40男のバレンタイン。今年のキーワードは「Bean to Bar」
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40男のバレンタイン。今年のキーワードは「Bean to Bar」

バレンタインデーまであとわずか。国内では女性からチョコレートをプレゼントする日としてすっかり定着しているが、もともと欧米では性別に関係なく愛する人へプレゼントを贈るのがこの日の習慣。ここはひとつ、待ちの姿勢をやめて、男性から積極的にチョコレートを贈ってみるのもいいのではないだろうか。特に、カカオ本来の味を活かしたハイクオリティな「Bean to Bar」のチョコレートは、「大人の贈りもの」としておすすめだ。

約45日をかけて作られる上質なチョコレート

チョコレート界の新たなムーブメントとして、「Bean to Bar」というスタイルが欧米を中心に広まっている。その名の通り、カカオ豆の仕入れからチョコレートの製造までを一貫して行うもので、大量生産されるチョコレートとは異なり、カカオ本来の魅力を引き出すために余計な材料を使わないのも特徴だ。
「Bean to Bar」を掲げたお店は日本国内でも続々と誕生。なかでも注目されている店舗のひとつが、今回紹介する東京・中目黒の『green bean to bar CHOCOLATE』だ。同店は、チョコレート鑑定家のクロエ・ドゥートレ・ルーセル氏とベネズエラカカオ大使のマリア・フェルナンダ・ディ・ジャコブ氏という世界で活躍するふたりをアドバイザーに迎え、昨年11月にオープン。カフェとファクトリーを併設し、チョコレートメーカーを務めるマッチュー・パンソン氏らが腕をふるう様子をガラス越しに眺められる。
クオリティを重視してひとつひとつ手作りされるチョコレートは、カカオ豆とオーガニックの砂糖のみを使用。チョコレートのなめらかな口溶けとカカオの上質な味わいの表現のために、特に「ロースティング」、「コンチング」、「エイジング」の各工程にこだわっているという。

「ロースティング」は、選び抜いたカカオ豆を焙煎する工程。カカオ豆の大きさに合わせてロースト時間を調整することで、苦味がなく香ばしさが際立つ味わいを生み出している。

「コンチング」では、ペースト状になったカカオの実であるニブスを、石のローラーで挽き続けて液体に。この際、砂糖を加えて味を整える。約1週間挽き続けることで、なめらかな口溶けとカカオのアロマが引き出される。

「エイジング」は、液体になったチョコレートをバットへ流し込み、そのまま約1ヶ月寝かせる工程。1ヶ月寝かせることでチョコレート本来の風味や味わいをしっかり馴染ませていく。
こういった工程を経て、仕入れたカカオ豆が定番商品のチョコレートバーになるまでに要するのは約45日。チョコレートバーは、全11種類が販売されており、マダガスカル、コロンビア、ベトナムなど計5か国の産地ごとに異なるカカオの風味を活かした味わいを堪能できる。

また、フランス出身のマッチュー氏はもともとパティシエでもあり、同店ではさまざまなフレーバーのボンボンショコラも販売。「Bean to Bar」のチョコレートをガナッシュに使用したボンボンショコラは珍しく、深みのある濃厚な味わいとなめらかな舌触りが特徴だ。ほかにケーキやパン、焼き菓子もあり、「Bean to Bar」チョコレートのおいしさを多彩なかたちで提供しているのもこのお店の強みだ。

バレンタイン用のチョコは甘酸っぱい一品

チョコレートバーやボンボンショコラだけでも種類が多く、どれをプレゼントすればよいのかつい迷ってしまいそうだが、同店ではバレンタインデー向けに期間限定のチョコレートバーとボンボンショコラも販売している。このうち、男性から女性へプレゼントとして贈る場合は、チョコレートバーがおすすめだそうだ。
バレンタイン向けにマッチュー氏が作り上げたチョコレートバーのテーマはずばり「恋」。酸味の強いマダガスカル産のカカオ豆にラズベリーを掛け合わせ、通常のチョコレートバーに甘酸っぱさが加えられた特別な味に仕上げている。いくつになっても変わらぬ想いを伝えるのにふさわしい一品ではないだろうか。
一方、お酒を飲みながら、女性と一緒にチョコレートを楽しみたい場合は、ボンボンショコラがおすすめだそうだ。マッチュー氏曰く「ボンボンショコラはチョコレートバーと比べてマイルドで、ワインやシャンパンとの相性が抜群」とのことで、バレンタインデー用の期間限定フレーバーとして、ゆず、チェリー、キャラメルバニラが販売されている。
また、店内では常時、ワイン、シャンパン、日本酒とボンボンショコラのセットも用意されている。ひとりで訪れて甘酸っぱいチョコレートバーをプレゼントに買うのもよいし、ボンボンショコラとお酒の上質なマリアージュを口実に相手を誘って、チョコレートが作られる過程を眺めながら楽しむのもよいのではないだろうか。

Text by Fumio Miyata