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第13回 | ミドル男の婚活。40代でも成功するパートナー選び

放置すればうつ病に。ミドル男性を襲う「婚活疲労症候群」

婚活は肉体的にも精神的にも大きな負担がかかる、婚活期間中は多くの女性と会い、デートを重ねるが、当然交際を断られることもある。そのため婚活疲れが蓄積し、体調不良を引き起こす「婚活疲労症候群」に陥るミドル男性も少なくないという。婚活疲労症候群の原因と対策について、さかいメンタルクリニック院長の左海真介先生に聞いた。
今回のアドバイザー
左海真介さん
さかいメンタルクリニック院長
地域の人々の「こころのかかりつけ医」として、思春期の相談から物忘れ外来まで、幅広い年代の人の心の悩みに丁寧に寄り添う医療を提供している。

うつ病リスクもある「婚活疲労症候群」は、他人の評価を気にする人が発症しやすい

さまざまな女性とデートを重ねても相性や感覚が合わず、結局フラれて結婚にまでいたらない。そんな悩みを抱えるミドル男は「婚活疲労症候群」に注意が必要だという。

「『婚活疲労症候群』とは、婚活の過程で相手に断られ続けることで、自分が全否定されていると感じ、自己否定を繰り返すことで発症する心の疲弊です。婚活疲労症候群という病名は存在しませんが、イライラ、不眠、食欲の低下や情緒不安定、頭痛や胃痛などの体調不良を引き起こすことがありますね」(左海先生、以下同)

心の疲弊とはいえ、症状が悪化すれば、うつ病や不安症を発症することもあるという。なかでも「他人の評価を気にする人が発症しやすい」と、左海先生は指摘する。

「他人の評価に敏感で、常に周囲からどう見られているかを気にする人は、男女を問わず婚活疲労を溜めやすい傾向があります。そうした人は、婚活で交際を断られるごとに心に大きなダメージを受け、『自分が悪いんだ』と自分を否定してしまうのです。婚活アプリなどのライトな婚活でも、疑似恋愛にのめり込んでしまい、『相手からのメッセージが途絶えた』などの些細なことが気になるケースもあるので、こちらも要注意です」

予防法は婚活スケジュールの組み方。相手の条件を見直して婚活疲労をコントロール

では、思い当たるフシのある人はどうやって婚活疲労症候群を予防すればいいのか。左海先生は「スケジュールの組み方がポイント」とアドバイスする。

「どんなに日ごろ元気な人でも、婚活は心身ともに疲弊するものです。そのことを念頭に置き、精神的にも肉体的にも無理のないスケジュールで活動してください。たとえば、休日は婚活をメインにするとしても、趣味の時間や友人に会う約束を予定に組み込み、うまくストレスをコントロールする。これは予防として有効な方法です」

もし無理のないスケジュールで適度にストレス発散をしているにもかかわらず、婚活疲労の症状が表れた場合は、「結婚相手に求める条件の見直しが必要」という。

「結婚相手の理想が高すぎると、当然ながらフラれる確率が上がります。その分だけストレスが溜まるので、条件を緩めることも視野に入れてください。また、結婚相手に求める条件は十人十色で、想像も及ばないような理由で女性からNGを出されることもありえます。断られた理由にこだわりすぎないのも自分を守る方法でしょう」

ひとりで婚活疲労を抱え込まず、医療機関の受診や婚活仲間同士で悩みを共有しよう

しかし、気づかないうちに婚活疲労症候群になってしまうケースもあるだろう。その場合はどのような対処をすればいいのだろうか。

「まず婚活をいったん休み、精神科や心療内科の受診をおすすめします。婚活中に不眠や食欲低下、イライラ、倦怠感、情緒不安定など、少しでも予兆を感じたら、すぐに病院に行きましょう。診察を受けるタイミングが早いほど、早期に婚活を再開できますよ」

また、婚活仲間と悩みを相談し合うことも婚活疲労を回復するための近道だという。

「婚活の悩みは誰かに話すだけでもストレス発散になります。婚活仲間と会話をすることで、みんな同じ悩みを抱えていることがわかれば、安心できるかもしれません。もし自分が相談に乗る立場になっても、『アドバイスをしなければ』と力む必要はありません。ただ話を聞いてあげるだけでも、相手の力になることはできるのです」

婚活はミドル男性にかぎらず誰にとっても過酷なもの。心身ともに健康な状態で活動を続けるためにも、スケジュール管理とストレスのコントロールを心がけたい。

最後にアドバイザーからひと言

「あなたが女性に断られて落ち込んでいるように、あなたに断られて落ち込んでいる女性もいるのです。婚活で疲弊するのは自分だけではないと思えると、少し気持ちが軽くなりますよ」

【取材協力】

さかいメンタルクリニック

Text by Chie Yamanaka(Seidansha)
Edit by Miki Ohnuki(Seidansha)

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