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第33回 | 40代からの身近な病気 内容と対策を知っておこう

あなたは大丈夫? 健康診断では見つからない「隠れ高血圧」の恐ろしさ

「隠れ高血圧」という言葉をご存知だろうか? 健康診断などで血圧に異常なしとされても、日常の様々なタイミングで血圧を測ってみると、実は高血圧という恐ろしい症状だ。日本人の多くがこの隠れ高血圧に当てはまるというが、自身が隠れ高血圧の場合、どのようなことに気をつけるべきなのか。隠れ高血圧との向き合い方について、医師の栗原隆先生に教えていただいた。

今回のアドバイザー
栗原隆
医師・医学博士
2000年東京医科大学卒業、2005年東京医科大学大学院修了、博士(医学)取得。2006年以降、日本スポーツ協会公認スポーツドクター(旧日本体育協会)、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学)、日本ボディビル・フィットネス連盟チームドクターなどとして活躍。2015年にはDr.TAKA株式会社・Dr.TAKAウェルネスラボ設立。2016年7月からは、栗原隆ウェルネスクリニックの院長として、スポーツドクター・内科医としての経験を活かした総合診療を行っている。

あなたも当てはまるかも? 3つの危険な「隠れ高血圧」

健康診断などで高血圧と言われたことがなければ、安心してしまうのも無理はない。しかし、「医療機関で測定した血圧が正常であっても、高血圧であるケースもあります」と栗原先生は語る。

栗原先生「健康診断など医療機関で血圧を測定する時は、日中安静にしてから測定します。ですが、血圧は本来時間帯や状況によって変わりやすいもの。医療機関で血圧測定をしたタイミング以外で高血圧になってしまっている『隠れ高血圧』の方は、意外に多いのです。

医学的には『仮面高血圧』と呼ばれている隠れ高血圧には、3つのパターンがあります。

●朝方に血圧が高くなる「早朝高血圧」
●仕事など日中活動を行っている時に血圧が高くなる「ストレス高血圧」
●夜寝ている間に血圧が高くなる「夜間高血圧」

医療機関などで測定した血圧が140/90mmHg未満であるにも関わらず、医療機関以外で測定した血圧が135/85mmHg以上の場合、『隠れ高血圧』に当てはまります」

隠れ高血圧のリスクから身を守るためには、自分で血圧を測ることが大事

隠れ高血圧の恐ろしいところは、本人の「高血圧患者としての自覚」が十分でないことだ。

栗原先生「高血圧症の患者さんは、一般的に心筋梗塞や脳卒中などかかる危険性が高いと考えられています。これは隠れ高血圧の患者さんも同じこと。ご自身で高血圧患者だという自覚がない分、生活習慣などは乱れやすくなり、リスクは高いかもしれません。

隠れ高血圧は、まず発見することが重要です。家庭血圧計を利用して、朝方や日中に血圧を測定してみると良いでしょう。寝ている間の血圧は自分では測定できないので、専門の病院で『自由行動下血圧モニタリング(ambulatory blood pressure monitoring;ABPM)』という検査を行う必要があります」

自覚がない隠れ高血圧患者。◯◯の取りすぎには要注意!

もし隠れ高血圧を患っている場合は、以下のような生活習慣には注意が必要となる。

栗原先生「高血圧症の予防や改善にとって最も大切なのは、塩分の取り過ぎに注意すること。現在の日本人は、1日あたり、おおむね11〜12g程度の塩分を摂っていると言われています。しかし高血圧症の方の場合、1日に摂っても良い塩分量は6g以下。簡単に考えるなら、味の濃さを現在の半分くらいにすることを目指すと良いでしょう。

また、過度のストレスや喫煙、お酒の飲み過ぎ、過労、睡眠不足などは血管を緊張させ、隠れ高血圧を悪化させてしまう危険性があります。日ごろから薄味を心がけ、適度な運動でストレスを解消するなど、多方面で生活習慣の改善を心がけて頂きたいと思います」

血圧は、女性よりも男性の方が若い年代から上昇しやすいと考えられている。40代を迎えた男性は「自分に限ってはいつまでも健康」とあぐらをかかず、腕で測るタイプの家庭血圧計を購入して朝や寝る前などに血圧測定をする習慣を身につけるべきなのかもしれない。

最後にアドバイザーからひと言

栗原先生「毎年健康診断を受けていたとしても、血圧が高いことに気づかないケースは多いものです。医療機関で測定した血圧が正常だった人の、約10〜15%は隠れ高血圧だったという報告もあります」

Text by Takumi Arisugawa

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