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第26回 | フェラーリの最新車デザイン・性能情報をお届け

テーラーメイドの芸術を見よ──9台の特別なフェラーリ

旧松方公爵邸は、1905年(明治38年)にイギリスの建築家、ジョサイア・コンドルの設計によって三田小山町(現在の三田一丁目)に落成したルネッサンス様式の洋館である。かつては伊予松山藩江戸中屋敷だった。松方公爵の没後、日本政府がイタリア側に駐日外国公館にどうかと提案。それにより、この地にイタリア大使館が誕生した。松方公爵邸は東京大空襲で焼け落ちたため、現在の建物は戦後に改築されたものだ。2018年秋、ここへ9台の特別なフェラーリ『GT4ルッソT』が運び込まれて披露された。その目的は、フェラーリの新しいテーラーメイド・プログラムをアピールすることだ。

特注を好む上顧客のために用意されたフェラーリの「テーラーメイド・プログラム」

フェラーリ・テーラーメイドは、顧客の要望に応じて唯一無二のフェラーリを仕立てることを目的とした極めて贅沢なパーソナライゼーション・プログラムだ。

もともとフェラーリは、各モデルの内外装のカラーや素材を細かに指定できるフルオーダー制を採用している。しかしフェラーリを購入する裕福な層には特注を好む人が多い。既存のものではなく、世界に一台しかないフェラーリに乗りたいと望むのだ。そうした顧客の要望に応えるべくフェラーリが用意したのがテーラーメイド・プログラムである。ボディカラーも内装も、オーナーの好みに合わせて無限に近い選択肢が用意されている。

2018年9月には、イタリアのマラネッロにあるフェラーリ本社に作られた新しいスタイリングセンター(チェントロスティーレ)にテーラーメイド&アトリエエリアが完成。より芸術性が高くクラフトマンシップの感じられるテーラーメイドが可能になった。イタリア大使館で催された特別なイベントは、それを広く知ってもらうためのものだ。

フェラーリが日本のためにテーラーメイドで特別に仕立てた9台の『GT4ルッソT』

イベントの名は「The Art of Ferrari Tailor Made」。つまり「フェラーリ・テーラーメイドの芸術」である。当日は、フェラーリオーナーをはじめ、ファッション、建築、クリエイティブといった分野のアーティストなど、300名近い人々がゲストとして招かれた。当然ながら、ジョルジョ・ストラーチェ駐日イタリア大使の姿も見られた。

そうしたなかでお披露目されたのが9台の『GT4ルッソT』である。2016年に登場したシューティングブレークスタイルをもつフェラーリ初の4シーターV8ターボだが、むろんこの9台はフェラーリが日本のために特別に仕立てたテーラーメイドモデルだ。

下の写真は、1962年の『250 GT ベルリネッタ・ルッソ』へのオマージュを表現した「250 GT Berlinetta Lusso Concept」。じつにセンスが感じられる一台である。

このほか、1954年の『250 GT クーペ・スペチアーレ』にインスピレーションを得た製作された「250 GT Coupe Speciale Concept」、クラシカルなイタリアンファッションの雰囲気を表現した「Italian Style Concept II」、ラグジュアリーヨットのような「Yacht Concept」、高級腕時計の精緻さを表現した「Copper Concept」などが披露された。

テーラーメイドモデルを手にするには、特別な顧客と認めてもらわなければならない

フェラーリのテーラーメイドモデルは、お金を積めば誰でも手にすることのできる類のクルマではない。歴代のフェラーリを新車で購入し、大切に扱い、フェラーリに特別な顧客としれ認めてもらわなければならない。フェラーリが数年に一度発表する希少なモデル「スペチアーレ」も、そうしたオーナーだけが手にする権利をもっている。

しかしひとたび大切な顧客と認められたら、こうしたイベントにゲストとして招待され、新たなフェラーリを購入した際は、望めばマラネッロにあるテーラーメイドのアトリアで専任デザイナーとともに素晴らしいパーソナライゼーション体験を得られる。テーラーメイドは、フェラーリを極めたオーナーのみが到達できる境地といえるだろう。

Text by Kenzo Maya
Photo by (C) Ferrari S.p.A.
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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Ferrari Tailor Made オフィシャル動画
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