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第71回 | メルセデス・ベンツの最新車デザイン・性能情報をお届け

メルセデス・ベンツG350d──もっとも低燃費のGクラス

メルセデス・ベンツ『Gクラス』が40年の歴史で初のフルモデルチェンジをはたしたのは、およそ1年前。2018年1月のデトロイトモーターショーのことだ。パワートレインは、V型8気筒4.0Lターボのみだったが、今回、ディーゼルモデルが追加された。メルセデス・ベンツいわく「史上もっとも効率的なGクラス」が誕生した。それが『G350d』だ。

進化した「ゲレンデ・ヴァーゲン」に追加された初のディーゼルエンジン搭載モデル

『Gクラス』の「G」は、ドイツ語でオフロード車を意味する「Geländewagen=ゲレンデヴァーゲン」の頭文字だ。デビューは1979年。もともとは軍用車を民生用にアレンジしたことに始まる。1989年に2代目へとモデルチェンジするのだが、その後は基本的なスタイリングを保ちながら、細かな進化を重ねてきた。1年前にデビューした現行型もキープコンセプト。外観に大幅な変更はない。ある意味、唯一無二の一台といっていいだろう。

もちろん、走行性能は常に進化し続けている。現行型は、エンジンやトランスミッション、サスペンション、ステアリング、アシストシステムを変更してくれるドライブモードに、アウトドア走行に特化した「Gモード」が追加。「コンフォート」「スポーツ」「エコ」「インディビジュアル」と併せて、5つから選択できるようになった。

また、全輪駆動や低レンジのギアボックス、デフロックの個別ロック、ラダーフレームなどは伝統を受け継ぎつつ、新設計のアルミ製のボディを採用するなどして剛性を大幅に向上させ、悪路走破性を高めている。今回設定されたのは、現行型の『Gクラス』では初となるディーゼルエンジン搭載モデルだ。『G350d』というグレード名が与えられた。

フラッグシップサルーン『Sクラス』に搭載された次世代ディーゼルエンジンを採用

『G350d』は、外観や走行性能はそのままに、心臓部だけをガソリンエンジンからディーゼルエンジンへと変更した。そのエンジンは「OM656型」。メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルである『Sクラス』にも搭載されている。

3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジンは、最高出力286ps/3400-4600rpm、最大トルク600Nm/1200-3200rpmを誇る。もちろん、これまで『Gクラス』に搭載されたディーゼルエンジンのなかでもっともパワフルだ。ちなみに、トルクフルな走りはディーゼルの専売特許。6気筒の『G350d』のトルクは、8気筒の『G500』のトルクに匹敵する。

このエンジンに、組み合わされるトランスミッションは、9速ATの「9Gトロニック」。その結果、0-100km/hは加速7.4秒と、従来の9.1秒から大幅に短縮された。最高速度も199km/hと十分な動力性能をもつ。

歴代の『Gクラス』史上、最高の燃費水準を実現したメルセデス・ベンツ『G350d』

「史上もっとも効率的なGクラス」を標榜するだけに、こだわりは燃費と環境性能だ。燃費は、アクセルペダルから足を離すとATのクラッチが解放され、エンジン回転数がアイドリングレベルにまで低下する「エコ」ドライブモードの設定などにより、10.4km/L(欧州複合モード)を達成。これは、Gクラス史上、最高の燃費水準となる。

また、環境性能では、252-259g/kmまでCO2排出量を抑えた。これは、現在のEuro 6.d-TEMP(ヨーロッパの汚染物質の排出基準)におけるすべての排気ガス限界値を下回り、将来のRED(公道上排ガス試験)にも準拠するように設計された結果だという。

また、乗り心地やエンジン面も改善されており、「ディーゼルエンジン=うるさい、振動が大きい」といった固定概念を覆してくれるだろう。

リリース時には、欧州でのデリバリーは2019年1月予定とアナウンスされていたので、すでに実車が走り始めているころだ。欧州での価格は1300〜1400万円と推定される。日本への導入は未発表。しかし、新型『Gクラス』は発表から7カ月後に日本での発売が始まったので、『G350d』も今年の夏ごろにはお目見えするかもしれない。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) Daimler AG
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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