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第5回 | モテるためのAGA。薄毛と付き合う方法

AGAとメンタル──薄毛の自虐ネタに潜む対人関係リスク

AGA(男性型脱毛症)というコンプレックスをユーモアで笑いに変えられたら周囲の視線が気にならなくなるかも、と思うかもしれない。しかし、職場で薄毛をネタにした自虐発言をするのはおすすめできない。自虐ネタは周囲に気を使わせ、部下との関係にも悪影響を及ぼしかねないという。薄毛をネタにするリスクについて脇坂クリニック大阪の脇坂長興先生に聞いた。
今回のアドバイザー
脇坂長興
頭髪治療専門病院「脇坂クリニック大阪」院長
聖マリアンナ医科大学医学部卒業。方法論よりも患者が一番良くなる治療を提供することが形成外科医の使命という考えに基づき、2000年に発毛治療を専門とした医院を開業。当初からAGA治療におけるメンタルの重要性を訴え、患者の悩みに寄り添った治療を実施している。

トレンディエンジェル斎藤司の真似は禁物。薄毛の自虐ネタは周囲の人を疲れさせる

たしかに、お笑いコンビのトレンディエンジェル・斎藤司のように、薄毛コンプレックスで笑いを取って人気になり、成功を収めた人もいる。だからといって、一般のミドル男性が真似するのは禁物。脇坂先生は「AGAをネタにした自虐発言は注意が必要」と指摘する。

「職場で薄毛の自虐ネタを口にすると、笑いを取るどころか、周囲から『イタい人』と思われる可能性があります。仮に場を盛り上げるための自虐だったとしても、周りの人はあなたが薄毛を気にしているからネタにしたと受け取ります。そうなると、笑うこともツッコむこともできずに困ってしまう。特に、部下とのコミュニケーションで自虐は禁物です。日常的に薄毛をネタにする上司への対応で部下は疲れてしまうでしょう」(脇坂先生、以下同)

薄毛の自虐ネタは周囲に気を使わせ、互いの信頼関係にも支障をきたしかねない。職場のコミュニケーションを円滑に進めたければ、自虐ネタは封印したほうがベターのようだ。

コンプレックスによる「自虐」は、AGA対策で重要な頭皮の血行に悪影響を与える

とはいえ、薄毛のコンプレックスは根深く、自虐ネタもつい口にしてしまうもの。そもそも薄毛の男性はなぜそれをネタに自虐発言をしてしまうのだろうか。

「AGAに悩んでいる人は、頭髪について深刻に考えがちです。たとえば、周りが髪の毛について話をしていると、『自分に話を振られたらどうしよう』と怯え、誰かに指摘される前に自分から言ってしまおうと、つい自虐ネタを口走るケースがあります。『周囲の視線が自分の頭髪に集中している』という思い込みが自虐発言につながっている可能性が高いですね」

しかも、自虐ネタはほかならぬ髪の毛にも悪影響を及ぼすという。「つい自虐ネタを言ってしまうくらい周囲の目を気にすると、過度なストレスがかかります」と脇坂先生は話す。

「AGA対策では、毛根に十分な栄養を届けるために血のめぐりを良くする必要があります。しかし、過度なストレスを感じると、血管が収縮して血液の流れを悪くしてしまい、AGA悪化の原因になってしまうのです。薄毛を気にする人は、毛量の増減など小さな変化を敏感に捉えるなど、ただでさえストレスを溜め込みやすいタイプなので、注意が必要です」

つまり、周りの人が自分の薄毛を見ているという思い込みと、それによる自虐行為は、周囲にとっても自分にとっても悪い影響しか及ばさないわけだ。

「あなたの頭髪のことは、あなたが考えているほど周囲は気にしていません。まずは『周りは誰も自分の頭髪を見ていない』というマインドに切り替えるべきです。AGAは、成人男性なら誰でも発症する可能性があります。その点でいえば、AGAも風邪と同じようなもの。風邪をひいて恥ずかしがる必要がないように、AGAになっても恥ずかしがる必要はないのです」

「AGA=恥ずかしい」という固定観念を払拭せよ。前向きに治療を受けるのがベター

脇坂先生は「自分の薄毛をネタに自虐をするくらいなら、きちんとAGAの治療を受けて前向きになってほしい」とアドバイスする。

「現在はAGA発症のメカニズムも解明され、治療法も確立されつつあります。適切な治療を適切なタイミングで受ければ、年相応の毛量まで増やせる可能性があります。治療を受けることで周囲の視線が気にならなくなれば、自虐を言う必要もなくなるのではないでしょうか」

AGAという言葉が浸透し、治療に対する周囲の理解も深まっている今、コンプレックスで人間関係をこじらせる前に治療に踏み切るべきなのかもしれない。

最後にアドバイザーからひと言

「もはやAGAを自虐ネタにしたり、その事実をひた隠したりする時代ではありません。正しい情報を入手し、AGAと向き合ってください」

Text by Yoshiaki Murata(Seidansha)
Edit by Miki Ohnuki(Seidansha)

取材協力
AGA治療専門 脇坂クリニック大阪
予防医学のアンファー

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