メディア個別 注目の書籍レビュー『NEVER LOST AGAIN』 | editeur エディトゥール

editeur

検索
NEVER LOST AGAIN
著者
大熊希美(訳), ビル・キルデイ
出版社
TAC出版
定価
1944円
出版日
2018-11-20
評価(5点 満点中)
総 合
4
明瞭性
4
革新性
5
応用性
3
第27回 | 本の要約サイト『flier』 powered by éditeur

注目の書籍レビュー『NEVER LOST AGAIN』

人気のビジネス書、話題の書籍に書かれていることとは? 本の要約サイト『flier』から、注目の1冊のレビューをお届けします。

思えば最近、道を聞かれなくなった。
少し前までは地図を片手に彷徨っている人や、誰かに道を聞く人も珍しくなかったはずだ。だがいまでは大半の人がスマートフォンを使って住所を調べ、見知らぬ土地でもそれほど苦もなく目的地にたどり着けるようになった(GPSやコンパスが正常に働いていればの話だが)。もはや地図アプリは私たちの生活に欠かせないものとなり、今日も数多くの方向音痴を救っている。
こうした世界が実現したのは、間違いなくグーグルマップのおかげだ。だがイノベーションの常として、その道のりは決してやさしいものではなかったという。一時期は倒産寸前まで傾いた会社が、どうやってグーグルに買収され、グーグルマップ/アースというプロダクトを生み出すまでに至ったのか。
著者はキーホールの創業者ジョン・ハンケの側で、ずっと地図事業に関わってきた。ゆえにこのトピックについて書くうえで、これ以上の人物はほとんどいないだろう。しかも書きぶりが抜群におもしろい。読んでいると自分もキーホールの一員となったような、そんな気持ちにすらさせられる。とりわけグーグルから買収の持ちかけがあったときのエピソードは痛快だ。読んでいてこちらも「グーーーーグルだって!?」と叫びたくなってしまう。
ビジネスという道に迷い続けた彼らが、最終的には世界を変える地図を生み出した。グーグルマップの1ユーザーとして、その慧眼と努力に最大限の敬意を表したい。

(文・『石渡 翔』/本の要約サイト『flier』)

この本の著者

ビル・キルデイ (Bill Kilday)

ビル・キルデイは地図と拡張現実におけるテクノロジーとゲームマーケティングの分野で25年のキャリアを積んだ。デジタル地図分野のスタートアップ、キーホールのマーケティングディレクターを務め、その後グーグルジオ部門ではマーケティング・リードとなる。在任中にグーグルマップとグーグルアースのローンチに携わった。現在はナイアンティックのマーケティングVPを務めている。ナイアンティックはグーグルからスピンアウトした企業で、イングレスやポケモンGO、そして今後リリース予定のハリーポッター:ウィザード・ユナイトなどGPSベースのゲームを手がけている。8人兄弟の末っ子としてテキサス州ヒューストンに生まれ、現在は家族とテキサス州オースティンに住んでいる。ひどい方向感覚の持ち主だ。

flier_banner00
Copyright © 2018 flier Inc. All rights reserved.

editeur

検索