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第123回 | 大人のための最新自動車事情

新型デリカD:5──面貌を一新させた唯一無二のミニバン

三菱『デリカ』の歴史は古い。初代は1969年デビュー。商用モデルの『デリカバン』をベースにしたワンボックスで、9人乗りの乗用モデル『デリカコーチ』として発売された。その後、第二世代と第三世代は『デリカスターワゴン』、第四世代は『デリカスペースギア』として販売。特に、『デリカスペースギア』は1994年〜2007年までのロングランモデルとなった。現行の『デリカD:5』は2007年デビュー。『D:5』の「5」は、言わずもがな、第五世代を意味する。現行型は登場から10年。マイナーチェンジを繰り返し、フルモデルチェンジも噂されていたが、今回、大幅改良のビッグマイナーチェンジが行われた。

ただのミニバンではない。パリダカを走り切る走破性を併せもったオールラウンダー

『デリカD:5』は、いわゆる一般的なミニバンとは一線を画す。四輪駆動の先駆けで、初代から一貫しているコンセプトは、「さまざまな道路状況において、乗員や荷物を目的地まで確実に運ぶクルマ」だ。50年にわたり、MPV(マルチパーパス・ビークル)とSUVを融合させた三菱らしい唯一無二のオールラウンドミニバンとして、根強いファンを獲得してきた。

『デリカD:5』も走行性能、特に四輪駆動性能はお墨付き。世界一過酷な「パリ-ダカール・ラリー」のサポートカーとして帯同したことは、その実力を示すエピソードのひとつだ。新型では、その悪路走破性がさらに向上している。ポイントは二つ。ひとつはトラクションコントロールの最適化だ。そして、モーグル路のような走行が困難になる状況での発進や走破性能を高める制御範囲を、従来型の4WDロックのみから4WDオートにも拡張した。また、電子制御4WDシステムには、新たにヨーレイトフィードバック制御を追加。車両の旋回運動を的確に判断し、ドライバーのハンドル操作に忠実な車両挙動を実現している。

サスペンションは、フロントのコイルスプリングの配置と傾斜角を変更。正確なハンドリングと滑らかな操舵感へとつながった。リヤサスペンションはスプリング特性の見直しとショックアブソーバーをサイズアップし、走破性能と乗り心地を両立させている。

エンジンは国内ミニバン唯一、ディーゼルのみで展開。2.2L コモンレール式DI-D ターボを採用している。これに新開発の8速スポーツモードATと組み合わせることで、燃費と動力性能が向上し、低速からトルクフルな走りとシフトショックの少ない滑らかな加速となった。

新型は押し出しの強いフロントマスクに一新。新色エメラルドブラックパールも登場

『デリカ』シリーズのDNAである四輪駆動性能から話を始めたが、一般的にはエクステリアの大幅な刷新が最大のトピックだろう。

フロントマスクは、いま多くのクルマに流行している押し出しの強さが印象的だ。フロントデザインは、ミドルサイズSUV『アウトランダー』にも採用された三菱自動車の「ダイナミックシールド」がコンセプト。縦型のマルチLEDヘッドライトとLEDポジションランプによりひと目で新型『デリカD:5』とわかる。また、リヤのコンビネーションランプはゲートガーニッシュで連続性を持たせ、テールランプを外側まで光らせる特徴的なデザインとなり、ワイド感や安定感を醸し出している。全体では、特徴的で高級感のあるデザインに仕上がり、大人にぴったりな上質な装いとなった。

エクステリアカラーでは、ボディカラーに新色の「エメラルドブラックパール」を設定。エメラルドを思わせる深みのあるカラードブラックで、光を受けることでもっとも明るく見えるハイライトにグリーンの輝きをもたせている。これは、歴代『デリカ』が採用してきたグリーンを継承したもの。懐かしさを感じる人も多いのではないだろうか。

インテリアでは、三菱自動車の4WDの特徴である、水平基調のインストルメントパネルを採用。走行時に車体姿勢が掴みやすく、ワイド感に寄与する。また、このインストルメントパネルはデザインも一新。原木が二又に分かれる生命力あふれる力強いサバ杢柄の立体木目を施すことで、機能性と上質さとを兼ね備えたデザインとなった。

安全技術では、以前からユーザーの要望が多かったという予防安全技術「e-Assist」を新たに採用。衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)や車線逸脱警報システム(RCTA)、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)などを搭載し、安全性が高まっている。

価格は約384万円から約421万円。新グレード『デリカD:5アーバンギア』も設定

今回の改良では、より洗練されたモダンなイメージの新グレード『デリカD:5 URBAN GEAR(アーバンギア)』を設定。エクステリアに専用デザインとなるソリッドかつクリーンなフロントメッキグリルを採用し、高級感を醸し出す。また、ワイド感と安定感のあるフロントバンパーにより、ダイナミックな“カタマリ感”を表現した。

リヤデザインは、マフラーの切り欠きを廃したバンパーと洗練されたイメージのリヤゲートガーニッシュを採用し、モダンでクリーンな印象。全体的にスタイリッシュで高級感のあるデザインで、アクティブさを求める大人だけでなく、都会的な男性にもピッタリだ。
『デリカD:5』はすでに2月15日から販売を開始し、価格は384万2640円から421万632円。『デリカD:5アーバンギア』は、406万7280円から420万7680円。都会から大自然まで、さまざまなシーンにフィットする唯一無二のミニバンだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) MITSUBISHI MOTORS CORPORATION
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
新型デリカD:5 オフィシャル動画
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