックグループ全14院の総院長を務める。

射精をコントロールする射精管閉鎖筋が衰えると「衰弱性早漏」になりやすくなる!?

セックスすることに対して緊張したり興奮しすぎたりすると、射精をコントロールできなくなる。これは若者に多い「心因性早漏」と呼ばれる早漏のタイプだ。一方、年齢を重ねた男性が発症しやすい早漏のタイプも存在する。それがミドルエイジに多く見られる「衰弱性早漏」である。

「早漏にはさまざまなタイプがありますが、あえて加齢に着目するなら、中高年以降の男性は『衰弱性早漏』に注意が必要です。通常、人は歳をとると体力が衰える。そうなると、男性は射精に達するまでの時間が長くなり、遅漏になっていきます。しかし、衰弱性早漏では、逆に体力が衰えた中高年が早漏になってしまうケースが多いのです」(細田さん、以下同)

また、衰弱性早漏の人は、ダラッと漏れるように射精する特徴をもつ。なぜこの早漏タイプがミドル男性に多く、射精に勢いがないのか。「その原因は筋肉の衰えにある」と細田さんは指摘する。

「射精をコントロールするのは『射精管閉鎖筋』です。この筋肉が衰えると、快感をガマンして射精を抑えることが難しくなる。これが衰弱性早漏の原因のひとつといわれています。さらに、男性ホルモンの低下による性欲減退や精子量の減少も、衰弱性早漏の発症を招きます。男性更年期障害と呼ばれるLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)も、衰弱性早漏との関係が指摘されていますね」

泌尿器や肛門の疾患が引き起こす「器質性早漏」。その場合は早漏よりも疾患の治療

しかし、心当たりがあるとしても心配はいらない。衰弱性早漏の原因のひとつである射精管閉鎖筋の衰えは、「下半身の筋力トレーニングによって改善が可能です」と細田さんはアドバイスする。

「おすすめは、肛門を5秒から10秒間ぎゅっと閉めて、次に同じ時間緩めるという簡単なトレーニング。時間や場所を選ばずに行えるので、1日15〜20回、好きなタイミングで行ってください。筋力の増強は男性ホルモンを増やす効果も期待できるので、性機能向上につながります。そのほか、マカや亜鉛、DHEAなどのサプリメントを摂取することも衰弱性早漏の対策になるとされています。筋トレとサプリメントを併用するのがもっとも効率的な対策といえるでしょう」

もっとも、ミドル男性が警戒すべき早漏タイプは衰弱性早漏だけではない。細田さんは「泌尿器系の疾患が早漏を引き起こす『器質性早漏』にも注意が必要です」と言う。

「慢性前立腺炎、慢性尿道炎を発症すると、早漏の症状が出るケースがあるのです。前立腺は陰茎の奥にあり、尿道は膀胱から陰茎を貫通するように通っています。さらに、尿道は尿だけでなく、精液を運ぶ管でもあり、生殖器としての機能も併せ持っている。そのため、前立腺や尿道が炎症を起こしている状態で性行為をすると、性的刺激に加えて陰茎への摩擦が炎症部分にも伝わります。セックスの刺激と患部への刺激が快楽に変わり、早漏になってしまうのです」

衰弱性早漏と違い、器質性早漏は泌尿器系の疾患によって引き起こされるので、早漏よりも先に原因となった疾患の治療を受ける必要があるという。また、泌尿器疾患や前立腺疾患は早漏のほかにもさまざまな症状があるので、医療機関に行く前にセルフチェックすることも可能だ。

「『慢性前立腺炎』の場合は、下腹部の痛みや陰嚢の痒み、睾丸の不快感、EDを併発しているケースが多いですね。『慢性尿道炎』にも慢性前立腺炎と同じ症状が見られ、陰茎痛を感じることがあります。いずれの疾患も排尿障害が起きやすく、頻尿、残尿感、尿の勢いが弱い、排尿後尿が漏れてくる、排尿痛、尿道に違和感がある…といった場合は、泌尿器科を受診することをおすすめします」

EDも早漏に影響。ミドル男性の早漏改善は「筋トレ」「ED治療薬」「サプリ」が近道

さらに、もうひとつ心配する必要があるのは「ED」が早漏に及ぼす影響だ。

「EDを発症した人のうち、3人に1人が早漏症を併発することがわかっています。EDと聞くと『まったく勃起しない状態』を思い浮かべるかもしれませんが、中折れや挿入できる硬さになるまで時間がかかる状態、十分に硬くならない状態などの症状もEDに含まれます。EDは陰茎の勃起が不完全なため、じつは感度が増します。陰茎がやわらかく感度が高い状態は快感を得やすく、射精を早めると考えられています。ED治療薬の服用は、早漏の改善にもつながるわけです」

これらに共通するのは、加齢が早漏の発症に関係しているということ。細田さんは「まず『早漏=若い証拠』といった先入観を捨ててほしい」と話す。残念ながら、早漏の悩みは年齢にかかわらず訪れるものと考えたほうがよさそうだ。そうである以上、早めの対策を心がけてほしい。

最後にアドバイザーからひと言

「筋トレのみでの早漏を改善しようとすると、運動の強度や効率によって効果が出るまで時間がかかる可能性があります。もし継続して運動するのが難しい場合は、無理せず治療薬の併用も視野に入れてみてはいかがでしょうか」

Text by Chiharu Matsushima(Seidansha)
Edit by Miki Ohnuki(Seidansha)

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